レパードS
2022/8/7 新潟競馬場 ダ1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。16年までは[3−1−1−0]だったが、17年以降は[1−1−1−2]で1勝のみ。2番人気は[2−1−1−6]で3連対、3番人気は[0−2−0−8]で2連対。過去5年は11−12番人気、5−10番人気、10−1番人気、7−2番人気、1−10番人気で決着し、馬連は953倍、231倍、52倍、50倍、52倍。かなり波乱傾向が強い。

関東馬は[6−2−5−50]、関西馬[4−8−5−66]。関東馬は2番人気以内[3−1−2−4]だが、3〜5番人気は[0−0−1−9]で連対なし。関西馬は5番人気以内[4−5−1−20]だが、6番人気以下は[0−3−4−46]で未勝利。連対馬11頭がダートで3勝以上、18頭がダートで複勝率50%以上。連対馬9頭がダートで4着以下が1回以下、5頭が2回だった。これらを満たす馬に注意。

過去10年でノーザンF生産馬は[2−1−0−12]で2、10番人気が勝ち、3番人気が2着。インディゴブラック、タイセイドレフォンが該当する。社台F生産馬は[0−1−2−9]だが、今年は出走馬がいない。社台白老F生産馬は[0−0−0−7]で3着以内がない。トウセツが該当する。社台馬主はシルクHCが[1−0−0−1]で2番人気の1連対のみ。今年の社台馬主の馬はインディゴブラックのみ。

タイセイドレフォンは良馬場のダートでは[3−2−0−0]。鳳雛Sは4番手から2位の37.7秒で上がってハピに0.3秒差の2着。前走弥富特別は4番手から最速の36.8秒で抜け出して8馬身差で圧勝。勝ちタイム1分51秒1は翌週の三宮S(OP)で3着に相当するタイムだった。川田騎手が騎乗して一気にパフォーマンスを引き上げた。ダ1800mは[2−2−0−0]。2戦連続で川田騎手が騎乗する。

ホウオウルーレットはダート[3−1−0−1]で逃げて直線で一杯になった伏竜S5着を除き連対を確保。青竜Sは6番手から4位の35.7秒で上がって0.1秒差の2着。5着ペイシャエスはユニコーンSを勝ち、JDDで2着に入った。前走いわき特別は大外から捲って最速の36.3秒で抜け出し、1分43秒1(重)の好タイムで5馬身差で圧勝。オメガパフュームの半弟。テン乗りの福永騎手に乗り替わる。

前走JDD4着のハピ、前走1勝クラスを圧勝したヘラルドバローズ、前走関東オークス2着のラブパイロー、前走鷹取特別を圧勝したカフジオクタゴン、前走インディアT2着のトウセツ、前走わらび賞を圧勝したメイショウユズルハなど。土曜に雨が降る予報が出ているが、日曜は晴れて気温が上がるため、ある程度乾きそうだ。新潟ダートは脚抜きが良くなると前残りが加速することが多い。前に行く馬にも注意したい。

ハピはダ1800mの新馬戦、1勝クラス、鳳雛Sを最速上がりで3連勝。前走JDDは後方から大外をブン回して0.3秒差の4着。ダ1800mに戻って届く位置で進められれば。ダート重賞で藤岡佑騎手は3番人気以内では[1−3−3−9]。ヘラルドバローズはダ1800m[2−2−0−0]で阪神の未勝利戦と中京の1勝クラスを圧勝している。テーオーケインズと同じシニスターミニスター産駒。松山騎手が騎乗する。


