エルムS
2025/8/9 札幌競馬場 ダ1700m

レース展望

過去10年で1番人気は[1−2−2−5]で3連対。勝ったのはルメール騎手のタイムフライヤー(牡5)のみ。4歳馬は[0−1−0−3]で1連対のみ。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[0−1−0−9]で1連対。人気薄で連対した6頭は6、6、7、7、9、10番人気。過去4年の馬連は42倍、53倍、39倍、20倍で中穴決着が続いている。人気馬に6〜10番人気を絡めて中穴を狙うのが妙味。

4歳[3−2−0−16]、5歳[6−4−4−23]、6歳[1−2−5−33]、7歳以上[0−2−1−35]。7〜10番人気の5歳馬は[2−2−2−5]で5連対。7歳以上は5番人気以内なら[0−2−0−7]。前走北海道のダ1700mのOP特別出走馬は[7−4−4−38]、前走連対馬は[5−3−1−10]、2番人気以内なら[3−1−1−2]。前走函館ダ1700mのOP特別で連対した馬に注目したい。

ロードクロンヌはダート[4−1−1−0]で未勝利戦を5馬身差、1勝Cを2馬身半差、2勝Cを8馬身差、3勝Cを5馬身差で4連勝。マーチSは2番手から6位の36.4秒で上がってクビ+クビ差の3着。勝負どころで内からマテンロウスカイに前に出られて外を回るロスがあった。前走平安Sは5番手から2位の35.2秒で上がって0.2秒差の2着。直線で前が壁になって大きく外に持ち出すロスがあった。札幌ダ1700mは2戦2勝で未勝利、1勝Cを圧勝している。昨年以降の重賞で藤岡佑騎手は1番人気では[0−0−3−4]。

ドゥラエレーデは国内ダート重賞[0−1−4−2]、国内ダートG1[0−0−3−1]。前走チャンピオンズCは13番手から最内から追い込んで0.3秒差の3着。前走プロキオンSは3番手から4位タイの36.9秒で上がって0.1秒差の3着。昨年のエルムSは2番手から3、4コーナーで先頭に並びかけ、4位の37.0秒で抜け出したが、最後にペイシャエスに交わされてクビ差の2着。テン乗りの武豊騎手が積極的なレースをしたが、最後に少し甘くなった。札幌ダ1700mは[1−1−0−0]。テン乗りの松山騎手が騎乗する。

かしわ記念2着馬ウィリアムバローズ、マーチS勝ち馬ブライアンセンス、大沼S勝ち馬ペリエール、マリーンS2着馬テーオードレフォン、昨年のエルムS勝ち馬ペイシャエス、マーチS2着馬マテンロウスカイ、初ダートのトロヴァトーレなど伏兵は多士済々。ウィリアムバローズはダ1700m[2−0−0−0]で札幌の未勝利戦を逃げて2着に0.7秒差、福島の1勝Cを逃げて2着に1.9秒差で圧勝。前走かしわ記念は逃げてシャマルに0.1秒差の2着。過去10年で逃げ馬は[0−1−3−6]。初の59キロがどう出るか。

ブライアンセンスはアルデバランS、マーチSを2連勝。前走平安Sは中団から伸び切れず1.0秒差の9着。レースのラスト2Fは11.7−11.6秒。中団から直線だけで差すのは厳しかったか。初の58キロで初のダ1700m。テン乗りの丹内騎手が騎乗する。ペリエールはダ1700m[2−0−0−0]で前走大沼Sは2番手から2位の36.9秒で抜け出して1分43秒3で2馬身半差で圧勝。ユニコーンS勝ち馬で左回りを使ってきたが、右回りの小回りでパフォーマンスを引き上げた。前走から1キロ減の57キロで出走できる。


調教診断

★ロードクロンヌ
札幌ダで馬なり調教。首を使ってキビキビとしたフットワークで余力十分。1週前に栗CWで仕掛けてラスト10.9秒。調子の波が少ないタイプ。デキは高いレベルで安定。

