エアシャカール
更新日2001/09/10

写真募集中
 性別 毛色  牡 黒鹿毛
 生まれ  1997年02月26日生
 父  サンデーサイレンス
 母  アイドリームドアドリーム
 母の父  ウェルデコレイティド
 近親  半妹 エアデジャヴー
 厩舎  栗東 森厩舎

レース回顧  - by GrinMory -

2001年06月24日 京都 宝塚記念 5着 芝2200m 良

 エアシャカール は、後方2番手を進み、外目を捲って4コーナーで中団まで押し上げまし たが、直線で伸び切れずに5着敗退。4コーナーでごちゃついたことと、 直線で前が詰まったことで減速しましたが、脚があれば抜け出すことはで きたはずなので完敗でしょう。直線でもたれて、蛯名騎手が追いづらそう にしていた姿が印象的でした。能力ありますが、やはり難しい馬です。パ ドックでは、張りのある馬体は目立っていましたが、暑さで少しイライラ しているように見えました。今後は、8/18のアーリントンミリオン(米G 1芝2000m)に遠征する計画があるそうです。芝2000mは現時点 ではベストでしょうから、いいレースを見せてもらいたいと思います。

2001年04月29日 京都 天皇賞(春) 8着 芝3200m 良

 エアシャカール は、後方を進み、3,4コーナーで仕掛けられましたが、反応が悪くいつ もの捲くりが見られずに8着敗退。パドックを見る限り、大阪杯と変わら ないデキに見えましたが、全くいいところがありませんでした。渋った馬 場で脚を取られて走る気をなくしたようです。昨年の2冠馬ですが、時折 大敗するので、徐々に信頼性が乏しくなってきています。宝塚記念で、こ の意識を覆すような快走を見せてもらいたいものです。

2001年04月01日 阪神 大阪杯 2着 芝2000m 良

 ▲エアシャカールは、最後方を進み、 直線で外から一気に伸び先に抜け出した馬を差し切りましたが、最後はトーホウドリーム に差されて惜しい2着。テイエムオペラオーを差し切ったときには勝ったと思いました が、この馬自身もそこで足が止まってしまいました。それでも久々で59キロを背負って このレースなら上々でしょう。プラス26キロと馬体が回復したのも好印象です。 次走は天皇賞になりますが、今の状態なら菊花賞馬として恥ずかしくないレースが できそうです。本質的に3000m以上のレースより、中距離の方が向くタイプで すが、スローの上がり勝負になれば、菊花賞のようなレースができるでしょう。

2000年11月26日 東京 ジャパンカップ 14着 芝2400m 良

 エアシャカール は、後方2,3番手を進み、3コーナー手前から一気に捲くりましたが、 直線では全く伸びずに14着敗退。ダービーと同じ舞台で同じようなレー スをしましたが、直線では脚が上がってしまい、いつも伸びは見られませ んでした。馬体重がマイナス14キロと大幅に減って、かなり細く見えた ので、状態が本物ではなかったのかもしれません。週初めのレース展望で 、「馬体の縦の幅がなくなったような感じだが、今の細い感じがこの馬の 本来の姿とも思えるだけに心配しなくてもよいだろう」と書きましたが、 この結果を見ると間違いとしか言いようがありません。ダービー2着の後 の海外遠征、夏の早い時期から仕上げて神戸新聞杯、そして菊花賞と過酷 なローテーションに耐え切れなかった結果が、このマイナス14キロの馬 体となって現れたようです。今後は有馬記念を目指すのか、それとも休養 するのか分かりませんが、これだけ馬体が減っているのですから、休養さ せた方が良いのではないでしょうか。じっくり馬体を立て直し、500キ ロの迫力のある馬体で、出走してもらいたいものです。今回の結果だけで 、この馬の評価を下げないことを付け加えておきます。

2000年10月22日 京都 菊花賞 1着 芝3000m 良

 ◎エアシャカールは、8,9番手を進み、 徐々に内々に入れる競馬。4コーナーで馬場の真中に出して一気に馬群を割り、直線で 最内に切れ込みながらも鋭く伸びて1着でゴール。武豊騎手は、なんと100通りの乗 り方を考えたそうだ。ラチを頼って右側に馬を置くことでよれさせない騎乗は本当に見 事だった。4コーナーで狭いところを割って突き抜けたこの馬の能力も相当なものであ ることも付け加えておく。パドックでは、マイナス6キロもあって、若干細い感じがし たが、馬体の張りと作りは素晴らしく力を出せるデキと判断。精神面も成長してきたのか、 だいぶ落ち着いて周回していたのも印象がいい。今後はジャパンカップになるが、これ 以上馬体が減らなければ、能力からして好勝負できるだろう。今年のジャパンカップは 菊花賞から中4週(昨年までは中2週)あるので、調整はやりやすいはずだ。

