札幌2歳S
2020/9/5 札幌競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−2−4]で4連対。1戦1勝の牝馬は[1−0−1−0]だが、1戦1勝の牡馬は[0−1−1−2]で取りこぼしが多い。2番人気は[2−2−1−5]で4連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、10、11番人気。最近6年の馬連は236倍、8倍、181倍、17倍、87倍、68倍。隔年で人気薄が連対して荒れている。

前走新馬戦は5番人気以内[5−3−3−20]、6番人気以下[0−1−4−36]。未勝利戦は5番人気以内[3−1−0−3]、6番人気以下[1−0−0−16]。前走新馬、未勝利を勝って人気になった馬が活躍している。牡馬は[8−7−7−81]、牝馬は[2−3−3−25]。牝馬は4番人気以内[2−2−1−4]、5番人気以下[0−1−2−21]。牝馬は4番人気以内の人気馬に注目したい。

ピンクカメハメハは函館芝1800mの新馬戦を前半5F62.8秒で逃げ、メンバー最速の36.0秒で後続を引き離し1分51秒0で4馬身差で圧勝。気のいいタイプで行きっぷりが良く、勝負どころで外から来られても我慢して直線で突き放した。レースセンスがいいが、武豊騎手は使うと気が入ってきそうなタイプとコメント。今年は芝1800mで前に行って勝ってきた馬が多い。武豊騎手の乗り方が問われる。

ソダシは函館芝1800mの新馬戦を2番手からメンバー最速の35.3秒で抜け出して1分50秒4で2馬身半差で圧勝。前半5F62.7秒ででラスト3Fは12.0−11.7−11.6秒で尻上がりだった。父クロフネ、母ブチコの白毛馬。勝てば白毛馬初のJRA芝重賞制覇となる。吉田隼騎手は函館記念をアドマイヤジャスタ、クイーンSをレッドアネモスで勝っている。過去10年で須貝厩舎は[2−2−1−3]。

札幌芝1800mの新馬戦を2馬身半差で圧勝したバスラットレオン、札幌芝1800mの新馬戦を勝ったウインルーア、東京芝1800mの新馬戦を勝ったユーバーレーベン、札幌芝1800mの未勝利戦を勝ったジオルティ、函館芝1800mの未勝利戦を圧勝したウイングリュックなど。先週の札幌は渋った荒れ馬場でキーンランドCは外枠から外を回った馬が上位を独占した。今週も馬場の見極めがポイントになる。

バスラットレオンは新馬戦をスローペースで逃げ、メンバー最速のタイの33.6秒で上がって1分51秒3で2馬身半差で圧勝。ラスト3Fは11.4−11.0−11.2秒の高速ラップ。矢作厩舎のキズナ産駒。坂井騎手は2週連続重賞制覇なるか。昨年はゴールドシップ産駒のブラックホール、サトノゴールドで決着。今年はアオイゴールド、ウインルーア、コスモアシュラ、ユーバーレーベン、ヴェローチェオロが出走予定。


