アイビスSD
2022/7/31 新潟競馬場 芝1000m

レース展望

過去10年で1番人気は[7−2−0−1]で9連対。現在9年連続連対中。単勝1、2倍台は[4−2−0−0]で堅実。2番人気は[1−3−0−6]で4連対、3番人気は[0−2−2−6]で2連対。6〜9番人気は3連対、10番人気以下は[0−0−1−69]。過去5年の馬連は43倍、10倍、10倍、8倍、10倍で中穴止まり。過去4年は1−2番人気、1−3番人気、2−1番人気、1−2番人気で堅い決着。

459キロ以下は[1−1−0−25]で連対した2頭は51キロで1、2番人気の3歳牝馬だった。480キロ前後の連対が多い。500キロ以上は3番人気以内なら[2−3−0−4]。馬格があり斤量が軽い馬が勝つことが多い。直線1000mは外枠が有利。過去10年必ず6〜8枠が連対している。連対馬15頭が9番枠より外に入っていた。1、3枠は連対がない。2、4枠から連対した5頭は3番人気以内の人気馬だった。

過去10年でノーザンF生産馬は[1−0−1−10]で1番人気が勝ち、9番人気が3着。アヌラーダプラ、オールアットワンス、スティクスが該当する。社台F生産馬は[1−1−0−14]で7番人気が勝ち、3番人気が2着。ルッジェーロが該当する。G1に関係が薄いG3で社台の馬は活躍していない。

マリアズハートは直線1000mでは菊沢騎手が騎乗して2戦2勝。昨年のルミエールAD(53キロ)は16番枠から外ラチ沿いを通って3位の32.5秒で差し切って55秒1で優勝。前走韋駄天S(54キロ)は大外16番枠から6番手につけ、5位の32.4秒で抜け出して54秒8で優勝。今回はさらに1キロ重い55キロを背負う。過去10年で6歳馬は[0−1−2−35]で牝馬は[0−0−1−17]で3着止まり。直線1000mの適性は高いが、斤量55キロの克服とJRAがどの枠に入れてくるのかがカギ。

オールアットワンスは昨年のアイビスSDで14番枠から4番手につけ、最速の32.0秒で抜け出して54秒2で優勝。ハナを切ったライオンボスを見ながら進め、ラスト2Fで並びかけると一気に抜け出して1番人気で重賞初制覇を飾った。前走韋駄天Sは55キロを背負って2枠4番から6番手につけたが、最後に伸び切れず0.4秒差の6着。休み明け、馬体10キロ増で5番人気だった。昨年は51キロで勝ったが、今年は3キロ重い54キロを背負う。昨年騎乗した石川騎手が騎乗する。馬主は吉田勝己氏。今年もJRAが外枠に配置か。

直線1000m巧者のライオンボス、春雷S勝ち馬ヴェントヴォーチェ、前走駿風Sを勝ったトキメキ、前走UHB杯を勝ったマウンテンムスメ、韋駄天S2着のロードベイリーフ、同3着のシンシティ、昨年のUHB賞勝ち馬アヌラーダプラ、今村聖奈騎手が騎乗するオヌシナニモノ、藤田菜々子騎手が騎乗するスティクスなど。ライオンボスは直線1000m[4−3−0−2]、10番枠より外では[3−2−0−0]で連対を確保。アイビスSD1、2、2着は11、13、12番枠だった。過去2年より1キロ重い58キロと枠順がカギ。

ヴェントヴォーチェは春雷Sを好位から4位タイの33.1秒で抜け出して1分6秒8で3馬身差で圧勝。前走函館スプリントSは高速馬場で出遅れて0.5秒差の7着。直線1000mは3歳時にはやぶさ賞を55秒1で勝っている。先週の中京記念を勝ったベレヌスと同じタートルボウル産駒。トキメキは昨年のアイビスSDで3位の32.3秒で追い込んで0.7秒差の4着。前走駿風Sは2枠3番から5番手につけ、3位タイの32.9秒で抜け出して55秒1で優勝。前走より1キロ減の54キロ。2戦連続で松山騎手が騎乗する。


