エプソムC
2022/6/12 東京競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。前走G2以上は[2−0−0−1]だが、G3は[0−0−0−2]で不振。4歳馬は[2−2−0−3]だが、5、6歳馬は[0−0−1−2]で3着止まり。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[1−2−0−7]で3連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、9番人気。18年までは5番人気以内の決着が続いたが、19年以降は5−7番人気、9−5番人気、3−6番人気で決着し、馬連は56倍、122倍、61倍。波乱傾向が強まっている。

6番人気以下は[1−2−6−104]で3着は6、6、7、8、15、18番人気。3着に人気薄が来ることが多い。16年以降に6番人気以下で3着に入った3頭は逃げ馬だった。20年は最低18番人気のトーラズジェミニが逃げて3着に激走している。年齢別では、3歳[0−0−0−1]、4歳[6−6−4−19]、5歳[3−1−1−41]、6歳[1−3−3−27]、7歳以上[0−0−2−45]で4歳馬が12連対。6歳馬は2、3着が多い。勝ち馬10頭のうち9頭が4、5歳馬。上位人気の4、5歳馬が勝つことが多い。

過去10年でノーザンF生産馬は[4−5−1−32]で1、1、2、5番人気が勝ち、1、1、3、6、7番人気が2着、5番人気が3着。シャドウディーヴァが該当する。社台F生産馬は[1−1−3−20]で9番人気が勝ち、5番人気が2着、1、2、8番人気が3着。ジャスティンカフェが該当する。ちなみに社台F生産馬は1番人気[0−0−1−2]、2番人気[0−0−1−2]で3着止まり。今年は社台系生産馬が2頭しかおらず、馬主が社台なのはキャロットFのザダル(レーン騎手)のみ。少頭数でもガチンコ勝負か。

ジャスティンカフェは[4−3−1−1]で出遅れたアーリントンC13着を除き3着以内を確保。前走湘南S(3勝C)は後方2番手を進み、直線で外に出すと最速の32.9秒で豪快に差し切って3馬身差で圧勝。勝ちタイム1分32秒3は同日のNHKマイルCと同タイム。先週の安田記念も同タイムだった。芝1800mではアルメリア賞で最速の32.5秒で上がってオヌールに半馬身差の2着がある。過去10年で前走3勝C勝ち馬は[0−0−2−7]、5番人気以内では[0−0−2−5]。3戦連続で横山典騎手が騎乗する。

ダーリントンホールは20年の共同通信杯勝ち馬(ルメール騎手)。その後は不振が続いたが、今年は洛陽S2着、ダービー卿CT3着に善戦した。1番人気に支持された前走ダービー卿CTは中団から4位の34.6秒で上がって0.2秒差の3着。ハイペースで前崩れの展開になり、外から追い込んだ2頭に交わされたが、勝ったタイムトゥヘヴンより1キロ重い56キロを背負っていた。今回タイムトゥヘヴンとは同斤の56キロになる。今年の重賞でルメール騎手は[1−9−0−15]、3番人気以内は[1−9−0−7]で2着が多い。

昨年のエプソムC勝ち馬ザダル、ダービー卿CT勝ち馬タイムトゥヘヴン、昨年の府中牝馬S勝ち馬シャドウディーヴァ、前走アメジストSを逃げ切ったノースブリッジ、前走飛鳥Sを勝ったヤマニンサンパ、20年のスプリングS勝ち馬ガロアクリークなど。ザダルは昨年のエプソムC(56キロ)を中団から2位の34.4秒で差し切って1分45秒1で優勝。今年は京都金杯(57.5キロ)を12番手から最速の34.2秒で差し切り1分32秒9で勝っている。昨年より2キロ重い58キロがどう出るか。テン乗りのレーン騎手が騎乗する。

タイムトゥヘヴンはダービー卿CTを後方2番最速の33.7秒で差し切って重賞初制覇。前走京王杯SCは10番手から2位の33.4秒で上がって0.2秒差の3着。安田記念は賞金不足で除外され、エプソムCに回ってきた。東京芝は[0−0−2−4]。距離延長がどう出るか。戸崎騎手が騎乗する。シャドウディーヴァは府中牝馬Sを後方から最速の33.1秒で差し切り1分45秒6で優勝。東京のG2以下では[2−5−2−1](全て54キロ)で不良馬場のエプソムC16着を除き3着以内を確保。久々の56キロがどう出るか。2戦連続で坂井騎手が騎乗する。


