函館スプリントS
2022/6/12 函館競馬場 芝1200m

レース展望

サマースプリントシリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[1−2−2−5]で3連対。過去4年は[1−1−2−0]で3着以内を確保。単勝1倍台の断然人気は[0−1−1−1]で未勝利。2番人気は[1−2−0−7]で3連対、3番人気は[2−0−2−6]で2連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が4連対。小回りコース、多頭数で10番人気以下の激走が多い。過去6年の馬連は170倍、30倍、104倍、19倍、57倍、10倍で荒れている。上位人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬15頭に芝1200mで重賞3着以内またはOP特別連対があった。これらがない5頭のうち4頭に芝1400m重賞で連対があった。芝1200mでOP以上の実績がなくても芝1400m重賞で連対があれば狙い目はある。牡馬は[8−7−4−70]、牝馬は[2−3−6−41]。牝馬は8年で3着以内に入っている。過去5年で3着以内に入った牝馬は1、1、3、3番人気。近年の傾向から牝馬は3番人気以内に注目したい。6番人気以下で連対した7頭のうち6頭が関西馬。穴で10番人気以下の関西馬に注意。

過去10年でノーザンF生産馬は[1−2−1−9]で3番人気が勝ち、5、6番人気が2着、4番人気が3着。ジュビリーヘッド、ファーストフォリオが該当する。社台F生産馬は[1−1−3−9]で6番人気が勝ち、1番人気が2着、1、3、7番人気が3着。キャプテンドレイク、プルパレイが該当する。G1に繋がりにくいローカルのG3で社台系生産馬はそれほど活躍していない。社台系馬主はジュビリーヘッド(キャロットF)、ファーストフォリオ(キャロットF)の2頭。

ナムラクレアは前走桜花賞で内ラチ沿いの4番手から抜け出して0.1秒差の3着。最後に一杯になったのは距離か。芝1200mは2戦2勝でフェニックス賞、小倉2歳Sを勝っている。メイケイエールと同じミッキーアイル産駒。3歳牝馬のため50キロで出走できる。過去10年で3歳牝馬は[2−0−1−5]でソルヴェイグ(12人気)、ジューヌエコール(3人気)が勝っている。浜中騎手は函館芝1200mで1番人気なら[3−1−0−1]で連対率80%。長谷川厩舎は函館では[0−0−1−20]。函館で初制覇なるか。

ビアンフェは芝1200m[4−1−2−4]で函館2歳S、葵S、函館スプリントSを逃げて勝っている。前走オーシャンSは前半3F33.4秒で逃げてジャンダルムに0.1秒差の3着。2着ナランフレグは高松宮記念を制した。函館芝1200mは[2−1−0−0]。札幌で行われた昨年の函館スプリントSは前半3F32.8秒で逃げ、12位の34.6秒で後続を完封し1分7秒6で制した。ハイペースで逃げ、肉を切らせて骨を断つレースだった。今年の芝重賞で藤岡佑騎手は逃げたときは[2−0−1−3]で複勝率50%。

前走鞍馬Sを勝ったシゲルピンクルビー、ファルコンS勝ち馬プルパレイ、前走春雷Sを勝ったヴェントヴォーチェ、昨年の葵S&キーンランドC勝ち馬レイハリア、高松宮記念3着馬キルロードなど。シゲルピンクルビー芝1200m[1−0−0−4]で前走鞍馬Sを3番手から7位タイの33.2秒で抜け出して1分7秒1で優勝。重賞では[1−0−0−7]で善戦止まりが多いが、昨年のフィリーズレビューでヨカヨカに勝っている。オペラオー&トップロードの和田騎手&渡辺調教師のコンビ。前走より1キロ軽い54キロで出走できる。

プルパレイは前走NHKマイルCは15着に終わったが、芝1400mは[1−1−0−0]でファルコンSを1分20秒9(稍重)で勝っている。1200m通過は1分8秒4だった。芝1200mは初めてになるが、3歳牡馬で52キロで出走できる。ヴェントヴォーチェは芝1200m[4−1−1−2]で前走春雷Sを好位から4位タイの33.1秒で抜け出して1分6秒8の好タイムで3馬身差で圧勝。函館芝1200mでは昨年のTVh杯(3勝C)を先行抜け出しで1分8秒5で勝っている。14年目の牧浦厩舎は重賞初制覇なるか。


