きさらぎ賞
2026/2/8 京都競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[4−1−2−3]で5連対。単勝1倍台は[2−1−1−0]、2倍台は[2−0−1−2]、3倍台は[0−0−0−1]。2番人気は[1−3−2−4]で4連対、3番人気は[2−2−0−6]で4連対。連対馬16頭が4番人気以内、残る4頭は6、6、7、10番人気。過去5年の馬連は6倍、7倍、2倍、37倍、9倍。24年に1−10番人気で37倍が出たが、4年は3番人気以内で堅い決着。

連対馬17頭が前走3着以内。前走4〜9着は[2−1−0−17]で前走重賞4、6、9着馬が連対。重賞なら巻き返せるが、前走10着以下は[0−0−1−9]で3着止まり。近年は前走3着前後に負けた馬の連対が多い。京都で行われた7年の前走上がり3F別では、1位[2−6−3−11]、2位[2−1−1−11]、3位以下[3−0−3−22]。前走1、2位の速い上がりで3着以内に入った馬が活躍している。

エムズビギンは京都芝1800mの新馬戦を5番手から最速の33.6秒で上がり1分50秒9(稍重)で走って0.4秒差の2着。前走東京芝2000mの未勝利戦は出遅れた後に内から5番手に押し上げ、最速タイの34.3秒で抜け出して2馬身半差で圧勝。最後は流す余裕があった。セレクトセール6億4900万円のキタサンブラック産駒でリラエンブレム(シンザン記念)の半弟。馬体の造りは目立つが、スタートがカギになる。過去10年で川田騎手は[2−2−1−3]、1番人気では[1−1−1−0]で勝率33.3%。

ゾロアストロは[1−2−1−0]で新潟芝1800mの未勝利戦を2番手から最速の32.9秒で抜け出して1分47秒4で2馬身半差で圧勝。サウジアラビアRCは後方から2位の33.8秒で上がって0.3秒差の3着。前走東スポ杯2歳Sは8番手から最速の32.7秒で上がって頭差の2着。サンデーRで5000万円で募集された宮田厩舎のモーリス産駒で近親にグレートマジシャン(毎日杯2着)がいる。芝1800mの2戦はスローペースで上がりは最速で32.9秒、32.7秒。テン乗りのハマーハンセン騎手が持ってくるか。

札幌2歳S勝ち馬ショウナンガルフ、京都2歳S3着馬ゴーイントゥスカイ、東スポ杯2歳S8着馬ローベルクランツ、こうやまき賞3着馬ラフターラインズ、東京の新馬戦を勝ったコレオシークエンス、阪神の未勝利戦を勝ったストームゲイルなど。ショウナンガルフは芝1800mの新馬、札幌2歳Sを2連勝。札幌2歳Sは9番手から最速の35.0秒で差し切り1分50秒6で優勝。前走ホープフルSは後方のまま14着。休み明けで馬体が20キロ増えていた。セレクトセール2億3100万円の須貝厩舎のハービンジャー産駒でミアネーロ、ショウナンザナドゥの半弟。芝1800mに戻って巻き返すか。テン乗りの横山和騎手が騎乗する。

ゴーイントゥスカイは東京芝2000mの新馬戦を3番手から3位の34.3秒で抜け出して2分00秒8で優勝。2着ミスターライトは次走未勝利戦を圧勝した。京都2歳Sは大外を回って押し上げ、2位タイの35.2秒で上がって0.2秒差の3着。3、4コーナーで大外を回って直線で一旦先頭に立ったが、最後は切れ負けした。セレクトセール3300万円の上原佑厩舎のコントレイル産駒。上原佑厩舎は今年6勝で4位。京成杯をグリーンエナジーで制している。ローベルクランツは中京芝2000mの未勝利戦を2分00秒7で3馬身差で圧勝。前走東スポ杯2歳S8着は馬体20キロ増だった。過去10年で松山騎手は[1−0−1−6]。


調教診断

★エムズビギン
栗Pで馬なり調教。逆手前のまま軽快なフットワークで余力十分にラスト11.5秒。1週前に栗CWで3頭併せでラスト10.9秒で併入。デキは安定。

★ゴーイントゥスカイ
栗CWで2頭併せで馬なりのまま先着。手前を替えるのが遅かったが、しなやかなフットワークでラスト11.2秒。入念に乗り込んで動き、気配とも良化。

★ゾロアストロ
南Wで2頭併せで馬なりのまま併入。重心の低いフットワークでラスト11.8秒。1週前に南Wで2頭併せで強めに追ってラスト11.4秒で先着。順調。

★ラフターラインズ
栗CWで2頭併せで軽く仕掛けて先着。前向きさがあり重心の低いフットワークでラスト10.9秒。乗り込みは少ないが、動き、気配は落ちていない。

★ローベルクランツ
栗CWで馬なり調教。最後は流したが、軽快なフットワークで動いている。1週前に栗CWで馬なりのままラスト11.6秒。派手さはないが、デキはある。


