日経賞
2026/3/28 中山競馬場 芝2500m

レース展望

天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[2−3−1−4]で5連対。単勝1倍台は[1−0−1−1]、2倍台は[0−3−0−2]、3倍以上は[1−0−0−1]。2番人気は[3−2−2−3]で5連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は7、7番人気。過去5年は5番人気以内で決着し、馬連は10倍、8倍、21倍、14倍、33倍で中穴までに収まっている。

4歳[4−4−1−12]、5歳[5−2−3−26]、6歳[1−1−3−31]、7歳以上[0−3−3−34]。6、7歳で3着以内に入った9頭のうち4頭が6番人気以下の人気薄。穴で前走負けて人気がない高齢馬に注意。前走G3は[0−0−1−19]で不振。近年は前走G1、G2で5着前後に負けた馬が人気で巻き返している。前走3勝クラスは[2−1−0−8]、4番人気以内なら[2−0−0−0]で勝率100%。

コスモキュランダは中山芝[1−5−1−2]で弥生賞1着、皐月賞2着、セントライト記念2着、有馬記念2着、AJCC3着がある。前走有馬記念は3番手から勝負どころで2番手に押し上げると6位タイの35.5秒で上がってミュージアムマイルに半馬身差の2着。単勝111倍の次走の狙い馬&穴馬○が12番人気で激走した。全面野芝の9月を除くと中山芝は[1−2−1−0]で3着以内を確保。過去10年で前走有馬記念組は[3−3−4−8]、2番人気以内なら[3−2−2−1]。有馬記念より1キロ軽い57キロで出走できる。

ミクニインスパイアは未勝利、1勝C、2勝C、3勝Cを全て最速上がりで4連勝。中山芝2500mの2勝Cは前半5F61.6秒で逃げ、最速の34.1秒で上がって2分30秒5の好タイムで2馬身半差で圧勝。前走中山芝2500mのグレイトフルS(3勝C)は9番手から4コーナーで2番手に押し上げ、最速タイの34.2秒で上がって2分35秒5で2馬身差で圧勝。千葉サラブレッドセール5500万円の林厩舎のアドマイヤマーズ産駒でプレイアンドリアル、エエヤンの半弟。昨年マイネルエンペラーで制した丹内騎手が騎乗する。

湾岸S勝ち馬マイユニバース、23年のオールカマー勝ち馬ローシャムパーク、昇仙峡S勝ち馬シャイニングソード、迎春S勝ち馬アスクナイスショー、AJCC3着馬エヒトなど。マイユニバースは中山芝2500mは[2−0−0−0]で九十九里特別は逃げて勝負どころで後続を引きつけ、2位タイの34.1秒で上がって2分32秒0で7馬身差で圧勝。前走湾岸Sは5番手から最速の35.6秒で抜け出して2分32秒1で3馬身半差で圧勝。アドマイヤテラ、サンライズアースと同じレイデオロ産駒。天皇賞(春)に名乗りを上げるか。

ローシャムパークは23年にオールカマーを勝ち、24年に大阪杯2着、BCターフ2着がある。昨年は6、15、12、5着で精彩を欠いたが2戦が海外だった。過去10年で7歳馬は[0−3−1−16]。今年の芝重賞でルメール騎手は[4−1−2−7]で中山では[0−1−2−5]。シャイニングソードは[4−3−2−1]で前走日経新春杯8着を除き3着以内を確保。器用さがないだけに中山で西村淳騎手がどう乗るか。アスクナイスショーは前走迎春Sを前半5F59.5秒で逃げ、4位タイの34.6秒で上がって2分10秒7で優勝。2着はマイユニバース。中山芝は[3−1−0−2]。過去10年で田辺騎手は[1−0−2−4]。


調教診断

★コスモキュランダ
美坂で2頭併せで馬なりのまま併入。1週前に追って余力残しも好気配。1週前に南Wで2頭併せで強めに追ってラスト11.4秒で先着。久々も上々の仕上がり。

★アスクナイスショー
南Wで3頭併せで馬なりのまま併入。走りに余裕がある。1週前に南Wで3頭併せで強めに追ってラスト11.8秒で先着。併せ馬で入念に乗り込んでさらに良化。

★シャイニングソード
栗坂で馬なり調教。2週連続栗CWで追って余力残し。1週前に栗CWで強めに追ってラスト11.1秒。雄大な馬体が目立ち、走りに余裕がある。デキは上向き。

★ミクニインスパイア
南Wで3頭併せで強めに追って併入。2頭の間を割ってラスト11.4秒。1週前に南Wで3頭併せで強めに追ってラスト11.6秒で併入。乗り込んで仕上げられた。

★マイユニバース
栗坂で馬なり調教。キビキビとしたフットワークで余力十分。1週前の金曜に栗CWで馬なりのままラスト11.1秒。中2週になるが、一連のデキをキープ。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆ローシャムパーク


