スプリンターズS
2020/10/4 中山競馬場 芝1200m

レース展望

秋のスプリント王決定戦。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。日本馬は牡馬[3−0−1−2]、牝馬[1−1−0−1]。単勝1倍台は[1−0−0−2]で勝ったのはロードカナロアのみ。2番人気は[2−3−0−5]で5連対、3番人気は[2−2−0−6]で4連対。連対馬15が5番人気以内、残る5頭は9、10、11、11、13番人気。10番人気以下の激走が多い。過去5年の馬連は55倍、44倍、17倍、41倍、12倍で中穴決着が多い。人気馬を軸に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬11頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した9頭のうち7頭にG1で3着以内があった。2度連対したストレイトガールは前走8、4着だった。前走4着以下に負けた馬でもG1実績があれば巻き返す。直線に急坂がある中山はパワーが問われる。459キロ以下の小柄な馬は[0−1−3−19]で1連対のみ。460〜479キロは5連対、480〜490キロは8連対。480キロ前後の中型馬が活躍。520キロ以上は[1−0−1−20]で連対馬は10番人気の香港馬のみ。日本馬は連対がなく不振が続いている。

グランアレグリアは安田記念を中団からメンバー最速の33.7秒で早めに抜け出し、1分31秒6(稍重)で2馬身半差で圧勝。アーモンドアイを相手にしなかった。高松宮記念は後方からメンバー最速タイの33.1秒で追い込んでハナ差の2着。前が残る馬場&展開で一頭だけ外から伸びてきた。今年は馬体が18キロ増え、前走492キロ。休み明けで太め残りでないことが条件。鞍上はルメール騎手。初の小回りの中山芝1200mで位置取りが後ろになり過ぎなければ。藤沢和厩舎は昨年タワーオブロンドンで制しており2連覇が懸かる。

モズスーパーフレアは高松宮記念を前半3F34.2秒で逃げ、直線でしぶとく粘ってハナ差の2位入線もクリノガウディーが斜行で降着になり1位に繰り上がった。重馬場でマイペースで逃げ、ラスト3Fを11秒台でまとめている。中山芝1200m[3−2−0−0]で昨年のスプリンターズSは前半3F32.8秒、後半3F34.4秒でまとめて1分7秒2で走り半馬身差の2着。勝ったのはタワーオブロンドン。タフな馬場より高速馬場が合うが、高松宮記念は重馬場だった。今週も中山の重賞は斤量の軽い牝馬のワンツー決着か。

セントウルS勝ち馬ダノンスマッシュ、函館スプリントS勝ち馬ダイアトニック、昨年の高松宮記念勝ち馬ミスターメロディ、北九州記念勝ち馬レッドアンシェル、キーンランドC勝ち馬エイティーンガール、同2着馬ライトオンキュー、高松宮記念1位入線のクリノガウディーなど。ダノンスマッシュは前走セントウルSを4番手からメンバー10位の34.1秒で早めに抜け出して1分7秒9で優勝。外枠、57キロを克服し、重賞6勝目を挙げた。安田隆厩舎のロードカナロア産駒。G1では[0−0−1−6]。内枠が理想も馬場次第か。

ダイアトニックは高松宮記念3着、函館スプリントS1着とスプリント路線で頭角を現してきた。前走キーンランドC15着は1枠、重馬場、58キロが堪えたもの。テン乗りの横山典騎手が騎乗する。ミスターメロディは前走セントウルS3着で復調気配。昨年のスプリンターズSは0.3秒差の4着。あとひと押しを福永騎手が何で補うか。レッドアンシェルは芝1200m[3−0−1−1]でCBC賞(不良)、北九州記念(稍重)を優勝。テン乗りのMデムーロ騎手が騎乗する。今年は馬場と展開がポイント。人気薄の大激走に注意。


