シンザン記念
2021/1/10　中京競馬場　芝1600m

■ レース展望

今年は中京で行われる。過去１０年で１番人気は［３−０−１−６］で３連対。過去６年では［１−０−１−４］でアーモンドアイの１連対のみ。２番人気は［３−２−１−４］で５連対、３番人気は［０−１−２−７］で１連対。６〜９番人気が８連対、１０番人気以下が１連対。過去５年の馬連は５３倍、１８９倍、２６倍、１１２倍、３１倍で全て中穴以上。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬１０頭が前走連対。前走３着以下から連対した１０頭のうち６頭が前走重賞だった。７着前後から巻き返す馬が多い。残る４頭は前走１勝クラスで１位降着、４、４、５着。前走千両賞で善戦した馬に注意。前走重賞７着以下から連対した４頭は２走前に３着以内を確保していた。４頭はシンザン記念で４番人気以内だった。前走惨敗しても人気になる馬は狙い目がある。２戦連続で惨敗した馬は不振が続いている。

ククナは［１−１−１−０］で上がりは全て最速。前走アルテミスＳは後方から最速の３３．４秒で鋭く伸びて０．３秒差の２着。勝ったソダシは阪神ＪＦを制した。キャロットＦで４４００万円で募集された栗田厩舎のキングカメハメハ産駒で母は桜花賞２着＆オークス３着馬クルミナル。過去１０年で牝馬は［３−２−１−１３］、２番人気以内なら［３−１−０−２］。過去１０年でルメール騎手は牝馬なら［２−０−０−０］。

バスラットレオンは札幌２歳Ｓでソダシ、ユーバーレーベンに０．２秒差の３着。２頭は阪神ＪＦで１、３着に入った。京都２歳Ｓは２番手から伸び切れず５着。スローペースで一杯になったように距離が長かった。前走朝日杯ＦＳは３番手から１０位の３４．８秒で伸びて１分３２秒８で走り０．５秒差の４着。１番人気で３着のレッドベルオーブとは半馬身差だった。矢作厩舎のキズナ産駒。叩き３戦目で馬体が絞れてくるか。

前走新馬戦を勝ったレゾンドゥスリール、前走こうやまき賞を勝ったダディーズビビッド、前走未勝利戦を勝ったカスティーリャ、京王杯２歳Ｓ２着馬ロードマックス、前走秋明菊賞３着のピクシーナイト、新潟２歳Ｓ２着馬ブルーシンフォニーなど。レゾンドゥスリールは新馬戦を３番手から最速タイの３３．４秒で差し切り１分３５秒５で優勝。シルクＨＣで７０００万円で募集された須貝厩舎のハーツクライ産駒で母ローブティサージュは阪神ＪＦ勝ち馬。過去１０年で新馬戦勝ち馬は［１−２−１−１１］。２戦連続で川田騎手が騎乗する。

■ レース回顧

2021年 1月10日(日) 1回中京3日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11Ｒ  第55回日刊スポーツ賞シンザン記念
３歳・オープン・Ｇ３(別定) (国際)(特指)  芝 1600m   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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１ 7 12  ピクシーナイト     牡 3 福永祐一  56  1.33.3 35.2  4 536 (栗)音無秀孝
２ 2  3  ルークズネスト     牡 3 幸英明    56  1.33.5 34.8  8 500 (栗)浜田多実
３ 6 10  バスラットレオン   牡 3 坂井瑠星  56  1.33.7 35.5  2 478 (栗)矢作芳人
４ 8 15  ククナ             牝 3 ルメール  54  1.33.8 34.9  1 450 (美)栗田徹
５ 4  6  セラフィナイト     牡 3 丸山元気  56  1.34.0 34.7  9 438 (美)宮田敬介
６ 2  2  ブルーシンフォニー 牡 3 田辺裕信  56  1.34.1 35.4 10 476 (美)伊藤圭三
７ 1  1  マリアエレーナ     牝 3 川島信二  54  1.34.1 34.6 11 416 (栗)吉田直弘
８ 8 14  ワザモノ           牡 3 黛弘人    56  1.34.2 35.2 13 504 (美)尾関知人
９ 5  9  ルース             牝 3 池添謙一  54  1.34.2 35.0 14 494 (栗)池添兼雄
10 6 11  レゾンドゥスリール 牡 3 川田将雅  56  1.34.4 34.9  5 460 (栗)須貝尚介
11 3  5  ダディーズビビッド 牡 3 浜中俊    56  1.34.5 36.0  7 492 (栗)千田輝彦
12 5  8  トーカイキング     牡 3 和田竜二  56  1.34.6 36.2 15 446 (栗)西橋豊治
13 4  7  ファルヴォーレ     牡 3 吉田隼人  56  1.35.2 36.5 12 448 (栗)高橋義忠
14 3  4  カスティーリャ     牡 3 松山弘平  56  1.35.4 36.8  6 446 (栗)橋口慎介
15 7 13  ロードマックス     牡 3 岩田望来  56  1.35.7 37.4  3 442 (栗)藤原英昭
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LAP :12.5-10.9-11.3-11.6-11.8-11.6-11.6-12.0
通過:34.7-46.3-58.1-69.7  上り:69.9-58.6-47.0-35.2  平均:1F:11.66 / 3F:34.99
単勝   12 \1300 
複勝   12 \320 / ３ \440 / 10 \180 
枠連   2-7 \2980 (12) 
馬連   03-12 \11980 (39) 
ワイド 03-12 \2920 (35)/ 10-12 \1040 (10)/ 03-10 \1070 (11) 
馬単   12-03 \21940 (68) 
３連複 03-10-12 \13750 (49/455) 
３連単 12-03-10 \118210 (380/2730)

