函館記念
2020/7/19 函館競馬場 芝2000m

レース展望

サマー2000シリーズの第2戦。過去10年で1番人気は[1−1−0−8]で2連対。前走巴賞勝ち馬は[0−0−0−4]、前走重賞出走馬は[0−1−0−3]で不振。2番人気は[2−0−0−8]で2連対、3番人気は[3−0−1−6]で3連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が4連対。9年で2着に7番人気以下が入っている。最近5年の馬連は81倍、108倍、351倍、55倍、38倍で荒れている。

トップハンデは[1−2−0−7]で3、7、8番人気が連対。1番人気は[0−0−0−2]で連対なく不振。重賞実績馬は人気になるが過信禁物。前走巴賞は[1−4−2−44]、連対馬は[0−0−0−14]で出番なし。3番人気以内では[0−0−0−8]。巴賞連対馬は人気になっても過信禁物。前走巴賞は5、6、8、9、12着馬が8、13、7、1、9番人気で連対。穴で巴賞で7着前後に負けた馬の巻き返しに注意。

レイエンダは昨年のエプソムC勝ち馬。今年は東京新聞杯8着、ダービー卿CT3着、エプソムC10着で連対がないが、重賞勝ち馬がレイエンダ、ニシノデイジー(2歳重賞2勝)しかいないため、トップハンデ57キロを背負う。芝2000mは[2−0−0−2]で函館では松前特別を勝っている。出遅れ、折り合いなど乗り難しいタイプ。ルメール騎手では[4−1−0−4]。祖母レディブロンドの血が函館で騒ぐ可能性?

トーラスジェミニは2走前のエプソムCで大外18番枠からハナを切って前半5F59.1秒で飛ばし、メンバー9位の36.7秒でしぶとく伸びて0.2秒差の3着。前走巴賞は前半5F61.0秒のスローペースで逃げ、メンバー4位タイの35.0秒で後続を完封し1分47秒9で優勝。芝2000mは[1−0−0−1]で百日草特別を優勝。カウディーリョ、マイネルファンロンとやり合わなければ、しぶとく粘り込むか。

前走メトロポリタンS4着のカウディーリョ、18年の札幌2歳S勝ち馬ニシノデイジー、17年の青葉賞2着馬ベストアプローチ、昨年の函館記念2着馬マイネルファンロン、前走マーメイドS9着のミスマンマミーアなど。カウディーリョは芝2000mで2戦2勝(藤岡佑騎手)。母はディアデラノビアでディアデラマドレの全弟。右回りの芝1800〜2200mは4戦4勝。レーン騎手から藤岡佑騎手に乗り替わる。

ニシノデイジーは2歳時に札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを勝ったが、3歳以降は[0−0−0−8]で4着が最高。G2以下、右回り、芝1800〜2000mでは[2−1−1−1]。実績のある北海道の洋芝でどこまで変わるか。ベストアプローチは2年2ヶ月ぶりの前走巴賞で後方から伸び切れず0.5秒差の6着。芝2000mは[1−1−1−1]で京都2歳S3着、弥生賞4着がある。叩き2戦目でどこまで変わるか。


レース回顧

2020年 7月19日(日) 2回函館6日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第56回農林水産省賞典函館記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7 14  アドマイヤジャスタ 牡 4 吉田隼人  54  1.59.7 36.4 15 510 (栗)須貝尚介
2 3  6  ドゥオーモ         牡 7 藤岡康太  53  1.59.9 36.1 13 472 (栗)野中賢二
3 1  2  バイオスパーク     牡 5 和田竜二  55  2.00.0 36.9  3 476 (栗)浜田多実
4 5 10  トーラスジェミニ   牡 4 木幡育也  56  2.00.1 37.5  5 478 (美)小桧山悟
5 4  7  レイホーロマンス   牝 7 団野大成  51  2.00.1 36.3 14 416 (栗)橋田満
6 2  4  ランフォザローゼス 牡 4 武豊      55  2.00.1 36.8 12 504 (美)藤沢和雄
7 3  5  カウディーリョ     牡 4 藤岡佑介  55  2.00.2 37.2  1 450 (美)堀宣行
8 2  3  ミスマンマミーア   牝 5 池添謙一  52  2.00.4 36.7  7 454 (栗)寺島良
9 6 12  プレシャスブルー   牡 6 石川裕紀  54  2.00.4 36.6  9 430 (美)相沢郁
10 4  8 $ベストアプローチ   セ 6 横山武史  56  2.00.9 37.3  4 496 (美)小島茂之
11 1  1  レイエンダ         牡 5 ルメール  57  2.00.9 38.1  2 488 (美)藤沢和雄
12 5  9  レッドサイオン     牡 4 岩田康誠  54  2.01.2 38.4  8 458 (美)藤沢和雄
13 7 13  ニシノデイジー     牡 4 勝浦正樹  56  2.01.4 37.8  6 490 (美)高木登
14 8 16  マイネルファンロン 牡 5 丹内祐次  55  2.01.5 38.4 10 480 (美)手塚貴久
15 6 11  スズカロング       牡 6 菱田裕二  51  2.01.7 38.8 11 490 (栗)橋田満
16 8 15  ナイトオブナイツ   牡 7 国分恭介  55  2.02.8 39.0 16 456 (栗)池添兼雄
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LAP :12.4-11.2-11.7-11.7-11.8-11.8-12.0-12.1-12.4-12.6
通過:35.3-47.0-58.8-70.6  上り:72.7-60.9-49.1-37.1  平均:1F:11.97 / 3F:35.91
単勝   14 \7730 
複勝   14 \1480 / 6 \1280 / 2 \250 
枠連   3-7 \2040 (8) 
馬連   06-14 \131670 (114) 
ワイド 06-14 \28390 (114)/ 02-14 \8650 (84)/ 02-06 \5100 (63) 
馬単   14-06 \277090 (231) 
3連複 02-06-14 \283880 (443/560) 
3連単 14-06-02 \3432870 (2973/3360) 