レース回顧

2026年 2月10日(火) 2回京都4日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第66回きさらぎ賞
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指)  芝 1800m・外   9頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 1  1  ゾロアストロ       牡 3 ハマーハ  57  1.48.0 33.3  1 468 (美)宮田敬介
2 2  2  エムズビギン       牡 3 川田将雅  57  1.48.0 33.5  2 508 (栗)友道康夫
3 7  7  ラフターラインズ   牝 3 藤岡佑介  55  1.48.0 32.8  4 458 (美)小笠倫弘
4 6  6  コレオシークエンス 牡 3 浜中俊    57  1.48.1 33.8  8 444 (栗)佐藤悠太
5 5  5  ストームゲイル     牡 3 吉村誠之  57  1.48.2 33.7  7 472 (栗)四位洋文
6 4  4  ゴーイントゥスカイ 牡 3 荻野極    57  1.48.3 33.2  3 512 (美)上原佑紀
7 8  9  ローベルクランツ   牡 3 松山弘平  57  1.48.5 33.0  6 494 (栗)小林真也
8 3  3  サトノアイボリー   牡 3 団野大成  57  1.48.9 34.0  9 492 (栗)杉山晴紀
9 8  8  ショウナンガルフ   牡 3 横山和生  57  1.49.0 34.3  5 480 (栗)須貝尚介
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.9-11.6-12.1-12.6-13.0-12.1-11.6-10.9-11.2
通過:36.6-49.2-62.2-74.3  上り:71.4-58.8-45.8-33.7  平均:1F:12.00 / 3F:36.00
単勝   1 \350 
複勝   1 \130 / 2 \130 / 7 \170 
枠連   1-2 \580 (1) 
馬連   01-02 \650 (1) 
ワイド 01-02 \270 (1)/ 01-07 \370 (3)/ 02-07 \500 (6) 
馬単   01-02 \1200 (1) 
3連複 01-02-07 \1430 (3/84) 
3連単 01-02-07 \5480 (7/504) 

ゾロアストロは1枠1番から出遅れて7番手を進み、勝負どころで4番手に押し上げるとメンバー4位の33.3秒で内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分48秒0。コレオシークエンスが逃げて前半5F62.2秒のスローペース。上がりは33.7秒、ラップは11.6−10.9−11.2秒。流れが緩んで上がり勝負になり、ある程度ロスなく回って切れる脚を使った3頭で決着。スローの上がり勝負で外を回った馬は出番がなかった。

ゾロアストロは出遅れた後に徐々に押し上げ、直線で各馬が外に持ち出す中、馬群の内を突いて最後にひと伸びして差し切った。サウジアラビアRC3着、東スポ杯2歳S2着と強い相手と重賞で戦ってきたことが最後のひと伸びに繋がったのだろう。雪で延期になり京都競馬場に滞在する形になったが、馬体は減っておらず、イレ込みもなかった。ハマーハンセン騎手は距離2400mもこなせるとコメント。賞金を加算しクラシックの出走を確定させた。今後は皐月賞、ダービーを使うことになりそうだ。

エムズビギンは2番手からメンバー5位の33.5秒で上がって頭差の2着。直線で反応が鈍く一旦前と離されたが、最後に外からしぶとく伸びて2着を確保した。3着とはハナ差。前走未勝利戦を勝った馬が重賞で2番人気に支持されて2着なら上々といえる。直線で厳しいレースを経験したことは今後に繋がりそうだ。まだ馬は幼いが骨格がしっかりした馬で友道厩舎が上手く仕上げれば、長めの距離で走ってきそうなタイプ。

ラフターラインズは大きく出遅れて最後方を進み、4コーナーで内から7番手に押し上げるとメンバー最速の32.8秒で上がって頭+ハナ差の3着。大きな出遅れがあり、牡馬を相手に最速上がりを繰り出して勝ったゾロアストロと同タイムの3着に入ったことを評価したい。これで[1−1−2−0]で上がりは全て最速。3代母にローズバドがいるバラ一族。牝馬クラシックに向けて賞金を加算できなかったのは痛い。

ゴーイントゥスカイは7番手からメンバー3位の33.2秒で上がって0.3秒差の6着。スローの上がり勝負で外から差すレースでは厳しかった。栗東で調整していたが、前走8キロ増えた馬体がさらに16キロ増えていた。パドックを見ても太め残りの影響もあるのだろう。

ローベルクランツは8番手からメンバー2位の33.0秒で大外から追い込んで0.5秒差の7着。勝ったゾロアストロの上がりを0.3秒上回ったが、4コーナー最後方から大外ブン回しでは厳しかった。前走20キロ増えた馬体がさらに10キロ増。太めの影響もある。



[Home]