阪神牝馬S
2026/4/11 阪神競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。420〜479キロは[3−2−1−1]だが、480キロ以上は[0−0−0−3]で3着以内がない。2番人気は[2−1−1−6]で3連対、3番人気は[0−2−1−7]で2連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が3連対。過去5年の馬連は6倍、120倍、240倍、8倍、86倍で荒れている。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

前走勝った馬は[4−4−3−14]で前走マイル重賞を勝った3頭が2、2、4番人気で優勝。前走2〜4着は[1−1−5−19]で2連対。22〜24年の連対馬は前走6、9、11、11、13、15着。近年は前走惨敗馬の巻き返しが多い。関東馬は[0−2−1−11]、関西馬は[10−8−9−90]。関東馬は4番人気以内[0−2−1−4]だが、5番人気以下は[0−0−0−7]。穴で関西馬に注意。

エンブロイダリーは国内[5−1−0−2]でクイーンC、桜花賞、秋華賞を優勝。国内の芝1600mは[2−1−0−1]でクイーンCは2番手から抜け出して1分32秒2で2馬身半差で圧勝。桜花賞は少し出遅れた後に中団を進み、直線で馬群を捌きながら外に出すと2位タイの34.0秒で差し切り1分33秒1(稍重)で優勝。今回は桜花賞と同じ阪神芝1600mになるが、これまでより2キロ重い57キロを背負う。ルメール騎手では[4−0−0−3]で勝つか負かるか両極端。過去10年でルメール騎手は[0−2−0−1]。

アスコリピチェーノは芝1600m[4−2−0−2]で新潟2歳S、阪神JF、京成杯AH、ヴィクトリアマイルを勝ち、桜花賞、NHKマイルC2着。昨年はヴィクトリアマイルを大外一気で1分32秒1で勝ったが、ジャックルマロワ賞は6着(58.5キロ)、マイルCSは4番手から伸び切れず0.6秒差の7着に終わった。阪神芝1600mでは阪神JFを1分32秒6で勝ち、桜花賞を1分32秒3で走りステレンボッシュに0.1秒差の2着。ルメール騎手がエンブロイダリーに騎乗するため、テン乗りの坂井騎手に乗り替わる。

昨年オークスとローズSを連勝したカムニャック、アイルランドT勝ち馬ラヴァンダ、ニューイヤーS勝ち馬カピリナ、関屋記念勝ち馬カナテープ、前走マレーシアCを勝ったルージュソリテール、六甲S2着馬クランフォードなど。カムニャックは前走秋華賞で3番手から失速して1.9秒差の16着。音に敏感な馬でレース前からテンションが上がり、スタンド前発走の大歓声でさらにテンションが上がりゲートで暴れていた。芝1600mはアルテミスS6着、エルフィンS4着。ローズSを1分43秒5で勝っており、マイルの高速決着に対応できる下地はある。精神面がどこまで成長してくるか。友道厩舎の真価が問われるレースになる。


調教診断

★ラヴァンダ
栗坂で馬なり調教。活気があり大きなストライドでラスト12.0秒。1週前に栗CWで軽く仕掛けてラスト10.7秒で相手を突き放した。ひと叩きして動き、気配とも良化。

★カムニャック
栗坂で馬なり調教。活気があり力強い脚捌きで最後まで余力十分。1週前に栗CWで軽く仕掛けてラスト11.5秒で相手を突き放した。久々も入念に乗り込んで上々の仕上がり。

★アスコリピチェーノ
栗CWで軽く仕掛けられた。力みがなくスムーズな走りでラスト11.5秒。1週前に南Wで強めに追って先着。1週前はズブかったが、最終調教の動きは良かった。まずまず仕上がる。

★エンブロイダリー
栗坂で軽く仕掛けられた。しっかりとした脚捌きで動いている。1週前に南Wで3頭併せで強めに追われてラスト11.7秒で併入。余力残しも栗東入りして行きっぷりが良くなった。

★カピリナ
美坂で馬なり調教。キビキビとしたフットワークで最後まで確かな脚色。1週前に南Wで強めに追って好タイムをマーク。前走勝ってひと息入れたが、まずまず仕上がる。


