チャレンジC
2020/12/5 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

12月に移動した過去8年で1番人気は[3−0−0−5]で3連対。前走重賞は[2−0−0−2]だが、前走OP特別は[0−0−0−3]で不振。2番人気は[2−2−1−3]で4連対、3番人気は[0−0−1−7]で連対なし。6〜9番人気が5連対。10番人気以下は[0−0−3−44]。過去5年の馬連は6倍、74倍、15倍、16倍、48倍。本命を押さえながら人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬17頭のうち10頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した7頭は前走重賞4〜10着。重賞なら巻き返せるが、前走10着以下は[1−0−2−27]。前走3勝クラス勝ち馬は[1−2−2−7]で通用している。6番人気以下で連対した5頭のうち4頭が前走重賞で1、4、6、8着だった。前走重賞を勝っていた馬は1年3ヶ月ぶりの出走。穴で前走重賞で4〜8着に負けた6〜9番人気の関西馬を絡めたい。

レイパパレは4戦4勝。前走大原Sを逃げて1分46秒3(稍重)で2馬身差で圧勝。前半5F59.0秒、上がり35.0秒(1位)、同日の秋華賞を勝ったデアリングタクトは前半5F59.4秒、上がり35.8秒(2位)。レイパパレは抽選で落とされた秋華賞で勝ち負けできた可能性がある。過去8年で牝馬は[1−1−1−9]で2連対。今年の芝重賞で川田騎手は1番人気[3−1−1−6]、関西圏では[0−1−1−5]。

ブラヴァスは但馬Sを勝ってOP入りし、新潟大賞典4着、七夕賞2着、新潟記念1着。前走新潟記念は中団の外から4位の32.6秒で差し切り1分59秒9で制し、サマー2000シリーズの優勝を決めた。福永騎手は「まだ体が前と後ろで噛み合っていない」とコメント。母はヴィクトリアマイルを2勝したヴィルーナ。阪神芝は[2−1−0−0]。今年の芝重賞で福永騎手は2番人気なら[2−2−1−4]で連対率44.4%。

七夕賞4着馬ヒンドゥタイムズ、18年のセントライト記念勝ち馬ジェネラーレウーノ、17年のチャレンジC勝ち馬サトノクロニクルなど。ヒンドゥタイムズは下鴨Sを勝ってOP入りし、七夕賞4着(出遅れ)、ケフェウスS4着。阪神芝2000mは[2−1−0−0]。シルクHCのノーザンファーム生産馬。今年の重賞で斉藤崇厩舎は3番人気以内なら[2−4−2−3]、社台系生産馬なら[2−4−1−1]。テン乗りの武豊騎手が騎乗する。

今年の重賞で武豊騎手は3番人気以下では[0−3−2−34]で連対率7.7%。今年の芝重賞で武豊騎手は4コーナー7番手以下では[1−0−0−25]、良馬場では[0−0−0−18]。こういうことを書くと何かの力が働いてすぐに覆されることが多いことを付け加えておく。


レース回顧

2020年12月 5日(土) 6回阪神1日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第71回チャレンジカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m・内   11頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6  7  レイパパレ         牝 3 川田将雅  53  1.59.9 34.4  1 424 (栗)高野友和
2 8 11  ブラヴァス         牡 4 福永祐一  56  2.00.1 34.1  2 488 (栗)友道康夫
3 1  1  ヒンドゥタイムズ   牡 4 武豊      56  2.00.2 34.4  3 470 (栗)斉藤崇史
4 7  9  サトノクロニクル   牡 6 藤井勘一  56  2.00.5 34.2  6 468 (栗)池江泰寿
5 6  6  ジェネラーレウーノ 牡 5 三浦皇成  56  2.00.6 35.1  4 522 (美)矢野英一
6 7  8  ナイママ           牡 4 国分優作  56  2.00.7 35.0  7 474 (美)武藤善則
7 3  3  セントウル         牡 4 松山弘平  56  2.01.1 34.4  8 474 (栗)森秀行
8 5  5  ロードクエスト     牡 7 幸英明    56  2.01.6 35.9  5 462 (美)小島茂之
9 2  2  エヒト             牡 3 団野大成  55  2.01.7 34.9  9 442 (栗)森秀行
10 4  4  キングニミッツ     牡 7 和田竜二  56  2.01.8 35.4 10 492 (栗)小崎憲
11 8 10  トーアライジン     牡 7 森裕太朗  56  2.02.7 36.1 11 516 (栗)村山明
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LAP :12.8-11.7-12.8-12.8-11.9-12.1-11.4-11.1-11.4-11.9
通過:37.3-50.1-62.0-74.1  上り:69.8-57.9-45.8-34.4  平均:1F:11.99 / 3F:35.97
単勝   7 \160 
複勝   7 \110 / 11 \110 / 1 \120 
枠連   6-8 \190 (1) 
馬連   07-11 \220 (1) 
ワイド 07-11 \130 (1)/ 01-07 \160 (2)/ 01-11 \190 (3) 
馬単   07-11 \290 (1) 
3連複 01-07-11 \270 (1/165) 
3連単 07-11-01 \620 (1/990) 