アドマイヤジャスタは中団から勝負どころで外から早めに動いてメンバー3位の36.4秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分59秒7。トーラスジェミニが逃げて前半5F58.8秒のハイペース。後半5Fは60.9秒、上がりは37.1秒でラップは12.1−12.4−12.6秒。上がりの掛かる消耗戦になった。アドマイヤジャスタはすみれS2着以降惨敗が続いていたがブービーの15番人気で重賞初制覇を飾った。前走から着用したホライゾネットの効果もあるか。これで右回り、55キロ以下、芝2000mでは[2−1−0−1]で出遅れた福島記念12着を除き連対を確保。全く人気はなかったが、激走の条件は揃っていた。メンバーが弱かったこともあるのだろう。CBC賞で近走大不振のラブカンプーが制したが、また同じように惨敗が続いていた馬が制した。今年は条件戦でも近走惨敗が続いていた馬が一変することが多い。競走馬の全体レベルが下がっているのではないか。タフな馬場、速い流れになると軽い馬場で上がり勝負で好走してきた馬が消えて人気薄の地力タイプが台頭するメースが目立つので注意したい。

ドゥオーモは最後方を進み、内から捌いてメンバー最速の36.1秒で伸びて0.2秒差の2着。土曜が前残り傾向が強かったが、トーラスジェミニがハイペースで飛ばして消耗戦になったことが良かったのだろう。小倉大賞典(52キロ)で10番人気で2着に入った馬が53キロ、13番人気で穴をあけた。ハンデ重賞で軽ハンデで激走した馬はその後のハンデ重賞でハンデが重くならず、再度激走するケースが多い点に注意したい。前走巴賞は最後方から全くやる気のない走りで9着に終わったが、函館記念のハンデを考慮したものだったのだろう。次走は未定だが、小倉記念、新潟記念あたりを使ってサマー2000シリーズの優勝を目指すことになりそうだ。

バイオスパークは5番手からメンバー7位の36.9秒で伸びて0.3秒差の3着。直線で右手前のまま走っていた。ハイペースで前に行って粘ったようにここにきて地力が強化されている。重賞実績のない上がり馬が3番人気で馬券圏内を確保。芝2000mのハンデG3の新潟大賞典は前2走以内に3勝クラスを勝った馬が1、2、3着、福島記念では2、3着に入っている。最近の芝2000mハンデG3は3勝クラスを勝った馬が通用している点に注意したい。重賞実績馬が弱くなっているのではないか。特にタフな馬場ではそれが顕著になっている感がある。

トーラスジェミニは前半5F58.8秒のハイペースで逃げて0.4秒差の4着。流れを考えると良く粘っている。前走逃げ切った巴賞は前半5F61.0秒のスローペース。もう少し緩い流れで逃げられれば、ラスト5Fを高速ラップでまとめて粘り込めたかもしれない。距離が1F長いこともあるのだろう。

カウディーリョは5番手からメンバー8 いの37.2秒で伸びて0.4秒差の7着。速い流れが影響したのか、ジリジリとしか伸びなかった。最初の直線で少し折り合いを欠き、最後の直線でバテたレイエンダが壁になり、外からアドマイヤジャスタに来られて減速したことが堪えた。初めてのハイペースも影響したのだろう。

レイエンダは内ラチ沿いの2、3番手から伸び切れず1.2秒差の11着。速い流れで前に行き過ぎ、直線で失速。それにしても淡泊なレースぶりだった。ルメール騎手は距離が長いとコメント。



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