レース回顧

2026年 3月28日(土) 3回中山1日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第74回日経賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2500m   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 15  マイユニバース     牡 4 横山典弘  56  2.30.7 35.0  4 468 (栗)武幸四郎
2 1  1  ミクニインスパイア 牡 4 丹内祐次  56  2.30.9 35.7  2 504 (美)林徹
3 8 14  ローシャムパーク   牡 7 ルメール  57  2.30.9 35.5  3 506 (美)田中博康
4 3  4  エヒト             牡 9 川田将雅  57  2.31.1 35.6 10 470 (栗)森秀行
5 6 10 $シャイニングソード 牡 5 西村淳也  57  2.31.2 36.1  5 518 (栗)中内田充
6 5  9  マイネルケレリウス 牡 6 松岡正海  57  2.31.2 35.8 11 442 (美)奥村武
7 4  7  コスモキュランダ   牡 5 横山武史  57  2.31.7 36.7  1 520 (美)加藤士津
8 7 12  チャックネイト     セ 8 大野拓弥  57  2.31.7 36.5  8 494 (美)堀宣行
9 2  2 $ホールネス         牝 6 ディー    55  2.32.2 36.8 14 538 (栗)藤原英昭
10 3  5  アスクナイスショー 牡 5 田辺裕信  57  2.32.3 37.5  6 502 (美)中舘英二
11 4  6  リビアングラス     牡 6 三浦皇成  57  2.32.6 37.9 12 496 (栗)矢作芳人
12 7 13  ブレイヴロッカー   セ 6 荻野極    57  2.32.9 37.9 13 458 (栗)本田優
13 5  8  ホウオウノーサイド 牡 7 杉原誠人  57  2.33.0 36.8 15 484 (美)奥村武
14 6 11  ミステリーウェイ   セ 8 松本大輝  58  2.33.1 37.4  7 500 (栗)小林真也
15 2  3  クリスマスパレード 牝 5 石川裕紀  55  2.35.3 40.0  9 462 (美)加藤士津
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LAP : 6.9-10.9-11.6-11.7-11.9-12.1-13.0-12.8-11.8-12.0-12.2-12.1-11.7
通過:29.4-41.1-53.0-65.1  上り:72.6-59.8-48.0-36.0  平均:1F:12.06 / 3F:36.17
単勝   15 \700 
複勝   15 \240 / 1 \170 / 14 \210 
枠連   1-8 \700 (3) 
馬連   01-15 \1330 (4) 
ワイド 01-15 \580 (4)/ 14-15 \1000 (10)/ 01-14 \790 (7) 
馬単   15-01 \3140 (10) 
3連複 01-14-15 \3560 (6/455) 
3連単 15-01-14 \18520 (40/2730) 

マイユニバースは大外枠から徐々に内に入れて道中は内を進み、3、4コーナーで外に出すとメンバー最速の35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分30秒7。クリスマスパレードが逃げて前半5F59.0秒の速い流れ、中盤に13.0−12.8秒と緩み、後半5F59.8、上がりは36.0秒、ラップは12.2−12.1−11.7秒で尻上がり。タフなレースになり、1枠1番からロスなく回ったミクニインスパイアを除き、差し追い込み馬が上位を独占した。

マイユニバースは大外枠から内に入れて脚をタメ、直線で大外から豪快に差し切って快勝。不利な大外枠で4番人気の評価を覆し重賞初制覇を飾った。これで中山芝2500mは3戦3勝。逃げ、先行、追い込みで勝ち、一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。レイデオロ産駒はサンライズアース(阪神大賞典)、アドマイヤテラ(阪神大賞典)、エキサイトバイオ(菊花賞3着)など長距離重賞で活躍馬を出している。芝2200mは[1−1−0−0]。今後は天皇賞(春)には使わず、宝塚記念に向かう予定。

ミクニインスパイアは1枠1番から内ラチ沿いの5番手を進み、メンバー4位の35.7秒で上がって0.2秒差の2着。前半は3番手につけていたが、流れが速いとみた丹内騎手が控えたことが2着に繋がったのではないか。直線で最内から抜け出して丹内騎手が左鞭を入れて追ったが、最後までずっと外によれながら走っていた。4連勝は前半5F61.6〜63.6秒のスローペース。今回は前半5F59.0秒でこれまでとは違う流れで先行して苦しくなったのだろう。パドックではバランスのいい馬体が目立った。次走は天皇賞(春)か。

ローシャムパークは8枠14番スタートから10番手の外を進み、メンバー2位の35.5秒で上がって0.2秒差の3着。4コーナーから直線でマイネルケレリウス(松岡騎手)に外から蓋をされて動けず、最後の外に持ち出してマイユニバースの後ろから伸びてきた。勝負どころでスムーズなら勝ち負けできたかもしれない。24年のBCターフ2着以降、5戦連続で馬券圏外に敗れていたが、ようやく復調気配を見せた。入念に乗り込んで仕上げた効果もあるのだろう。ルメール騎手では[4−2−2−2]で複勝率80%。

シャイニングソードはスタートでダッシュがつかず後方を進み、向こう正面で上がって行ったリビアングラス、チャックネイトの後ろから上がって行き、メンアー6位の36.1秒で上がって0.5秒差の5着。向こう正面で押し上げ、3、4コーナーで西村淳騎手の手が動いたが、最後までしぶとく伸びて掲示板を確保した。決め手があるだけにマイユニバースのようにタメていればもっとやれたかもしれないが、タフなレースを経験したことは今後に繋がりそうだ。直線が長いコースの芝2400mあたりで注目したい。

コスモキュランダ は3番手を進み、メンバー8位の36.7秒で上がって1.0秒の7着。有馬記念は前半5F60.3秒、今回は前半5F59.0秒。前半同じ位置にいたミクニインスパイアは丹内騎手が下げて脚をタメたが、コスモキュランダは横山武騎手がそのまま3番手につけていた。横山武騎手は「道中はいい感じだったが、直線はすっからかんで反応がなかった」とコメント。流れを考慮して控えた丹内騎手との差がモロに出た印象。加藤士津調教師は上手く仕上げていた。ダイタクヘリオスのように人気になると走らないタイプか。



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