レース回顧

2020年10月 4日(日) 4回中山9日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第54回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1200m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5 10  グランアレグリア   牝 4 ルメール  55  1.08.3 33.6  1 504 (美)藤沢和雄
2 2  3  ダノンスマッシュ   牡 5 川田将雅  57  1.08.6 35.0  3 472 (栗)安田隆行
3 8 16  アウィルアウェイ   牝 4 松山弘平  55  1.08.7 33.7 10 478 (栗)高野友和
4 4  7 $ミスターメロディ   牡 5 福永祐一  57  1.08.8 35.0  7 492 (栗)藤原英昭
5 8 15  クリノガウディー   牡 4 三浦皇成  57  1.09.0 34.6  9 490 (栗)藤沢則雄
6 7 13  レッドアンシェル   牡 6 M.デム  57  1.09.0 34.7  4 474 (栗)庄野靖志
7 3  5  メイショウグロッケ 牝 6 浜中俊    55  1.09.1 35.4 12 460 (栗)荒川義之
8 1  1  ダイメイプリンセス 牝 7 秋山真一  55  1.09.1 35.1 15 504 (栗)森田直行
9 3  6 *ライトオンキュー   牡 5 古川吉洋  57  1.09.1 35.4  6 512 (栗)昆貢
10 1  2 $モズスーパーフレア 牝 5 松若風馬  55  1.09.3 36.5  2 502 (栗)音無秀孝
11 7 14  エイティーンガール 牝 4 池添謙一  55  1.09.3 34.8  8 448 (栗)飯田祐史
12 2  4  キングハート       牡 7 北村宏司  57  1.09.3 35.3 16 500 (美)星野忍
13 5  9  ダイアトニック     牡 5 横山典弘  57  1.09.7 35.7  5 474 (栗)安田隆行
14 4  8  ダイメイフジ       牡 6 菱田裕二  57  1.09.7 35.4 13 506 (栗)森田直行
15 6 11  ラブカンプー       牝 5 斎藤新    55  1.09.8 36.4 14 448 (栗)森田直行
16 6 12  ビアンフェ         牡 3 藤岡佑介  55  1.10.3 37.5 11 560 (栗)中竹和也
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LAP :11.9-10.1-10.8-11.5-11.9-12.1
通過:32.8-44.3-56.2-68.3  上り:68.3-56.4-46.3-35.5  平均:1F:11.38 / 3F:34.15
単勝   10 \220 
複勝   10 \140 / 3 \180 / 16 \680 
枠連   2-5 \570 (2) 
馬連   03-10 \530 (1) 
ワイド 03-10 \310 (2)/ 10-16 \2120 (21)/ 03-16 \3150 (31) 
馬単   10-03 \790 (1) 
3連複 03-10-16 \10430 (32/560) 
3連単 10-03-16 \22540 (63/3360) 

グランアレグリアはスタートが遅く後方2番手を進み、直線で大外からメンバー最速の33.6秒で差し切って2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分8秒3。モズスーパーフレアがビアンフェと競り合って前半3F32.8秒のハイペース。グランアレグリアは直線に向いたときに後方2番手のままだったが、ルメール騎手が追い出すと強烈な末脚で一気に差し切った。2着ダノンスマッシュの上がりを1.4秒上回っている。安田記念でアーモンドアイ、インデチャンプ、ノームコアを相手にしなかったのは、やはりダテではなかった。マイル路線はスプリント路線よりレベルが高い。スピードの絶対値が高く、マイルをこなす底力も備えている。これで休み明けは[5−1−1−0]。気性的に久々は苦にしないが、今回は馬体12キロ増で少し余裕残しの仕上げだった。今開催の中山芝1200mは全て牝馬が勝っている。例年とは違う時計、上がりの掛かるタフな馬場で斤量の軽い牝馬が有利になっているのだろう。この強さだと天皇賞(秋)を使ってみたくなるが、社台はアーモンドアイがいるため、マイルCSで春秋マイルG1制覇を狙うことになるのではないか。相馬眼的にG1を7勝する可能性を持った馬。更なる活躍を期待したい。

ダノンスマッシュは出遅れた後に内から押し上げて4番手につけ、メンバー6位タイの35.0秒で伸びて直線で抜け出したが、外からグランアレグリアに並ぶ間もなく交わされて0.3秒差の2着。出遅れた後に先団に押し上げ、馬場のいいギリギリのところを通ってきたように川田騎手が上手く乗ったが、勝ったグランアレグリアが強過ぎた。例年の高速馬場ならダノンスマッシュ、ミスターメロディで決着していたかもしれない。川田騎手はグランアレグリアがはるかに強かったとコメント。これで国内スプリントG1は4、3、10、2着。前に行っていることもあるが、少し詰めが甘くなっていることを考慮しておきたい。父ロードカナロアはもっと速い上がりを繰り出していた。

アウィルアウェイは最後方から大外を回ってメンバー2位の33.7秒で追い込んで0.4秒差の3着。前走北九州記念3着馬が大外16番枠から10番人気で激走した。モズスーパーフレアがハイペースで飛ばして展開と外差しが決まる馬場がプラスに働いている。良馬場の芝1400m以下は[3−1−1−1]。半兄インディチャンプは4歳になって本格化しG1を2勝。今年の中山芝重賞で高野厩舎は[2−0−1−0]。今年のG1で松山騎手は[2−1−1−4]で複勝率50%。流れが速くなると外差しが決まる馬場。激走の条件が揃っていたため、大穴馬で狙って正解だった。中山の坂をこなしたように力をつけている。

ミスターメロディは内ラチ沿いの4番手から直線で外に持ち出し、メンバー6位タイの35.0秒で伸びて0.5秒差の4着。福永騎手が勝つにはこれしかないという考えられた乗り方でかなり上手く乗っているが、ハイペースで差し馬向きの展開になり最後は切れ負けした。右回りは得意ではなく、最後の直線では逆手前のまま走っていた。藤原英厩舎の管理馬。休み明けをひと叩きして馬体、気配は良くなっていた。左回りの短距離戦で注意したい。

レッドアンシェルは11番手からメンバー4位の34.7秒で外から伸びて0.7秒差の6着。ガツンと切れるタイプではないため、位置取りが後ろ過ぎた。内枠に入ったときに好走することが多い馬。外枠から外を回ったことも堪えている。これまで全6勝は福永騎手。テン乗りのMデムーロ騎手も微妙に影響したか。馬体を見る限り、6歳馬でも今が充実期。道悪が得意なため、馬場が渋ったときは特に注意したい。



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