ピクシーナイトは前半３Ｆ３４．７秒、５Ｆ５８．１秒で逃げ、メンバー７位タイの３５．２秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは１分３３秒３。前走秋明菊賞は出遅れて後方２番手から追い込んで３着に終わったが、今回はスタートを決めてハナを切り、内＆前が有利な馬場を味方に粘り込んだ。先週の京都金杯を勝ったケイデンスコールと同様にこれまでと違うレースをした馬が制した。新種牡馬モーリス産駒は重賞初制覇。福永騎手は中京芝１６００ｍをかなり得意にしている。ルメール騎手のククナが大外枠に入ったのは、モーリス産駒を勝たせるためだったのか。今後は芝１８００ｍ重賞を使ってクラシックかマイル路線か見極めることになりそうだ。

ルークズネストは内枠スタートから中団後ろの内で脚をタメ、勝負どころで外に出すとメンバー３位の３４．８秒で伸びて０．２秒差の２着。上がりが掛かる展開＆馬場で５００キロを超えるモーリス産駒の２頭で決着。中京芝１６００ｍの新馬戦で大きく出遅れた後に大外をブン回してメンバー最速の３５．２秒で上がって２着まで追い上げた馬。幸騎手が内枠からロスなく進めて持ち味を引き出した。幸騎手は１９年以降の芝重賞［０−１−１−７１］だったが、約２年ぶりに連対した。１９年以降の芝重賞で中京では［０−２−１−６］、それ以外では［０−０−０−６５］。中京以外では不振が続いている。次走はファルコンＳあたりか。

バスラットレオンは２番手からメンバー１０位の３５．５秒で上がって０．４秒差の３着。朝日杯ＦＳ４着馬が２番人気に支持され、２番手につけて勝ちに行ったが最後に伸び切れなかった。マイルは合っているが、切れ不足は今後も課題になる。ただしスローの新馬戦で最速の３３．６秒で上がった馬。流れが緩むと高速ラップでまとめる可能性がある。

ククナは中団の後ろからメンバー４位タイの３４．９秒で伸びて０．５秒差の４着。大外枠スタートで位置取りが悪くなり、直線で馬場の真ん中から伸びてきたがガツンと切れる脚は使えなかった。小柄な牝馬だけに今のタフな馬場でパワー負けした印象。もっと軽い馬場で牝馬同士ならもっとやれる。次走はクイーンＣに向かう予定。

セラフィナイトは後方３番手からメンバー２位の３４．７秒で追い込んで０．７秒差の５着。逃げ馬が粘る展開で位置取りが後ろ過ぎた。未勝利戦を勝ったときのラスト３Ｆは１２．０−１１．７−１１．３秒で尻上がり。キャリアを積んでもう少し前につけられるようになれば、重賞で通用するようになるのではないか。

レゾンドゥスリールは出遅れて最後方を進み、メンバー４位タイの３４．９秒で上がって１．１秒差の１０着。前走前に行って押し切ったが、出遅れて位置取りが悪くなり厳しくなった。年明けから川田騎手は［０−２−１−１５］で１番人気では［０−１−０−７］、２番人気では［０−１−１−３］で不振が続いている。

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