京都2歳S
2020/11/28 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

14年に重賞に昇格。オープン時代を含め、過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。重賞昇格前は[3−0−1−0]、重賞昇格後は[2−2−1−1]。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は6、8、8、9番人気。過去4年の馬連は6倍、3倍、7倍、1.7倍。少頭数で人気馬が活躍し、堅い決着が続いている。

連対馬15頭が前走連対。前走3着以下から連対した4頭には芝1800m以上で勝ち星があった。前走1勝クラス連対馬は[2−0−2−5]だが、3着以下は[0−0−0−12]。459キロ以下は[0−0−1−18]で不振。460〜479キロで連対した11頭のうち3頭が8、8、9番人気。480〜499キロは1、2番人気なら[3−0−0−1]。500キロ以上で連対した3頭は1、1、5番人気だった。

バスラットレオンは札幌芝1800mの新馬戦を逃げて最速のタイの33.6秒で上がって2馬身半差で圧勝。前走札幌2歳Sは2番手から6位の37.2秒で上がって0.3秒差の3着。勝ったソダシはアルテミスSを連勝した。前半5Fは新馬戦が65.1秒、札幌2歳Sが59.2秒。広尾レースで3400万で募集された矢作厩舎のキズナ産駒。近親にスティッフェリオがいる。今年の重賞で坂井騎手は[1−0−2−29]。

ラーゴムは阪神芝2000mの新馬戦(前半5F62.5秒)を3番手から最速の35.6秒で抜け出して2分4秒1で優勝。前走アイビーSは中団からメンバー2位の34.5秒で伸びてオーソクレースにクビ差の2着。前半5Fは新馬戦が62.5秒、アイビーSが60.6秒。セレクトセールで5076万円で取り引きされたオルフェーヴル産駒。近親にアンドリエッテがいる。今年の重賞で武豊騎手は[5−5−2−42]。

前走萩S3着のワンダフルタウン、前走紫菊賞2着のグラティトゥー、前走新馬戦を勝ったグロリアムンディ、前走未勝利戦をレコード勝ちしたダノンドリーマー、前走未勝利戦を圧勝したビップランバン、2走前の未勝利戦をレコード勝ちしたマカオンドールなど。ワンダフルタウンは新馬戦でダノンザキッド(東スポ杯2歳S)に3馬身差の2着。未勝利戦をレコードで圧勝し、前走萩Sは0.2秒差の2着。休み明けで馬体が16キロ増えていた。ルーラーシップ産駒で近親にビッシュがいる。和田騎手が強気な騎乗で持ってくるか。

グラティトゥーは新馬戦(稍重)を5馬身差で圧勝。前走紫菊賞(重)はヨーホーレイクにクビ差の2着、セレクトセールで1296万円で取り引きされたエピファネイア産駒。馬場が渋ったら要注意か。鞍上は松山騎手。グロリアムンディは新馬戦を中団から最速の35.1秒で差し切って優勝。馬主の吉田和美氏は今年の重賞で[0−1−0−6]。鞍上は福永騎手。重賞昇格後6年でノーザンF生産馬は[5−3−3−8]。今年はグロリアムンディ、ビップランバン、マカオンドール、ラーゴム、ワンダフルタウンが出走する。

