秋華賞
2021/10/17 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

牝馬3冠の最終戦。過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。オークス馬は[4−1−0−0]だが、オークス馬以外は[0−1−1−4]。2番人気は[1−3−0−6]、3番人気は[4−0−1−5]で各4連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は7、10番人気。過去5年の馬連は35倍、15倍、8倍、21倍、26倍で中穴決着が多い。昨年は2着に10番人気のマジックキャッスルが突っ込んだ。

過去10年の連対馬は全て前走5着以内。前走6着以下は[0−0−2−58]で3着に入った2頭は前走ローズS7、18着だった。ローズS以外で6着以下は[0−0−0−30]で出番なし。過去8年の連対馬の脚質は逃げ1先行0、差し6追込9。18年に逃げたミッキーチャームが2着に粘ったが、それ以外は差し追い込み馬。近走速い上がりを繰り出している人気の差し追い込み馬に注目。先行馬の連対はない。

ソダシはデビューから5連勝で阪神JF、桜花賞を優勝。桜花賞は前半5F56.8秒のハイペースで3番手から抜け出して1分31秒1のレコードで制した。オークスは好位から伸び切れず0.6秒差の8着。追い込んだ馬が上位を独占する展開になり、直線で一杯になった。吉田隼騎手は距離が敗因とコメント。前走札幌記念は大外枠から2番手につけ、勝負どころで先頭に立つと5位の35.4秒で押し切り1分59秒5で優勝。

前3走京都記念1着、ドバイSC3着、クイーンエリザベス2世C1着のラブズオンリーユーを完封した。斤量52キロだったが、距離2000mにメドを立てた。札幌記念前までクロフネ産駒は芝2000m以上の重賞[0−7−8−100]で未勝利だったが、ソダシが初めて制した。オークス馬以外の1番人気、先行馬などデータ的に不安があるが、札幌記念の走りができれば足りる。断然人気になるだけに慎重に判断したい。

ファインルージュは[3−1−1−1]でオークス11着を除き3着以内を確保。桜花賞はソダシに0.1秒差の3着。1分31秒2で走って高速決着に対応した。前走紫苑Sは6番手の外から5位の34.2秒で差し切って1分58秒2で優勝。ソダシが札幌記念、ファインルージュが紫苑Sを勝ち、桜花賞がレベルが高かったことを証明した。ルメール騎手では2戦2勝。キズナ産駒はG1[0−3−2−32]で勝ったことがない。

ローズS勝ち馬アンドヴァラナウト、オークス2着馬アカイトリノムスメ、オークス馬ユーバーレーベン、ローズS2着馬エイシンヒテン、同3着馬アールドヴィーヴル、紫苑S2着馬スルーセブンシーズ、同3着馬ミスフィガロ、佐渡S勝ち馬アナザーリリック、忘れな草賞勝ち馬ステラリアなど。土曜は晴れのち雨、日曜は曇り一時雨。開催2週目で馬場はいいが、雨量によっては馬場が渋る可能性があることを考慮しておきたい。

アンドヴァラナウトはローズSを6番手から最速の33.8秒で抜け出し2分00秒0で優勝。母はマーメイドS勝ち馬グルヴェイグ、祖母にエアグルーヴがいる。過去10年で福永騎手は[1−0−0−8]で16年に3番人気のヴィブロスで勝っている。アカイトリノムスメはオークス2着から直行。過去3年で国枝厩舎は1、2、2着。ユーバーレーベンは左前脚の屈腱周囲炎明け。手塚厩舎の管理馬。オークス馬が意地を見せるか。

過去10年でノーザンF生産馬は[7−2−1−43]で1、1、1、2、3、3、4番人気が勝ち、2、4番人気が2着、6番人気が3着。アカイトリノムスメ、アナザーリリック、アールドヴィーヴル、アンドヴァラナウト、サルファーコスモス、スルーセブンシーズ、ソダシ、ミスフィガロ、ファインルージュが該当する。社台F生産馬は[0−5−2−32]で1、2、4、5、10番人気が2着、8、8番人気が3着。エンスージアズムが該当する。社台白老F生産馬は[1−0−1−5]で3番人気が勝ち、4番人気が3着。ステラリアが該当する。

穴っぽいところでは、ステラリア。関西圏では[2−0−2−0]で3着以内を確保。今回と同じ阪神芝2000mの忘れな草賞を中団から最速の34.3秒で差し切って1分58秒0で勝っている。0.2秒差の2着エイシンヒテンは前走ローズSでアンドヴァラナウトに0.2秒差の2着だった。クロノジェネシスの斎藤崇厩舎の管理馬でキズナ産駒。馬主は社台RH。過去10年で武豊騎手は[0−2−1−6]でスマートレイアー、リスグラシューで2着、カンタービレで3着がある。オークス13着から直行でデータ的には厳しいか。



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