サウジアラビアRC
2020/10/10 東京競馬場 芝1600m

レース展望

過去6年で1番人気は[2−2−1−1]で4連対。前走東京芝1600mの新馬戦を勝った馬は[2−0−0−0]。ノーザンファーム生産馬は[2−2−0−0]で堅実。2番人気は[1−3−1−1]で4連対、3番人気は[1−0−2−3]で1連対のみ。連対馬12頭のうち11頭が4番人気以内、残る1頭は7番人気。馬連は21倍、9倍、10倍、5倍、20倍、3倍。人気馬が堅実で20倍台までに収まっている。

前走新馬戦勝ち馬は[3−5−2−8]で8連対。2着と0.2秒差以内は[0−2−2−6]だが、0.3秒差以上は[3−3−0−2]で堅実。牡馬は[5−5−5−41]で10連対、牝馬は[1−1−1−9]で2連対。18年は1番人気の牝馬グランアレグリアが勝ったが、5番人気以下の牝馬は[0−0−0−9]で不振。過去3年はダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスが優勝。今年も大物を出すか。

キングストンボーイは札幌芝1800mの新馬戦で単勝1.2倍に支持され、中団からメンバー最速の34.9秒で差し切り1分53秒0で優勝。2着以下から勝ち上がった馬はいない。エポカドーロの半弟で新種牡馬ドゥラメンテ産駒。母は稍重のフィリーズレビューを勝ったダイワパッション。過去6年で藤沢和厩舎は[1−1−2−0]で3着以内を確保。馬主は吉田和美氏、鞍上はルメール騎手。高速馬場、道悪どちらも課題か。

インフィナイトは新潟芝1600mの牝馬限定新馬戦を2番手からメンバー最速の35.0秒で抜け出して1分37秒5(不良)で2馬身半差で圧勝。2着以下からは8着のルースのみが勝ち上がった。ブラックスピネルの半妹で新種牡馬モーリス産駒。クリソベリルがいる大物を出す一族。過去6年でノーザンファーム生産馬は[2−4−3−5]、3番人気以内なら[2−4−2−1]。馬場が渋れば新馬戦の経験を生かせそうだ。

新馬戦を圧勝した後の札幌2歳Sで13着に終わったピンクカメハメハ、阪神芝1600mの新馬戦を勝ったステラヴェローチェ、前走野路菊S2着のダディーズビビッド、前走クローバー賞3着のジャンカズマ、中山芝1600mの未勝利戦を勝ったスペシャルトークなど。ピンクカメハメハは新馬戦を圧勝したが、前走札幌2歳Sは13着に惨敗。馬体が20キロ増えていた。過去10年で前走重賞出走馬は[0−0−1−10]で不振。

ステラヴェローチェは新馬戦を前半5F60.7秒で逃げて1分36秒4(稍重)で優勝。母オーマイベイビーはゴスホークケンの半弟。まだ幼さが残るが、一度使ってどこまで変わるか。横山典騎手が騎乗する。ダディーズビビッドは前走野路菊Sで3番手から伸びて0.3秒差の2着。スローの上がり勝負でホウオウアマゾンに逃げ切られた。函館記念2着馬ケイティープライドの半弟でキズナ産駒。過去6年で5番人気以下の関西馬は[0−0−0−12]。大野騎手が騎乗する。


レース回顧

2020年10月10日(土) 4回東京1日  天候: 雨   馬場状態:不良
11R  第6回サウジアラビアロイヤルカップ
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指)  芝 1600m   10頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8  9  ステラヴェローチェ 牡 2 横山典弘  55  1.39.6 36.8  3 502 (栗)須貝尚介
2 5  5  インフィナイト     牝 2 北村友一  54  1.40.1 37.7  1 488 (栗)音無秀孝
3 6  6  セイウンダイモス   牡 2 内田博幸  55  1.40.5 38.2  9 470 (美)和田勇介
4 2  2  ジャンカズマ       牡 2 戸崎圭太  55  1.40.6 38.6  5 448 (栗)安田翔伍
5 7  8  キングストンボーイ 牡 2 ルメール  55  1.40.7 38.1  2 488 (美)藤沢和雄
6 3  3  ビゾンテノブファロ 牡 2 原優介    55  1.40.9 38.0 10 472 (美)小桧山悟
7 4  4  スペシャルトーク   牡 2 M.デム  55  1.41.0 38.5  7 454 (美)杉浦宏昭
8 8 10  カガフラッシュ     牡 2 江田照男  55  1.42.0 39.7  8 448 (美)萱野浩二
9 1  1  ピンクカメハメハ   牡 2 三浦皇成  55  1.42.2 40.3  6 450 (栗)森秀行
10 7  7  ダディーズビビッド 牡 2 大野拓弥  55  1.42.7 40.5  4 478 (栗)千田輝彦
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LAP :12.4-11.2-12.0-13.2-13.1-12.4-12.0-13.3
通過:35.6-48.8-61.9-74.3  上り:76.0-64.0-50.8-37.7  平均:1F:12.45 / 3F:37.35
単勝   9 \570 
複勝   9 \180 / 5 \130 / 6 \500 
枠連   5-8 \630 (2) 
馬連   05-09 \690 (2) 
ワイド 05-09 \340 (2)/ 06-09 \2950 (30)/ 05-06 \1240 (16) 
馬単   09-05 \1880 (6) 
3連複 05-06-09 \7020 (27/120) 
3連単 09-05-06 \34420 (122/720) 

ステラヴェローチェは少し出遅れて後方を進み、4コーナーから直線で大外に持ち出すとメンバー最速の36.8秒で差し切って3馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分39秒6(不良)。ピンクカメハメハが逃げて前半5F61.9秒。中盤に13.2−13.1秒とラップが落ちたが前に行った馬が失速し、ラスト3Fは12.4−12.0−13.3秒。勝ち馬と2着馬を除くとメンバーレベルが低かったか。ステラヴェローチェは新馬戦では先行して抜け出したが、今回は大外から追い込むレースで圧勝。クロノジェネシスと同じバゴ産駒。飛びが大きく本来は道悪は良くないが、不良馬場をこなしたのは開幕週の馬場ということもあるのだろう。新馬戦は稍重でまだ道悪でしか走っていない。マイルで勝ったため、次走は朝日杯FSに向かうことになりそうだ。

インフィナイトは4番手からメンバー2位の37.7秒で伸びて0.5秒差の2着。3着には2馬身半差をつけた。直線で馬群を捌くのに苦労して追い出しが遅れるロスがあった。最初から馬場のいい外に出していれば、ステラヴェローチェとの差は詰まったのではないか。新馬戦、サウジアラビアRCとも不良馬場。良馬場でどんな走りを見せるか。新種牡馬モーリス産駒。次走は阪神JFに向かうことになりそうだ。

セイウンダイモスは後方から早めに上がってメンバー5位の38.2秒で伸びて0.9秒差の3着。新潟2歳Sで1.1秒差の6着に終わったが、道悪を味方に9番人気で激走した。父ローエングリンは重馬場の中山記念を圧勝した道悪巧者。距離は1400mくらいが合いそうだ。

キングストンボーイは出遅れて後方を進み、メンバー4位の38.1秒で伸びて1,1秒差の5着。出遅れて位置取りが悪くなり、不良馬場も影響して伸び切れなかった。社台がセレクトセールで7776万円で落札したドゥラメンテ産駒。これから馬体がパンとすれば、それなりに走りそうだ。



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