レース回顧

2026年 4月11日(土) 2回阪神5日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第69回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
4歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定)  芝 1600m・外   10頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  エンブロイダリー   牝 4 ルメール  57  1.31.6 33.5  1 496 (美)森一誠
2 5  5  カムニャック       牝 4 川田将雅  57  1.31.6 33.2  4 498 (栗)友道康夫
3 3  3  ルージュソリテール 牝 4 西塚洸二  55  1.31.8 33.6  5 432 (栗)藤原英昭
4 7  7  クランフォード     牝 5 幸英明    55  1.31.8 33.4  8 470 (栗)杉山晴紀
5 8 10  ビップデイジー     牝 4 西村淳也  55  1.32.0 33.4  9 452 (栗)松下武士
6 7  8  カナテープ         牝 7 松山弘平  55  1.32.2 33.2  7 478 (美)堀宣行
7 8  9  エポックヴィーナス 牝 5 酒井学    55  1.32.2 33.2 10 454 (栗)新谷功一
8 4  4  ラヴァンダ         牝 5 岩田望来  56  1.32.3 33.7  3 492 (栗)中村直也
9 2  2  カピリナ           牝 5 横山典弘  55  1.32.8 34.0  6 476 (美)田島俊明
10 6  6  アスコリピチェーノ 牝 5 坂井瑠星  57  1.33.7 34.9  2 480 (美)黒岩陽一
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LAP :12.6-11.1-11.2-11.6-11.6-11.1-10.8-11.6
通過:34.9-46.5-58.1-69.2  上り:67.9-56.7-45.1-33.5  平均:1F:11.45 / 3F:34.35
単勝   1 \280 
複勝   1 \140 / 5 \220 / 3 \270 
枠連   1-5 \1120 (4) 
馬連   01-05 \1160 (4) 
ワイド 01-05 \470 (4)/ 01-03 \610 (6)/ 03-05 \1520 (19) 
馬単   01-05 \1690 (7) 
3連複 01-03-05 \3820 (13/120) 
3連単 01-05-03 \15310 (50/720) 

エンブロイダリーは1枠1番からハナを切って前半3F34.9秒で逃げ、メンバー6位の33.5秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分31秒6。前半5F58.1、上がり33.5秒、ラップは11.1−10.8−11.秒。高速馬場で上がりが速くなり、前に行った3頭が1〜4着を独占した。エンプロイダリーは前年の桜花賞、秋華賞を制した2冠牝馬。1番人気に支持され、逃げてそのまま後続を完封し重賞4勝目を挙げた。

逃げた馬に33.5秒で上がられ、1分31秒6で走られては差し追い込み馬に出番はなかった。昨年クイーンCを東京新聞杯より0.4秒速い1分32秒2で勝った馬。前走香港マイルは0.9秒差の11着に終わったが、あらためてスピードの持続力があることを示した。次走はヴィクトリアマイルに向かう予定。内容次第で安田記念に向かう可能性もありそうだ。

カムニャックは道中4番手を進み、メンバー最速タイの33.2秒で上がってクビ差の2着。直線で外からしぶとく伸びたが、エンプロイダリーを交わせなかった。前走秋華賞はイレ込んで16着に終わったが、マイルの速い流れで折り合って進み、最速上がりを繰り出して復活した。芝1600mはアルテミスSで6着、エルフィンSで4着に終わったが、高速決着に対応してマイル適性を示した。次走はヴィクトリアマイルに向かう予定。

ルージュソリテールは2番手からメンバー7位の33.6秒で上がって0.2秒差の3着。前走マレーシアC(3勝C)を1分32秒2で勝った馬が昇級戦でパフォーマンスを引き上げた。ある程度速い流れでも好位につけて上がりをまとめられるタイプ。その持ち味を西塚騎手が上手く引き出した。藤原英厩舎のロードカナロア産駒で母は東京新聞杯2着、富士S3着のレッドオルガ。次走はヴィクトリアマイルに向かう予定。

クランフォードは3番手からメンバー4位タイの33.4秒で上がって0.2秒差の4着。前走六甲Sで1分32秒1で走って0.1秒差の2着に粘った馬が1分31秒8で走って見せ場を作った。24年に芝1400mで3連勝し、豊明Sを1分19秒0のレコードで勝ったが、4戦連続で芝1600mを使って少しずつパフォーマンスを引き上げている。近親にアルジーヌ、キャトルフィーユ、レッドアルバローザ。芝1800mも視野に入りそうだ。

ラヴァンダは5番手の内を進み、メンバー8位の33.7秒で上がって0.7秒差の8着。スローになったアイルランドTを3位の32.4秒で外から差して勝った馬で速い上がりを繰り出せるタイプだが、今回は切れる脚を使えなかった。芝1600〜1800mで前半5F58.2秒以上では[2−2−3−0]、58.1秒以内では[0−0−0−3]で昨年のマイルCSは前半5F57.7秒で16着に終わっている。現状は展開に左右される面がある。



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