オールカマー
2021/9/26 中山競馬場 芝2200m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。春のG1から直行した馬は[3−2−1−2]。過去2年はレイデオロが4着、ミッキースワローが5着に終わった。2番人気は[2−2−2−4]、3番人気は[1−3−2−4]で各4連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、9番人気。過去5年の馬連は8倍、17倍、4倍、22倍、18倍。上位人気馬が堅実で20倍台までに収まっている。

連対馬19頭に重賞で連対があった。13年の勝ち馬ヴェルデグリーンは重賞で連対がなかったが、中山芝2000mで3戦3勝の中山巧者だった。近年の傾向から2走以内に重賞で3着以内がある馬に注意。6番人気以下で3着以内に入った8頭のうち5頭に芝2200m重賞で3着以内、2頭に中山芝2200mの3勝クラスで1着があった。芝2200mは適性の差が出やすい。前走5着前後に負けたこのタイプを絡めたい。

レイパパレが[6−0−1−0]で重馬場の大阪杯を逃げて4馬身差で圧勝。前走宝塚記念は2番手から4位の35.0秒で直線で先頭に立ったが、最後にユニコーンライオンに差し返されて0.5秒差の3着。スタート後に2番手に控えたことで少しリズムの悪い走りだった。それでも距離2200m、56キロをこなすメドを立てた。1番人気では[5−0−0−0]で勝率100%。過去10年で高野厩舎は[2−0−0−0]でショウナンパンドラ(3人気)、センテリュオ(5人気)で勝っている。今年重賞13勝の川田騎手が騎乗する。

グローリーヴェイズは重賞[3−3−0−6]で日経新春杯、香港ヴァーズ、京都大賞典を優勝。京都巧者だが、今年は京都大賞典が阪神のためオールカマーに使ってきた。前走クイーンエリザベス2世Cはラヴズオンリーユーに0.1秒差の2着。3着デアリングタクトに半馬身先着した。中山は芝1800mの新馬戦を勝って以来となる。過去10年で6歳馬は3番人気以内なら[2−2−0−1]で連対率80%。Mデムーロ騎手では[3−1−0−1]で連対率80%。休み明けは[3−2−0−5]。仕上がっていれば久々は苦にしない。

日経賞勝ち馬ウインマリリン、ヴィクトリアマイル2着馬ランブリングアレー、京都記念2着馬ステイフーリッシュ、目黒記念勝ち馬ウインキートスなど。ウインマリリンは昨年のオークス2着馬。今年は牡馬混合G1でAJC杯6着、日経賞1着、天皇賞(春)5着。中山芝2000m以上で良&稍重なら[3−0−0−0]で勝率100%。日経賞では3番手から抜け出してカレンブーケドール(天皇賞春3着)、ワールドプレミア(天皇賞春1着)に勝っている。前走後に右肘腫(関節に水がたまる)で手術を受けた影響がどこまであるか。

過去10年でノーザンF生産馬は[3−4−5−23]で1、5、5番人気が勝ち、1、3、3、7番人気が2着、2、6、6、6、7番人気が3着。アドマイヤアルバ、サトノソルタス、ブレステイキング、レイパパレが該当する。社台F生産馬は[1−3−2−14]で4番人気が勝ち、1、2、4番人気が2着、2、3番人気が3着。ステイフーリッシュ、マウントゴールド、ランブリングアレーが該当する。社台白老F生産馬は[1−0−1−3]で3番人気が勝ち、3番人気が3着。キングオブコージ、セダブリランテスが該当する。

穴っぽいところでは、ステイフーリッシュか。前走札幌記念を心房細動で競走中止。芝2200mは全てG2に出走し[1−3−2−1]で良馬場[1−2−0−0]、稍重[0−1−1−0]、重[0−0−1−0]、不良[0−0−0−1]。中山芝は[0−2−2−1]で芝2200mはAJC杯2着、オールカマー3着、AJC杯4着(不良)。週末は雨は降らず、良馬場の可能性が高い。中山芝2200m、良馬場と得意の条件が揃いそうだが、心房細動明けで矢作厩舎がどこまで仕上げてくるか。テン乗りの横山和騎手が騎乗する。

*今週から穴っぽい馬は予想の穴馬とリンクする確率を下げました。穴馬は予想で公開します。



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