★ウィリアムバローズ
函館Wで馬なり調教。攻め駆けするタイプだが、前向きさがあり重心の低いフットワークで最後まで余力十分。1週前に函館Wで一杯に追っている。間隔空いたがデキはある。

★ペリエール
函館Wで強めに追われた。前向きさがあり、重心の低いフットワークで最後までしっかり伸びた。1週前に函館Wで2頭併せで馬なりのまま先着。前走勝ったデキをキープ。

★ペイシャエス
札幌ダで3頭併せで馬なりのまま先着。軽快なフットワークでラスト11.9秒。1週前に札幌ダで3頭併せでラスト11.6秒で相手を突き放した。久々もデキは上向き。

★トロヴァトーレ
函館Wで2頭併せで馬なりのまま併入。首を使って軽快なフットワークで最後まで集中して走っていた。前走も動いていたが、リフレッシュして馬がリラックスしている。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆ドゥラエレーデ


レース回顧

2025年 8月 9日(土) 1回札幌5日  天候: 晴   馬場状態:稍重
11R  第30回エルムS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定)  ダート 1700m   14頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  ペリエール         牡 5 佐々木大  57  1.43.5 36.6  5 486 (美)黒岩陽一
2 4  6  ロードクロンヌ     牡 4 藤岡佑介  57  1.43.9 37.0  1 494 (栗)四位洋文
3 2  2  ミッキーヌチバナ   牡 7 鮫島克駿  57  1.44.1 36.5 10 522 (栗)高橋亮
4 8 14  ウィリアムバローズ 牡 7 横山武史  59  1.44.4 37.8  8 492 (栗)上村洋行
5 5  8  ペイシャエス       牡 6 横山和生  58  1.44.4 36.3  7 512 (美)小西一男
6 7 11  ブライアンセンス   牡 5 丹内祐次  58  1.44.6 37.0  6 520 (美)斎藤誠
7 3  3  ドゥラエレーデ     牡 5 松山弘平  57  1.44.7 37.4  2 524 (栗)池添学
8 5  7  テーオードレフォン 牡 6 丸山元気  57  1.45.2 38.2  9 498 (栗)梅田智之
9 7 12  ショウナンライシン 牡 5 池添謙一  57  1.45.5 38.1 14 498 (美)大竹正博
10 6  9  ヴァルツァーシャル 牡 6 古川吉洋  57  1.45.9 39.2 11 504 (美)高木登
11 3  4  スレイマン         牡 7 浜中俊    57  1.46.2 38.6 12 544 (栗)池添学
12 6 10  トロヴァトーレ     牡 4 ルメール  58  1.46.3 39.3  4 494 (美)鹿戸雄一
13 8 13  ワールドタキオン   牡 7 斎藤新    57  1.46.3 39.1 13 504 (美)斎藤誠
14 4  5  マテンロウスカイ   セ 6 横山典弘  58  1.47.2 39.9  3 482 (栗)松永幹夫
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LAP : 7.0-11.0-12.1-12.6-12.3-11.6-11.8-12.6-12.5
通過:30.1-42.7-55.0-66.6  上り:73.4-60.8-48.5-36.9  平均:1F:12.18 / 3F:36.53
単勝   1 \890 
複勝   1 \240 / 6 \130 / 2 \580 
枠連   1-4 \900 (3) 
馬連   01-06 \1060 (3) 
ワイド 01-06 \480 (3)/ 01-02 \3560 (42)/ 02-06 \1570 (18) 
馬単   01-06 \2940 (10) 
3連複 01-02-06 \10620 (32/364) 
3連単 01-06-02 \60680 (197/2184) 