2000年09月24日 阪神 神戸新聞杯 2着 芝2000m 良

 ◎エアシャカールは、9番手を進み、アグネス フライトをマークする競馬。4コーナーでアグネスフライトの外につけて直線に向いたが、 内にモタれてほとんど追うことができずに3着敗退。状態は良かっただけに敗因は明らかに 内にもたれたこと。もたれなければ、2着はおろか、フサイチソニックとの差もこんなには なかっただろう。このよれたことに対して、武豊騎手は、「全く追うことができなかった。 内へ飛び込んでいこうとする。なにを求めているのか、彼の頭の中を見てみたいよ。」と コメントしている。手応えからと苦しがってモタれたのではないだろうから、やはり気性な のかもしれない。パドックでは、すっきりした馬体でうるささもほとんど見せずにまずまず のデキ。背丈が伸びて、だいぶ成長した印象だ。次走は菊花賞。まずは、よれないように 走らないと好結果は望めないのは確かなので、陣営がどう矯正してくるか、武豊の作戦は と興味はつきないが、なんとかまっすぐ走って実力は発揮してもらいたいものだ。

2000年5月28日 東京 ダービー 2着 芝2400m 良

 ▲エアシャカールは、いつも通り後方に控え、 3コーナーから捲くる競馬。直線で 一気に先頭に立ちリードを広げるが、アグネスの強襲に屈し惜しくも2着。3コーナーで 武豊騎手が何度も後ろを気にしていたのが印象的。アグネスの強さを最初から分かっていた のだろう。エアの末脚を持ってしても、アグネスの末脚が驚異だったということだ。直線で アグネスが迫ってきたとき、武豊騎手は即座にステッキを左手に持ち替えてムチを入れたが、 そのムチでエアはアグネスのいる右側によれた。それを立て直すため今度は右手にステッキ を持ち替えて追ったのだが、手前をかえざるを得なかったため、スピードが落ち多少なりとも ロスがあった。結果的にこのロスがなければ、エアが勝っていたかもしれない。しかし、 武豊騎手の判断は正しいと思う。アグネスが迫ってきたときにそれに合わせなければ、 スピードの違いからして、あっさりかわせれてしまう恐れがあったからだ。結果としてよれ てアグネスの進路妨害し過怠金を払うことになったが、瞬時の判断で行動した武豊騎手の 凄さを目の当たりにした気がする。ダービーの大舞台でこの判断は普通できるものではない。 パドックでは、暴れることもなく、実に落ち着いており、だいぶ気性も成長してきたようだ。 馬体は、相変わらず良く見せており、万全の仕上がりをアピールしていた。今後はヨーロッパ に遠征しキングジョージY&クイーンエリザベスSに出走する予定とのことが、調子さえ崩さ なければ好走は可能だろう。応援したい。

2000年4月16日 中山 皐月賞 1着 芝2000m やや重

 ▲エアシャカールは、後方3番手を進み、 3コーナーから一気にまくる競馬 で1着。弥生賞で差し脚を測った武豊騎手が、この馬の長所である長くいい脚を使える ところを生かし切った。3コーナーからスピードに乗って、4コーナー手前でその スピードを利用してひと呼吸入れたところが、直線の伸びにつながっている。レース をVTRで見るとひと呼吸入れているのがよく分かる。エアシャカールの長所は、 間歩が大きいため、スピードに乗るとそのスピードを持続できるところ。武豊騎手は、 この長所を見抜いての騎乗、さすがだ。パドックでは、弥生賞よりも入れ込みは マシで馬体も絞れスッキリとした感じ。相変わらず、ほれぼれする馬体で今後の成長 が楽しだ。骨格が大きいため、非常に大きく見せ、レガシーワールドに似た感がある。 これで1冠。皐月賞よりダービー向きなので、普通の状態なら間違いなくダービーで 好走できるだろう。そして武豊騎手のダービー3連覇なるか。今のこの馬の強さと 武豊騎手を止めるには、笠松の勇レジェンドハンターと安藤勝が最も近い位置にいる ことを付け加えておく。

2000年3月5日 中山 弥生賞 2着 芝2000m 良

 エアシャカールは、最後方を進み、3コーナー手前からスパートにも関わらず、 直線も豪快に伸び2着を確保。最後方から大外を一気に上がって行く豪快さは、今後の 重賞戦線での好走を予感させるもの。前走の競馬から、こんなに切れるとは予想もして いなかった。馬体は、この2ヶ月で成長しており、四脚が長く、幅もあり、将来性は 出走馬の中では、間違いなく一番だ。敢えて注文をつけるなら、精神面がだけ。今回、 パドックで落ち着きがなく、飛び回っていたのが目に付いた。武豊騎手が最後方に下げた のもそのせいだろう。とにかく、精神面の落ち着きがでれば、馬群の中でも競馬ができる だろうし、その方が1着になる確立は増すはずだ。現時点で直線の長い東京コース で行われる「日本ダービー」で好走ができると予言しておく。追いかけたい馬。


[Home] [Back]