レース回顧

2020年 9月 5日(土) 2回札幌7日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第55回札幌2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指)  芝 1800m   14頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 13  ソダシ             牝 2 吉田隼人  54  1.48.2 36.7  2 474 (栗)須貝尚介
2 5  8  ユーバーレーベン   牝 2 戸崎圭太  54  1.48.2 36.6  5 478 (美)手塚貴久
3 4  6  バスラットレオン   牡 2 坂井瑠星  54  1.48.5 37.2  1 462 (栗)矢作芳人
4 8 14  アオイゴールド     牝 2 団野大成  54  1.48.6 37.0 12 456 (美)和田雄二
5 2  2  ヴェローチェオロ   牡 2 大野拓弥  54  1.48.7 37.1  9 454 (栗)須貝尚介
6 7 12  ヴィゴーレ         牡 2 池添謙一  54  1.48.9 37.1 10 454 (栗)松永幹夫
7 5  7  コスモアシュラ     牡 2 丹内祐次  54  1.49.1 37.3 11 484 (美)中野栄治
8 7 11  ウイングリュック   牡 2 和田竜二  54  1.49.5 38.1  4 464 (栗)宮徹
9 6  9  ウインルーア       牝 2 横山武史  54  1.49.5 37.8  6 436 (美)青木孝文
10 6 10  リキサントライ     牡 2 柴山雄一  54  1.49.7 37.9 14 484 (栗)池添兼雄
11 3  3  ジオルティ         牡 2 ルメール  54  1.50.2 38.3  7 472 (栗)杉山晴紀
12 3  4  カガフラッシュ     牡 2 江田照男  54  1.50.4 38.3 13 446 (美)萱野浩二
13 1  1  ピンクカメハメハ   牡 2 武豊      54  1.50.5 39.2  3 458 (栗)森秀行
14 4  5  スライリー         牝 2 石川裕紀  54  1.50.8 39.2  8 430 (美)相沢郁
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LAP :12.3-11.0-11.7-12.1-12.1-12.1-11.9-12.0-13.0
通過:35.0-47.1-59.2-71.3  上り:73.2-61.1-49.0-36.9  平均:1F:12.02 / 3F:36.07
単勝   13 \470 
複勝   13 \160 / 8 \290 / 6 \150 
枠連   5-8 \1560 (6) 
馬連   08-13 \2360 (9) 
ワイド 08-13 \900 (9)/ 06-13 \410 (1)/ 06-08 \830 (7) 
馬単   13-08 \3920 (11) 
3連複 06-08-13 \3060 (2/364) 
3連単 13-08-06 \17670 (18/2184) 

ソダシは4番手から早めに動いて4コーナーで先頭に立ち、メンバー2位の36.7秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイム1分48秒2でレコード。ピンクカメハメハが逃げて前半5F59.2秒の速い流れ。レースのラスト3Fは36.9秒でラップは11.9−12.0−13.0秒。上がりの掛かる消耗戦になった。ソダシは外からユーバーレーベンに捲られて早めに動かざるをえなかったが、最後までしぶとく伸びて抜かせなかった。新馬戦はスローペースでラスト3F尻上がりラップで勝ったが、上がりの掛かる消耗戦で勝ったことを評価したい。時計の掛かる北海道の洋芝も合っているのだろう。白毛馬初のJRA芝重賞制覇となった。レコードで走って時計のメドは立ったが、今後は中央で決め手勝負に対応できるかがカギになりそうだ。

ユーバーレーベンは出遅れて最後方を進み、3コーナー手前から大外から一気に上がって先団に取りつき、メンバー最速の36.6秒で上がってクビ差の2着。4コーナーで逆手前で走って外に膨れて前に離されたが、直線で再度エンジンが点火してクビ差まで詰めた。淀みのない流れで消耗戦になったとはいえ、最後方から捲っていい脚を長く使い能力を示した。前走東京で不良馬場の新馬戦を勝ったが、札幌の洋芝でも全く問題なかった。ゴールドシップ産駒でタフな馬場が合っているのだろう。末脚の持続力は今後も大きな武器になる。

バスラットレオンは2番手からメンバー6位の37.2秒で上がって0.3秒差の2着。ソダシに交わされた後もしぶとく食い下がっていた。新馬戦は前半5F65.1秒のスローペースで今回は前半5F59.2秒で上がりの掛かる消耗戦になったが、しぶとく粘って地力を示した。リーディングトップの矢作厩舎の管理馬は2歳時から鍛えられている。キズナ産駒で速い上がりを繰り出せるタイプ。これから馬体がパンとすれば走ってきそうな馬。中央場所でも活躍できそうだ。

アオイゴールドは中団から押し上げてメンバー3位の37.0秒で上がって0.4秒差の4着。勝負どころでユーバーレーベンに外から捲られて早めに動くことになったが、最後までしぶとく伸びていた。前走は福島で1分53秒2(稍重)だったが、1分48秒6で走って4.8秒詰めている。ゴールドシップ産駒でタフな馬場が合う地力タイプ。条件が揃えば1勝クラスでチャンスがありそうだ。



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