レース回顧

2022年 6月12日(日) 1回函館2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第29回函館スプリントS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1200m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 4  7  ナムラクレア       牝 3 浜中俊    50  1.07.2 34.1  1 462 (栗)長谷川浩
2 6 11  ジュビリーヘッド   牡 5 横山和生  56  1.07.6 34.3  7 480 (栗)安田隆行
3 3  5  タイセイアベニール 牡 7 鮫島克駿  56  1.07.7 33.5 13 488 (栗)西村真幸
4 8 16  レイハリア         牝 4 松岡正海  54  1.07.7 34.8  8 460 (美)田島俊明
5 1  2  キャプテンドレイク 牡 5 藤岡康太  56  1.07.7 34.0 12 482 (栗)今野貞一
6 2  4  キルロード         セ 7 菊沢一樹  57  1.07.7 34.6  6 506 (美)田村康仁
7 4  8  ヴェントヴォーチェ 牡 5 西村淳也  56  1.07.7 34.1  2 518 (栗)牧浦充徳
8 8 15  ダイメイフジ       牡 8 菱田裕二  57  1.07.8 33.8 15 532 (栗)森田直行
9 7 14  ローレルアイリス   牝 5 川又賢治  54  1.07.8 34.2 14 444 (栗)杉山佳明
10 3  6  シゲルピンクルビー 牝 4 和田竜二  54  1.07.8 34.6  4 466 (栗)渡辺薫彦
11 6 12  ファーストフォリオ 牝 5 武豊      54  1.07.9 33.7 10 442 (栗)須貝尚介
12 5  9  ボンセルヴィーソ   牡 8 池添謙一  56  1.08.0 34.6 11 486 (栗)池添学
13 2  3 *ライトオンキュー   牡 7 古川吉洋  58  1.08.1 34.7  9 520 (栗)昆貢
14 5 10  ペプチドバンブー   牡 7 松田大作  56  1.08.1 33.4 16 506 (栗)武英智
15 1  1  プルパレイ         牡 3 M.デム  52  1.08.2 34.8  5 490 (栗)須貝尚介
16 7 13  ビアンフェ         セ 5 藤岡佑介  57  1.08.3 35.5  3 560 (栗)中竹和也
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LAP :11.7-10.2-10.9-11.2-11.2-12.0
通過:32.8-44.0-55.2-67.2  上り:67.2-55.5-45.3-34.4  平均:1F:11.20 / 3F:33.60
単勝   7 \210 
複勝   7 \150 / 11 \490 / 5 \1030 
枠連   4-6 \1260 (6) 
馬連   07-11 \3000 (10) 
ワイド 07-11 \1070 (10)/ 05-07 \2160 (23)/ 05-11 \7290 (58) 
馬単   07-11 \3850 (15) 
3連複 05-07-11 \25650 (78/560) 
3連単 07-11-05 \88700 (266/3360) 

ナムラクレアはスタートを決めて3番手につけ、メンバー6位タイの34.1秒で抜け出して2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分7秒2。ビアンフェが逃げて前半3F32.8秒のハイペースになったが、上がりが速く3番手と6番手につけた馬で決着。エアレーションをしたソフトな馬場でも高速決着になった。ナムラクレアは先行して抜け出す正攻法のレースで圧勝。これで芝1200mは3戦3勝。50キロの軽量は有利だったが、全く隙のないレースぶりであらためてスプリント適性の高さを示した。ハイペースについて行くスピードがあり、追うと即座に反応できる。ミッキーアイル産駒で運動神経がいいのだろう。今後はサマースプリントシリーズの優勝とスプリンターズSを視野に入れながらセントウルSあたりを使うことになりそうだ。浜中騎手は08年マーメイドS以来14年ぶりに50キロで騎乗した。中間は減量に苦しんでいたが、見事な騎乗だった。今年の重賞では[4−2−2−8]で複勝率50%。1、2番人気では[3−1−0−0]で結果を出している。

ジュビリーヘッドは6番手からメンバー8位の34.3秒で上がって0.4秒差の2着。前走3勝Cの船橋Sを勝った馬が7番人気で激走した。6枠11番スタートから好位につけてスムーズなレースができたことが良かったのだろう。横山和騎手が上手く乗っている。これで芝1200mは[4−4−1−1]、良馬場では[4−4−1−0]で複勝率100%。安田隆厩舎のロードカナロア産駒。12年以降の函館スプリントSで安田隆厩舎は[2−3−0−2]。馬主はキャロットF(社台)。エアレーションをした馬場で6枠11番は好枠だった。昨年札幌スポニチ賞(2勝C)を勝っている。次走はキーンランドCに使ってきそうだ。

タイセイアベニールは後方3番手を進み、メンバー2位の33.5秒で直線で内から捌いて0.5秒差の3着。3〜7着の5頭が同タイムだったが、鮫島駿騎手が上手く捌いて最後にひと伸びして3着を確保した。1分7秒台の決着に強いタイプ。外を回さずに内に突っ込んで捌いてきたことが功を奏した。鮫島駿騎手は昨年6〜8月のスプリント重賞で[1−4−0−0]で5戦連続連対した。今年も夏のスプリント重賞で注意したい。

レイハリアは大外16番枠から2番手につけ、4コーナーで先頭に立つとメンバー13位の34.8秒で上がって0.5秒差の4着。逃げたビアンフェは直線で失速して最下位の16着に惨敗したことを考えるレイハリアは強いレースをしている。昨年葵S、キーンランドCを連勝したのはダテではない。馬体が8キロ増えて過去最高の460キロになり、スプリンターらしい馬体になってきた。夏場に走るタイプ。次走は馬券に絡めたい。

ヴェントヴォーチェは出遅れた後に強引に押して10番手を進み、メンバー6位タイの34.1秒で上がって0.5秒差の7着。高速馬場で出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。西村騎手はいつも通りゲートを出たとコメントしたところに違和感がある。前走春雷Sと馬体重は一緒だったが、パドックでは馬体が少し緩く映った。前走春雷Sの走りからすぐに重賞を勝てそうな馬。西村騎手は芝重賞で[1−1−1−42]、芝1600m以下の重賞では[0−0−0−16]。乗り替わりが条件になる。

シゲルピンクルビーは3番手につけたが、直線で伸び切れず0.6秒差の10着。上がりはメンバー10位の34.6秒。前走鞍馬Sを1分7秒1で勝ったが、前半3Fは33.6秒だった。今回はビアンフェが飛ばして前半3F32.8秒。4コーナーで勝ったナムラクレアは馬なりだったが、シゲルピンクルビーは和田騎手の手が動いていた。流れが早過ぎて脚をタメられなかったのだろう。大外枠から先行したレイハリアが4着に粘ったことを考えると物足りなさが残る。



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