オークス
2008/5/25 東京競馬場 芝2400m

レース傾向

───────────     ───────────
■人気別            ■ローテーション別
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1番人気     4頭     連闘       0頭
2番人気     3頭     中1週      0頭
3番人気     1頭     中2週      1頭
4番人気     3頭     中3週      3頭
5番人気     4頭     中4〜8週   16頭
6番以下     3頭     中9週〜半年   0頭
10番以下    2頭     半年以上     0頭

───────────     ───────────
■馬連配当別          ■前走着順別
───────────     ───────────
〜10倍     1回     1着       5頭
10倍〜     2回     2着       2頭
20倍〜     2回     3着       4頭
30倍〜     2回     4〜6着     5頭
50倍〜     0回     7〜9着     2頭
100倍〜    3回     10着〜     2頭

───────────     ───────────
■脚質別            ■枠番別       
───────────     ───────────
逃げ       0頭     1枠       4回
先行       5頭     2枠       3回
差し       8頭     3枠       4回
追込       7頭     4枠       1回
                5枠       2回
───────────     6枠       1回
■東西別            7枠       3回
───────────     8枠       2回
関東馬      5頭     
関西馬     15頭     

データ分析

■人気馬の信頼度低い。1番人気の武豊は危険
1番人気は4連対。武豊騎手は1番人気で[0−1−1−3]で連対率20%と不振。2番人気は3連対、3番人気は1連対。3番人気以内の決着は05年の1回のみ。本命狙いは妙味がない。軸を決めたら手広く流したい。

■人気馬同士の決着は稀。中穴以上が狙い目
10倍以下は1−2番人気で決着した05年のみ。最近5年は244倍、100倍、6倍、41倍、16倍と荒れている。1番人気の武豊騎手が崩れると荒れる。桜花賞で負けて人気を落とした馬を絡めて中穴以上を狙いたい。

■桜花賞は着順不問。それ以外は3着以内
連対馬20頭のうち15頭が前走桜花賞でそのうち9頭が4着以下から巻き返している。前走桜花賞なら着順不問。06年は桜花賞14着のフサイチパンドラが巻き返した。前走桜花賞以外の5頭は全て前走3着以内。

■穴で440キロ以下の小柄な馬の激走に注意
昔からオークスでは小さい馬が強いと言われるが、連対馬20頭のうち9頭が440キロ以下の小柄な馬。6番人気以下で連対した5頭は全て440キロ以下だった。穴で前走桜花賞で負けた小柄な馬に要注意。


レース展望

牝馬クラシック第2弾。過去10年で1番人気は[2−2−2−4]で4連対。1番人気は武豊騎手[0−1−1−3]に対し、武豊騎手以外[2−1−1−1]で武豊騎手は不振。最近5年では武豊騎乗のアドマイヤグルーヴ7着、ダンスインザムード4着、アドマイヤキッス4着、福永騎乗のシーザリオ1着、秋山騎乗のベッラレイア2着。1番人気で勝った2頭はオークスで上がり3Fがメンバー最速だった。1番人気で勝つには末脚の切れ味が必要。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[1−0−2−7]で1連対のみ。馬連は10倍以下は1回しかなく、最近5年は244倍、100倍、6倍、41倍、16倍。1番人気の武豊騎手が崩れると荒れる傾向が続いている。

オークス向きの馬は桜花賞で差して届かないことが多く、桜花賞で差して3〜7着に負けた馬が直線の長い東京に替わって巻き返すケースが目立つ。昨年の勝ち馬ローブデコルテは桜花賞でメンバー最速タイの33.5秒で上がり4着に敗れていた。オークスでは小柄な馬が強く、連対馬20頭のうち9頭が440キロ以下の小柄な馬。6番人気以下で連対した5頭は全て440キロ以下で小柄な馬が穴をあけることが多い。ただし98年から04年まで最低1頭連対していたのに対し、05年以降の3年は一転して440キロ以下の連対がなくなった。レースによって問われるものが変わることに注意したい。

リトルアマポーラは、桜花賞は後方2番手からメンバー最速の34.3秒で追い込んで0.2秒差の5着。スタートが遅く位置取りが悪くなり、4コーナーで大外に振られるロス。オディールが中団で控えてことで前と後ろに馬群が分かれ、前との距離が大きくなったことも応えた。武幸騎手はクイーンCをリトルアマポーラで勝ってから桜花賞まで[0−6−2−49]で57連敗。桜花賞の負けは必然だったか。ちなみに桜花賞の翌週から先週までは[5−1−2−54]。桜花賞でメンバー最速の末脚で5着というのはオークスで巻き返すパターン。京成杯でマイネルチャールズに0.2秒差の4着、東京のクイーンC勝ちもある。足りないものはないか。

レジネッタは桜花賞馬。中団の後ろからメンバー2位タイの34.5秒で外から差し切った。リトルアマポーラとブラックエンブレムが出遅れて位置取りが悪くなるのを尻目にスタートを決めて流れに乗り、持ち前のスピードの持続力をフルに発揮した。500万条件をラスト3F11.6−11.2−11.2秒の尻上がり&持続ラップで勝ったのは、やはりダテではなかった。全兄に山吹賞(芝2200m)、鳴滝特別(芝2400m)を勝ったアエローザ。距離をこなす下地はあるが、もう少し体力をつける必要がある。この中間、どこまでパワーアップできたか。馬体が減り続けているため、初の長距離輸送で馬体を維持できるかが鍵。

ソーマジックは、桜花賞は中団からしぶとく伸びて3着。直線では前にレジネッタ、外からトールポピーとリトルアマポーラに来られて狭くなったが、最後は逆手前のまましぶとく伸びてきた。2着とはクビ差だけにもう少しスムーズなら2着もあったか。短い距離を使われてきたが、折り合ってしっかりした脚を使ったように距離をこなす下地はありそう。良血馬らしくパドックでは馬体、気配とも良かった。東京コースは春菜賞を勝っており、輸送が短くなる点でも有利。田村厩舎はレッドアゲートと2頭出し。今年は3歳馬が14頭勝ち上がったように当たり年。後藤騎手は今春の東京G1で乗れている。

レッドアゲートはフローラSの勝ち馬。オークスの出走権を獲るために好位からの競馬で逃げたカレイジャスミンを交わしてレースを制した。勝ちタイム2分00秒5は過去10年のフローラSで2番目に早いタイム。ちなみにフローラSを2分00秒台のタイムで勝った馬はオークスでマックスキャンドゥ9着、シンコールビー3着、ベッラレイア2着。500万条件で芝2400mを経験している点は強み。トールポピーは1番人気に支持された桜花賞は追い込んで8着。当日は10キロ減で腹目が細く映った。全兄がフサイチホウオーというのは気になるが、角居厩舎の管理馬らしい好馬体。距離延長はプラスだが、今回も展開、位置取り、追い出しのタイミグが鍵になる。

ブラックエンブレムは、桜花賞は出遅れて後方を進み、直線で内に突っ込んだが、伸び切れず10着に終わった。後方から追い込むタイプではないため、出遅れは致命的だった。フラワーCから中2週になるため、栗東入りして強い調教をしないという小島茂調教師の「攻め」は評価したいが、当日馬体が8キロ増えていたのは誤算か。4走前の葉牡丹賞(芝2000m)ではマイネルチャールズにクビ差の3着がある。フラワーCの勝ち馬だが、フラワーC好走馬はスマイルトゥモロー1着、ヤマニンアラバスタ3着、シーザリオ1着、フサイチパンドラ2着など、オークスで好走が目立つ。3走前のきんせんか賞はインパクトのある勝ち方だった。


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