レース回顧

2022年 7月31日(日) 2回新潟2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第22回アイビスサマーダッシュ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1000m・直線   18頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 16  ビリーバー         牝 7 杉原誠人  54  0.54.4 32.1  7 462 (美)石毛善彦
2 8 17  シンシティ         牝 5 富田暁    54  0.54.5 32.7  2 482 (栗)木原一良
3 3  5  ロードベイリーフ   牡 5 西村淳也  56  0.54.6 32.0 14 480 (栗)森田直行
4 8 18  レジェーロ         牝 5 団野大成  54  0.54.7 32.6 16 424 (栗)西村真幸
5 2  4  スティクス         牝 4 藤田菜七  54  0.55.0 33.1 13 496 (栗)武幸四郎
6 2  3  オールアットワンス 牝 4 石川裕紀  54  0.55.0 32.8  8 456 (美)中舘英二
7 3  6 $マリアズハート     牝 6 菊沢一樹  55  0.55.0 32.6  5 514 (美)菊沢隆徳
8 4  8  マウンテンムスメ   牝 4 M.デム  54  0.55.1 33.2  6 460 (美)中野栄治
9 7 13  ヴェントヴォーチェ 牡 5 福永祐一  56  0.55.2 33.1  1 516 (栗)牧浦充徳
10 1  1  ライオンボス       牡 7 坂井瑠星  58  0.55.2 33.0  9 534 (美)和田正一
11 6 12  トキメキ           牝 5 松山弘平  54  0.55.2 33.2  3 516 (美)斎藤誠
12 4  7  キタイ             牝 6 木幡巧也  54  0.55.5 33.3 17 510 (美)杉浦宏昭
13 5 10  ジュニパーベリー   牝 5 嶋田純次  54  0.55.7 33.6 12 478 (美)手塚貴久
14 5  9 $パーティナシティ   牡 6 岩田望来  56  0.55.8 33.6 15 510 (栗)高橋義忠
15 7 14  オヌシナニモノ     牡 5 今村聖奈  56  0.55.8 33.3 11 472 (栗)高橋義忠
16 7 15  クリスティ         牝 5 松若風馬  54  0.55.9 34.0 10 480 (栗)杉山晴紀
17 6 11  アヌラーダプラ     牝 5 ホー      54  0.55.9 33.9  4 480 (美)萩原清
18 1  2  トウショウピスト   牡10 江田照男  56  0.56.2 33.6 18 482 (美)土田稔
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LAP :11.8-10.0-10.5-10.7-11.4
通過:32.3-43.0-54.4  上り:54.4-42.6-32.6  平均:1F:10.88 / 3F:32.64
単勝   16 \1730 
複勝   16 \400 / 17 \210 / 5 \1160 
枠連   8-8 \2170 (8) 
馬連   16-17 \3070 (10) 
ワイド 16-17 \910 (7)/ 05-16 \8380 (70)/ 05-17 \5280 (54) 
馬単   16-17 \8250 (29) 
3連複 05-16-17 \49980 (156/816) 
3連単 16-17-05 \267060 (785/4896) 

ビリーバーは8枠16番スタートから外ラチ沿いの後方を進み、メンバー2位の32.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは54秒4。シンシティが逃げて前半3F32.3秒、レースのラップは11.8−10.0−10.5−10.7−11.4秒。韋駄天S4、3、2着馬がワンツースリーを決めた。ビリーバーは外ラチ沿いを手応え良く進み、ラスト1Fでシンシティの外に出すと強烈な末脚を繰り出して一気に抜け出した。内枠の馬が内に進路を取ったことで例年より外に馬が集中せず、スムーズに捌くことができたことがプラスに働いたが、直線1000mでキャリアを積んできた杉原騎手がかなり上手く乗っている。

20年のアイビスSDで3着に入った7歳牝馬が45戦目で重賞初制覇。12年目の杉原騎手、29年目の石毛厩舎、馬主のミルファーム、種牡馬モンテロッソも重賞初制覇となった。杉原騎手は藤沢和雄厩舎が定年で3月1日にフリーになっている。ミルファームは直線1000m戦で多頭出しするなど、かなり拘って使ってきたが、ようやく実を結んだ。ビリーバーは2分の1の抽選に通って出走に漕ぎつけ、8枠16番の好枠に入っていた。土曜の新潟ジャンプSはホッコーメヴィウスが勝ち、21年目の黒岩悠騎手が重賞初制覇を飾った。今夏は重賞初制覇がトレンドになるかもしれない。

シンシティはスタートを決めてハナを切り、メンバー5位の32.7秒で上がって0.1秒差の2着。前走韋駄天Sは3枠5番で外に出すまでロスがあったが、今回は8枠17番からスムーズにハナを切ることができた。スタートが速く、テンのダッシュ力に優れた馬。富田騎手がスタートを決めて持ち味を引き出した。これで直線1000mは[0−1−1−0]、ダ1000mは[2−0−0−0]。1000m戦では馬券圏内を確保している。6年目の富田騎手は重賞[0−1−0−24]で初めて馬券圏内に入った。

ロードベイリーフは3枠5番スタートから後方2番手を進み、メンバー最速の32.0秒で上がって0.2秒差の3着。スタート後少ししてから西村騎手が一気に外に出して後方2番手で脚をタメ、ラスト1Fから強烈な末脚を繰り出した。2走前の韋駄天Sでは後方から3位タイの32.2秒で上がって2着に突っ込んでいる。8枠の馬が1、2、4着に入ったことを考えると3枠5番からよく走っている。ロードベイリーフはゴール前の混戦に強いタイプ。14番人気で激走したが、こういうタイプは何度も穴をあけるので注意したい。

オールアットワンスは2枠3番から内に進路を取り、メンバー6位タイの32.8秒で上がって0.6秒差の6着。昨年のアイビスSDは51キロ、14番枠で54秒2で走って勝ったが、今年は3キロ重い54キロ、3番枠で55秒0で走って6着。予想通り馬群が内と外に分かれて2極化したが、スティクスがいて内ラチを頼れなかったことも微妙に影響したか。内を走った馬は5着スティクスが最高だったが、JRAが外枠有利を何らかの形で是正に動けば、今後は馬群が2極化するのが当たり前になりそうだ。オールアットワンスはハンデ戦で斤量が軽くなったら要注意。

ヴェントヴォーチェは外めの7番手につけ、メンバー8位タイの33.1秒で上がって0.8秒差の9着。ラスト300mで福永騎手が馬群に突っ込もうとしたが、馬が嫌がって突っ込んで行かなかった。最後に馬群がバラけてからは伸びている。馬込みを嫌がるのなら先行する手もあったが、前半3F32.3秒で前に行くほどのスピードはないか。春雷Sを1分6秒8の好タイムで3馬身差で圧勝した馬。重賞で勝ち負けできる力はありそうだが、噛み合わないレースが続いている。



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