2020年11月29日(日) 5回東京9日 天候: 曇 馬場状態: 良
12R 第40回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2400m 15頭立
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着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
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1 2 2 アーモンドアイ 牝 5 ルメール 55 2.23.0 34.7 1 490 (美)国枝栄
2 4 6 コントレイル 牡 3 福永祐一 55 2.23.2 34.3 2 456 (栗)矢作芳人
3 3 5 デアリングタクト 牝 3 松山弘平 53 2.23.2 34.4 3 474 (栗)杉山晴紀
4 1 1 カレンブーケドール 牝 4 津村明秀 55 2.23.2 34.8 5 474 (美)国枝栄
5 8 15 グローリーヴェイズ 牡 5 川田将雅 57 2.23.3 35.2 4 464 (美)尾関知人
6 2 3 ワールドプレミア 牡 4 武豊 57 2.23.8 35.0 7 482 (栗)友道康夫
7 4 7 ミッキースワロー 牡 6 戸崎圭太 57 2.23.8 34.7 10 478 (美)菊沢隆徳
8 3 4 キセキ 牡 6 浜中俊 57 2.24.1 38.9 6 508 (栗)角居勝彦
9 7 12 マカヒキ 牡 7 三浦皇成 57 2.24.2 35.1 11 502 (栗)友道康夫
10 5 8 $ウェイトゥパリス 牡 7 M.デム 57 2.24.6 35.1 9 478 [外]マルチア
11 6 10 パフォーマプロミス 牡 8 岩田望来 57 2.24.8 35.6 12 466 (栗)藤原英昭
12 7 13 ユーキャンスマイル 牡 5 岩田康誠 57 2.25.0 35.7 8 498 (栗)友道康夫
13 6 11 クレッシェンドラヴ 牡 6 内田博幸 57 2.25.3 37.0 14 500 (美)林徹
14 5 9 トーラスジェミニ 牡 4 田辺裕信 57 2.25.6 37.5 15 488 (美)小桧山悟
15 8 14 ヨシオ 牡 7 勝浦正樹 57 2.29.2 40.0 13 486 (栗)森秀行
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LAP :12.7-10.8-11.8-11.3-11.3-11.5-11.8-11.9-12.1-12.3-13.2-12.3
通過:35.3-46.6-57.9-69.4 上り:73.6-61.8-49.9-37.8 平均:1F:11.92 / 3F:35.75
単勝 2 \220
複勝 2 \110 / 6 \110 / 5 \120
枠連 2-4 \350 (1)
馬連 02-06 \330 (1)
ワイド 02-06 \170 (1)/ 02-05 \190 (2)/ 05-06 \220 (3)
馬単 02-06 \610 (1)
3連複 02-05-06 \300 (1/455)
3連単 02-06-05 \1340 (1/2730)
アーモンドアイはスタートを決めて内の4番手につけ、4コーナーから直線で馬場のいい外に出すとメンバー3位タイの34.7秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分23秒0は優秀。キセキが大逃げして前半5F57.9秒のハイペース。2番手以下は離れており、実質は平均から少し速い流れ。メンバー3、1、2位の上がりを繰り出した人気馬3頭で決着した。アーモンドアイは単勝2.2倍の1番人気に支持され、正攻法のレースで無敗の3冠馬2頭を完封。史上初の芝9冠を達成しラストランVを飾った。ルメール騎手が馬場のいいギリギリのところをロスなく回り、直線で自分のスペースを確保。ロスなく回ってスムーズなレースができたことが大きかった。馬場の内側は荒れていたが見た目以上に上がりの速い馬場で日曜はラスト3F尻上がりラップで勝つ馬が多かった。土曜とは違いアーモンドアイ向きの硬い馬場になっていた。コントレイルが社台のアーモンドアイではなく、非社台のデアリングタクトをマークしたことも有利に働いている。