レース回顧

2022年 6月12日(日) 3回東京4日  天候: 晴   馬場状態: 重 
11R  第39回エプソムカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1800m   12頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5  6  ノースブリッジ     牡 4 岩田康誠  56  1.46.7 34.6  4 492 (美)奥村武
2 6  8  ガロアクリーク     牡 5 石橋脩    56  1.46.7 34.2  8 510 (美)上原博之
3 5  5 $ダーリントンホール 牡 5 ルメール  56  1.46.8 34.4  2 536 (美)木村哲也
4 8 11  ジャスティンカフェ 牡 4 横山典弘  56  1.46.8 33.5  1 490 (栗)安田翔伍
5 2  2  タイムトゥヘヴン   牡 4 戸崎圭太  56  1.46.9 33.9  5 484 (美)戸田博文
6 8 12  ザダル             牡 6 レーン    58  1.46.9 34.2  3 504 (美)大竹正博
7 4  4  ヤマニンサンパ     牡 4 川田将雅  56  1.47.2 34.6  7 472 (栗)斉藤崇史
8 1  1  シャドウディーヴァ 牝 6 坂井瑠星  56  1.47.2 34.6  6 486 (美)斎藤誠
9 3  3  コルテジア         牡 5 三浦皇成  56  1.47.4 35.4 11 464 (栗)鈴木孝志
10 7  9  ハッピーアワー     牡 6 長岡禎仁  56  1.47.5 34.5 12 448 (栗)杉山佳明
11 7 10  トーラスジェミニ   牡 6 原優介    58  1.47.7 36.1  9 464 (美)小桧山悟
12 6  7  トーセングラン     牡 6 田辺裕信  56  1.48.0 35.8 10 442 (美)田村康仁
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LAP :12.7-11.6-11.9-11.9-11.6-11.9-11.5-11.3-12.3
通過:36.2-48.1-59.7-71.6  上り:70.5-58.6-47.0-35.1  平均:1F:11.86 / 3F:35.57
単勝   6 \730 
複勝   6 \230 / 8 \450 / 5 \160 
枠連   5-6 \1590 (9) 
馬連   06-08 \8010 (28) 
ワイド 06-08 \2040 (28)/ 05-06 \480 (3)/ 05-08 \1110 (15) 
馬単   06-08 \13430 (48) 
3連複 05-06-08 \7260 (29/220) 
3連単 06-08-05 \55860 (210/1320) 

ノースブリッジは3番手を進み、馬なりのまま先頭に立ってラスト2Fから追い出すとメンバー7位タイの34.6秒で上がって後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分46秒7(重)。昼までは良馬場だったが、午後になって雨が強く降って重馬場に悪化した。トーラスジェミニが逃げて前半5F59.7秒、上がりは35.1秒、ラップは11.5−11.3−12.3秒。馬場の内側が荒れ、重馬場での上がり勝負になり、地力タイプが上位を独占した。ノースブリッジは3番手から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇。道中折り合いを欠いて頭を上げていたが、それで押し切ったのは心肺機能の高さか。これで道悪では[3−0−1−0]。33秒台で上がったことがないだけに馬場が渋ったことがプラスに働いている。芝2000m以下で逃げまたは先行では[5−0−1−0]。新馬、葉牡丹賞を最速上がりで逃げ切った素質馬の素質が開花してきた。休み明けで勝ったため、今後はサマー2000シリーズに使ってきそうだ。

ガロアクリークは中団の外からメンバー3位タイの34.2秒で上がってクビ差の2着。6枠8番から馬場のいい外を回って伸びてきた。スローペースなら33秒台で上がれるが、それほど切れないタイプだけに馬場が渋って上がりが掛かったことがプラスに働いている。昨年のエプソムCは良馬場で12着に終わったが、今年は重馬場の上がり勝負で巻き返した。石橋騎手は昨年のエプソムCをザダルで勝ったが、今年はザダルにレーン騎手が騎乗したため、ガロアクリークに騎乗することになった。直線で目一杯に追っていたのは、そのあたりの思いもあるだろう。芝2000mは微妙に長く詰めが甘くなるため、芝1800mがベスト。

ダーリントンホールは4、5番手からメンバー5位の34.4秒で上がって0.1秒差の3着。ルメール騎手が好位につけて直線で追ったが、ジリジリとしか伸びなかった。530キロの大型馬でエンジンの掛かりは遅いが、しぶとい脚を使うタイプ。前2走はマイル戦で前半5F57秒台の速い流れだった。道悪はこなせるが、現状は速い流れで地力を生かすレースが合っている。今年の重賞でルメール騎手は[1−9−1−15]で1勝のみ。G2は[0−2−0−4]、G3は[0−3−1−8]でまだ勝っていない。

ジャスティンカフェは離れた最後方からメンバー最速の33.5秒で追い込んで0.1秒差の4着。横山典騎手が最後方ポツンから荒れた内を通って追い上げ、直線で前に取りついたが、ノースブリッジが内に斜行したことで進路がなくなり、最後は追えずに脚を余した。勝ったノースブリッジの上がりを1.1秒上回っただけに位置取り負け。道中荒れた内を通ったことも堪えている。相馬眼的に重賞はすぐに勝てる馬。馬体の造りから芝2000mくらいはこなせそうだ。秋の天皇賞(秋)、マイルCSに向けて賞金を加算したい。

タイムトゥヘヴンは10番手からメンバー2位の33.9秒で追い込んで0.2秒差の5着。直線で馬群に突っ込んで伸びてきたが、最後は前と脚色が一緒になった。これで道悪では4、7、5着。雨で馬場が悪化したことが堪えている。ここにきて馬体が充実してバランスが良くなり、大きく見せるようになった。芝2000mを使う手もありそうだ。

ザダルは中団の後ろからメンバー3位タイの34.2秒で上がって0.2秒差の6着。レーン騎手が大外に出して追ったが、逆手前のまま走って伸び切れなかった。これで道悪では3、5、6着。馬場が渋ったこと、他馬より2キロ重い58キロを背負ったことが影響している。

ヤマニンサンパは内の4、5番手からメンバー7位タイの34.6秒で上がって0.5秒差の7着。道中荒れた内を進み、直線で外に持ち出そうとしたが、ごちゃついて荒れた内を突くことになった。雨で馬場が渋ったことで荒れた内を通った馬は伸びていなかった。



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