ペリエールは1枠1番から5番手の内につけ、メンバー3位の36.6秒で抜け出して2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分43秒5(稍重)。ウィリアムバローズが逃げて前半5F60.8秒。上がり36.9秒、ラップは11.8−12.6−12.5秒。中盤に流れが緩んで好位につけた人気馬2頭で決着。ペリエールは前走大沼Sを圧勝したときと同様に内をロスなく回り、直線で抜け出して快勝。これでダ1700mは3戦3勝。ユニコーンS勝ち馬で左回りに拘っていたが、右回り&小回りのダ1700mで2連勝してパフォーマンスを引き上げた。前走から1キロ減の57キロ、1枠1番からロスなく回れたこともプラスに働いている。少しズブい馬だけにガツンと追える佐々木騎手も合うのだろう。賞金を加算できたことで秋は南部杯、チャンピオンズCが視野に入る。

ロードクロンヌは揉まれないように前半から外に出して6番手を進み、向こう正面で3番手に押し上げ、メンバー4位タイの37.0秒で上がって0.4秒差の2着。向こう正面で外からトロヴァトーレが上がってきたため一緒に動いて押し上げたこと、勝ったペリエールよりも外を回ったことが堪えた。重賞では3、2、2着で勝ち切れないが、好位から安定したレースぶりを見せている。前4走は稍重だったが、良馬場のダートは2戦2勝で未勝利戦が5馬身差、花見小路特別が8馬身差で圧勝。稍重でも走れるが、良馬場でパフォーマンスを引き上げる可能性がある。今後はみやこSからチャンピオンズCを目指すことになりそうだ。

ミッキーヌチバナは2枠2番から内ラチ沿いの8番手につけ、4コーナーから直線で外に出すとメンバー2位の36.5秒で上がって0.6秒差の3着。3年ぶりにダ1700mを使った7歳馬が10番人気で激走した。道中内をロスなく回れたこと、まともに走れなかった人気馬が多かったことがプラスに働いている。直線入り口で外に膨らんでブライアンセンスの進路を妨害したため、鮫島駿騎手は8月23日から8月31日まで騎乗停止になった。

ウィリアムバローズは大外14番枠から逃げて前半4F48.9秒で進み、メンバー7位の37.8秒で上がって0.9秒差の4着。59キロを背負って大外枠から逃げたが、直線で一杯になった。バテたとはいえ、横山武騎手はラスト1Fから鞭を1発しか入れていなかった。脚抜きのいい馬場は得意だが、さすがに条件が厳しかったか。1コーナーで内側に斜行してワールドタキオン、ヴァルツァーシャルの進路を妨害したため、横山武騎手は過怠金3万円が課せられた。

ペイシャエスは出遅れて最後方を進み、メンバー最速の36.3秒で上がって0.9秒差の5着。昨年のエルムSを好位から抜け出して1分44秒0(稍重)で勝ったが、今年は出遅れてまともなレースができなかった。レース中に鼻出血(2回目)を発症したため、出走制限で10月9日まで出走できない。今年の重賞で横山和騎手は[1−2−1−21]、3番人気以内では[1−2−0−2]だが、4番人気以下では[0−0−1−19]で3着止まり。

ブライアンセンスは11番手から勝負どころで7番手に押し上げ、メンバー4位タイの37.0秒で上がって1.1秒差の6着。4コーナーでミッキーヌチバナに寄られて頭を上げて大きく外に寄れる不利があった。丹内騎手は不利がなければ3着はあったとコメント。直線が平坦なコースの良馬場が合うため、京都のみやこSが良馬場なら注意したい。

ドゥラエレーデは6番手から伸び切れず1.2秒差の7着。2番人気に支持されたが、スタートで躓いて落鉄したことが堪えた。トロヴァトーレはスタートで躓いて後方を進み、向こう正面で外から上がったが、直線で一杯になって2.8秒差の12着。スタートで躓いてまともに走れなかった。ルメール騎手は重賞で出遅れることが多い。このレースぶりだと秋は京成杯AHか。



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