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レース回顧

2020年11月28日(土) 5回阪神8日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第7回ラジオNIKKEI杯京都2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定)  芝 2000m・内   10頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7  8  ワンダフルタウン   牡 2 和田竜二  55  2.01.6 35.0  3 462 (栗)高橋義忠
2 8  9  ラーゴム           牡 2 武豊      55  2.01.7 35.3  2 512 (栗)斉藤崇史
3 6  6  マカオンドール     牡 2 岩田康誠  55  2.01.8 35.3  7 484 (栗)今野貞一
4 5  5  グロリアムンディ   牡 2 福永祐一  55  2.02.0 35.1  1 482 (栗)大久保龍
5 7  7  ダノンドリーマー   牡 2 岩田望来  55  2.02.0 35.4  8 494 (栗)藤原英昭
6 2  2  バスラットレオン   牡 2 坂井瑠星  55  2.02.1 35.9  4 482 (栗)矢作芳人
7 8 10  タガノカイ         牡 2 藤岡康太  55  2.02.2 36.1  9 508 (栗)宮徹
8 1  1  ビップランバン     牡 2 川田将雅  55  2.02.3 35.9  6 474 (栗)清水久詞
9 4  4  グラティトゥー     牡 2 松山弘平  55  2.02.3 36.0  5 460 (栗)橋口慎介
10 3  3  テリオスルイ       牡 2 菱田裕二  55  2.02.3 35.4 10 462 (栗)松下武士
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LAP :12.6-11.3-12.7-12.5-12.4-12.5-12.1-11.7-11.6-12.2
通過:36.6-49.1-61.5-74.0  上り:72.5-60.1-47.6-35.5  平均:1F:12.16 / 3F:36.48
単勝   8 \440 
複勝   8 \140 / 9 \150 / 6 \330 
枠連   7-8 \610 (1) 
馬連   08-09 \710 (1) 
ワイド 08-09 \300 (1)/ 06-08 \990 (15)/ 06-09 \1210 (17) 
馬単   08-09 \1630 (5) 
3連複 06-08-09 \4420 (20/120) 
3連単 08-09-06 \18890 (84/720) 

ワンダフルタウンは7番手の外からメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分1秒6。タガノカイが逃げて前半5F61.1秒のスローペース。中盤からラップが落ちず、上がりの掛かるレースになり差し馬が上位を独占した。ワンダフルタウンはスタートが少し遅く後方からのレースになったが、外を回っていい脚を長く使い、最後は力で捻じ伏せた。新馬戦でダノンザキッド(東スポ杯2歳S)の2着に入り、未勝利戦を1分46秒5(稍重)のレコードで8馬身差で圧勝した馬が距離延長、差すレースで重賞初制覇。これで4戦とも上がりはメンバー最速。芝2000mで勝ったため、次走はホープフルSか。賞金を加算できたため、休養して皐月賞トライアルから使う手もありそうだ。

ラーゴムは5番手からメンバー3位タイの35.3秒で上がって0.1秒差の2着。勝負どころで外から動いて直線でバスラットレオンを交わして先頭に立ったが、少し詰めが甘くなり、外からワンダフルタウンに交わされた。斉藤崇厩舎の管理馬で仕上がりは良かったが、伸び切れないのは武豊騎手が騎乗していたこともあるのだろう。今年の芝重賞で武豊騎手は4コーナー7番手以下では[1−0−0−25]で連対はサトノインプレッサ(毎日杯)のみ。良馬場では[0−0−0−18]。敢えて何が原因かは書かないが、差し追い込み馬に騎乗したら軽視したい。

マカオンドールは中団から馬群を割ってメンバー3位タイの35.3秒で伸びて0.2秒差の3着。直線でごちゃついたが、最後に鋭く伸びて3着を確保。岩田騎手が馬込みで我慢して切れ味を引き出した。2走前に中京芝2000mを中団からメンバー最速の35.0秒で差し切り2分1秒2のレコードで勝った馬。そのときも後半のラップが落ちないレースだった。タフなレースに強いゴールドシップ産駒。人気なりにくいタイプ。またどこかで穴をあけそうだ。

グロリアムンディは後方2番手から内を突いてメンバー2位の35.1秒で伸びて0.4秒差の4着。テリオスルイ(菱田騎手)に外からマークされて外に出せず仕方なく内を突いたが、スムーズさを欠いて脚を余した。吉田和美氏の1番人気馬が福永騎手が下手に乗って4着。キャリア1戦と少なく、新馬戦が前半5F64.6秒(稍重)のスローペースだった影響もあるのだろう。新馬戦の勝ちっぷりから重賞でやれる力を持っている。



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