レース回顧

2022年 8月 7日(日) 2回新潟4日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第14回レパードS
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定)  ダート 1800m   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 15  カフジオクタゴン   牡 3 ホー      56  1.51.9 37.9  7 546 (栗)矢作芳人
2 2  2  タイセイドレフォン 牡 3 川田将雅  56  1.51.9 38.1  1 500 (栗)西村真幸
3 5  9  ハピ               牡 3 藤岡佑介  56  1.52.0 37.9  2 468 (栗)大久保龍
4 4  6 *ビヨンドザファザー 牡 3 北村友一  56  1.52.8 38.2  8 500 (栗)藤岡健一
5 6 10  ホウオウルーレット 牡 3 福永祐一  56  1.52.8 38.4  3 494 (美)栗田徹
6 5  8  トウセツ           牡 3 幸英明    56  1.53.4 38.9  6 482 (栗)杉山佳明
7 8 14  ライラボンド       牡 3 長岡禎仁  56  1.53.5 39.2 15 510 (栗)清水久詞
8 2  3  メイショウユズルハ 牡 3 岩田康誠  56  1.53.8 40.3  5 484 (栗)岡田稲男
9 1  1  ヘラルドバローズ   牡 3 松山弘平  56  1.53.8 40.3  4 488 (栗)寺島良
10 7 12  シダー             牝 3 藤岡康太  54  1.55.1 41.2 14 474 (栗)本田優
11 4  7  バレルゾーン       牡 3 三浦皇成  56  1.58.0 43.1 13 496 (美)高柳瑞樹
12 3  5  レッドラパルマ     牡 3 M.デム  56  1.59.1 45.3 12 480 (美)加藤征弘
13 3  4  インディゴブラック 牡 3 西村淳也  56  1.59.3 45.5 11 512 (栗)奥村豊
14 7 13  ラブパイロー       牝 3 野中悠太  54  1.59.5 44.9 10 474 (美)大和田成
15 6 11  ギャラクシーナイト 牡 3 菊沢一樹  56  2.00.0 45.6  9 492 (美)菊沢隆徳
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LAP :12.6-10.7-12.1-12.5-12.6-13.0-13.2-12.6-12.6
通過:35.4-47.9-60.5-73.5  上り:76.5-64.0-51.4-38.4  平均:1F:12.43 / 3F:37.30
単勝   15 \2160 
複勝   15 \440 / 2 \150 / 9 \150 
枠連   2-8 \2530 (8) 
馬連   02-15 \3690 (12) 
ワイド 02-15 \1250 (14)/ 09-15 \1160 (11)/ 02-09 \330 (1) 
馬単   15-02 \10390 (34) 
3連複 02-09-15 \4370 (10/455) 
3連単 15-02-09 \42810 (129/2730) 

カフジオクタゴンは大外枠スタートから中団の馬込みで脚をタメ、勝負どころで押し上げるとメンバー最速タイの37.9秒でタイセイドレフォンとの叩き合いを制した。勝ちタイムは1分51秒9。ヘラルドバローズ、メイショウユズルハがやり合って前半5F60.5秒の速い流れ。前に行った馬は直線で一杯になり、差し追い込み馬が上位を独占した。カフジオクタゴンは不利な大外枠からいつもより位置取りが後ろになったが、テン乗りのホー騎手が外を回さないようにして押し上げ、直線で激しい叩き合いを制して重賞初制覇を飾った。

良馬場のダ1600m以上で前半60秒台のレースを勝ったのはカフジオフタゴンしかおらず、しかもそれがダ2000mだった。タフな流れでスタミナと体力が問われたことで持ち味を生かせたのだろう。矢作厩舎で鍛えられた540キロ台の大型馬。ズブい馬だけにホー騎手も合っていたのだろう。ホー騎手は2週目でJRA重賞初制覇を飾った。日本の競馬に慣れてきているので注意したい。

タイセイドレフォンは2枠2番スタートから6番手につけ、勝負どころで押し上げるとメンバー3位の38.1秒で上がってクビ差の2着。内枠からロスなく回って力を出し切ったが、カフジオクタゴンとの叩き合いに敗れた。それでも前走弥富特別を8馬身差で圧勝したことはダテではないことを示した。これで平地重賞で1番人気は15連敗。今年の重賞で川田騎手は[6−6−8−17]だが、1番人気では[1−1−2−5]で勝ったのはアーリントンCのダノンスコーピオンのみ。川田騎手でも勝てない状況が続いている。

ハピは道中11番手を進み、勝負どころで7番手に押し上げ、メンバー最速の37.9秒で上がって0.1秒差の3着。4コーナーでカフジオクタゴンが外に膨れた煽りを受けて外に振られるロスがあった。スタートで内から寄られて位置取りが悪くなったことも堪えている。これでデビューから5戦とも上がり最速。2コーナーでは内をロスなく回ったが、向こう正面で外に出した。もう少し道中のロスを少なくできれば、もっと際どいレースになったのではないか。鳳雛Sではタイセイドレフォンに2馬身差をつけて勝っている。

ホウオウルーレットは道中11番手を進み、メンバー5位の38.4秒で上がって0.9秒差の5着。スタート後に前に入られて位置取りが悪くなり、4コーナーでカフジオクタゴンが外に出した煽りを受けたインディゴブラックが外に斜行し、その煽りをモロに浮けて外に大きく振られて減速し、そのときに前の馬に離されたことが堪えている。福永騎手は「今日はうまく流れに乗れなかったが、重賞を勝てる力のある馬」とコメント。右回りでは[3−0−0−1]。半兄オメガパフュームと同様に右回りの方が合うタイプか。



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