アーモンドアイはこれで東京芝2000〜2400mは全てG1で5戦5勝。過去34年で天皇賞(秋)を勝った馬は[3−4−7−7]で牝馬は[0−2−1−1]で未勝利のデータを覆した。今年の古馬混合の芝1600m以上のG1は9R全てでノーザンファーム生産馬が優勝。無敗の3冠馬2頭でもノーザンファーム生産馬、ルメール騎手の牙城を崩せなかった。レースぶりを見る限り1〜3着馬は着差ほど能力差はなく、ルメール騎手が上手く乗ったことが大きかったのではないか。未勝利戦を勝ったときに相馬眼ニュースで取り上げた馬。無事に現役生活を終え、今後は繁殖生活に入る。初年度はエピファネイアがつけられる可能性が高い。産駒の誕生を楽しみに待ちたい。
コントレイルは9番手の外からメンバー最速の34.3秒で伸びて0.2秒差の2着。直線で外から伸びて最速上がりを繰り出したが、最後は脚色が鈍り、3着デアリングタクトにクビ差まで迫られた。直線で内に寄れてデアリングタクトに不利を与えており、それがなくデアリングタクトがまっすぐに走っていればコントレイルが3着だった可能性がある。アーモンドアイを負かしに行く立場だが、福永騎手はデアリングタクトをマークしていた。3冠馬コントレイルでも社台に忖度しないといけないのか。尻上がりラップになった日曜の傾向を福永騎手が分析できていなかった可能性もある。好位の外からアーモンドアイをマークして直線で叩き合う姿が見たかったというのが正直な印象。それでも2分23秒2で2着に入り、能力がトップレベルということを証明。使い込んでいるため、無事に来年を迎えてもらいたい。
デアリングタクト7番手からメンバー2位の34.4秒で伸びて0.2秒差の3着。2着コントレイルとはクビ差、4着カレンブーケドールとはハナ差。直線でコントレイルに寄られて馬場の荒れた内に切れ込む不利があったが、そこからしぶとく伸びて3着を確保したことを評価したい。かなりの勝負根性と底力がある。テイエムオペラオーが3歳時に有馬記念でグラスワンダー、スペシャルウィークに迫った姿を思い出させた。最後の伸びを見る限り、スムーズならコントレイルに勝っていた可能性がある。エルフィンSを勝った時に相馬眼ニュースで取り上げた馬。コントレイルは完成度が高いが、デアリングタクトはまだこれから大きく成長する。来年はコントレイルに負けないのではないか。目指すのはその先。日本馬初の凱旋門賞制覇を期待したい。
カレンブーケドールは7、8番手からメンバー5位の34.8秒で伸びて0.2秒差の3着。昨年のオークス2着、ジャパンC2着馬が得意の東京芝2400mで力を出し切ったが3頭が強過ぎた。2、3着馬も例年なら勝っていてもおかしくない走りをしている。これで1枠1番は2、3、1、1、1、2、4着(全て5番人気以内)。来年は荒れ馬場、渋った馬場で行われることが多い宝塚記念を狙えそうだ。水掻きがついているクロノジェネシスが強敵になる。
グローリーヴェイズは大外枠から4番手につけ、直線で早めに抜け出してメンバー9位の35.2秒で伸びて0.3秒差の5着。直線で前に行った馬が失速したため、早めに抜け出したことで寄れて走っていた。前走京都大賞典で先行して勝ったことが今回に繋がっている。香港ヴァーズでラッキーライラックに3馬身半差をつけて圧勝した馬。もう少しタメて差すレースをした方が合っているが、大外15番枠で脚をタメにくかった面もあるのだろう。
ウェイトゥパリスは最後方からメンバー7位タイの35.1秒で追い込んで1.6秒差の10着。ゲート入りを嫌がってそれで一気にテンションが上がってしまったようだ。元々スタートは遅いが、大逃げする馬がいて隊列が縦長になる展開で最後方からでは厳しかった。今後はアイルランドで種牡馬入りする予定。
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