レイパパレは2番手からメンバー3位タイの34.4秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分59秒9。ジェネラーレウーノが逃げて前半5F62.0秒のスローペース。後半5F57.9秒でラスト4Fは11.4−11.1−11.4−11.9秒。高速ラップの持続力が問われるレースになった。レイパパレは早めにジェネラーレウーノを交わして先頭に立ち、外から伸びたブラヴァスを完封して重賞初制覇。前走大原Sを馬なりで1分46秒3(稍重)で楽勝したのはやはりダテではなかった。まだ能力に馬体が追いついていないが、高性能エンジンを搭載している。今年デビューして5戦し賞金を加算できたため、今後はひと息入れることになりそうだ。今後も連勝が続くかどうかは陣営の適性の見極めとレース選択次第になる。

ブラヴァスは大外枠から中団の外につけ、メンバー最速の34.1秒で伸びて0.2秒差の2着。これで芝2000mのG3では4、2、1、2着で堅実に走っている。母ヴィルシーナ(牝馬3冠2着、ヴィクトリアマイル2勝)も堅実に走る馬だった。前半5F62.0秒のスローペースで本来ならもっと前に行けるが、福永騎手が社台の1番人気レイパパレを負かさないように騎乗したのか。レイパパレのキャロットファームが今年G1未勝利で賞金を加算したい面もあるのだろう。勝った新潟記念は社台の人気馬がいなかった。重賞を使って少しずつ地力が強化されている。来年は大阪杯を狙ってきそうだ。

15年以降のG1、ノーザンファーム生産馬の馬主別成績

サンデーR 17-13-13-62
シルクHC 12-7-4-35
キャロットF 9-9-1-54
吉田勝己 2-4-1-9
サトミホース  2-2-2-21
NICKS 2-1-3-5
近藤旬子 2-1-1-6
佐々木主浩 1-2-2-10
金子真人HD 1-1-7-43
野田みづき 1-0-3-16
DMMドリームC 1-0-2-3
池谷誠一 1-0-1-4
三田昌宏 1-0-1-5
近藤利一 1-0-1-3
大塚亮一 1-0-1-1
ダノックス 1-0-0-7
森田藤治 1-0-0-3
中西忍 1-0-0-1

57Rのうち40Rで社台馬主が勝っている。勝率70%。
セレクトセール等で高額で貢献した馬主が1、2勝。

ヒンドゥタイムズは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、直線で外に出してメンバー3位タイの34.4秒で伸びて0.3秒差の3着。武豊騎手が内枠を生かしてロスなく回りレイパパレを追ったが、同じ上がりタイムで交わさせなかった。これでOP以上では3、4、4、3着。詰めが甘く勝ち切れないレースが続いている。それでも少しずつ地力が強化されており、メンバー次第でG3なら勝ち負けできそうだ。

サトノクロニクルは後方からメンバー2位の34.2秒で伸びて0.6秒差の4着。12頭以下、右回り、良馬場では[2−5−0−1]でチャレンジC1着、阪神大賞典2着、小倉記念2着もこの条件だった。激走の条件が揃っていたが、スローペースで後方2番手からでは厳しかった。条件が揃わないと全く走らないタイプ。また条件が揃ったときに狙ってみたい。



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