皐月賞
2026/4/19 中山競馬場 芝2000m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−3−4]で3連対。前走良馬場で4角4番手以内につけて勝った牡馬は[2−1−2−0]で3着以内を確保。2番人気は[3−0−0−7]で3連対、3番人気は[1−3−2−4]で4連対。連対馬14頭が5番人気以内、残る6頭は7、7、8、8、9、9番人気。10番人気以下は[0−0−1−84]。過去5年の馬連は43倍、35倍、35倍、35倍、6倍で中穴決着が多い。

連対馬20頭のうち18頭が前走連対していた。勝ち馬10頭のうち7頭が前走重賞1着、2頭が前走重賞2着、1頭が重賞4着。前走重賞連対馬が勝つことが多い。前走3着馬は[0−0−1−21]で不振。ロブチェン、アドマイヤクワッズ、アクロフェイズが該当する。6番人気以下で連対した6頭は前走弥生賞1、1、4着、共同通信杯1着、毎日杯1着、スプリングS2着。前走好走がフロック視された馬が激走している。

過去10年でノーザンF生産馬は[6−6−4−56]で1、2、2、3、5、9番人気が勝ち、1、3、3、3、4、5番人気が2着、1、1、6、12番人気が3着。サンデーRは[3−1−1−6]、キャロットFは[2−1−0−9]、シルクHCは[0−2−0−2]。社台馬主の馬は、サンデーRがゾロアルトロ、キャロットFがアクロフェイズ、パントルナイーフ(新冠橋本牧場)、シルクHCがカヴァレリッツォ、フォルテアンジェロ、バステール。アドマイヤクワッズはノーザンF生産で馬主は近藤旬子氏。

カヴァレリッツォは[2−1−0−1]で朝日杯FSを9番手から最内を突き、最速の34.3秒で差し切り1分33秒2(重)で優勝。2着ダイヤモンドノットはファルコンS、5着リアライズシリウスは共同通信杯を制した。デイリー杯2歳Sは若さを出してアドマイヤクワッズに負けたが、Cデムーロ騎手が連続騎乗で2番人気でG1を制した。シルクHCで4500万円で募集された吉岡厩舎のサートゥルナーリア産駒で近親にサトノフラッグ、カラマティアノスがいる。テン乗りのレーン騎手に乗り替わる。距離を克服してG1連勝なるか。

ロブチェンは[2−0−1−0]でホープフルSを6番手から最速タイの34.5秒で差し切り2分1秒0で優勝。重馬場の京都芝2000mの新馬戦で逃げて3馬身差で圧勝した馬が、良馬場、初の中山で差すレースをしてG1を制した。前走共同通信杯はロケットスタートの後に4番手に控え、3位タイの33.4秒で上がって頭+クビ差の3着。ノーザンファームミックスセールで2310万円で取り引きされた杉山晴厩舎のワールドプレミア産駒。過去10年で松山騎手は[1−1−0−4]で17年にアルアイン(9人気)で制している。

京成杯勝ち馬グリーンエナジー、共同通信杯勝ち馬リアライズシリウス、弥生賞勝ち馬バステール、同2着馬ライヒスアドラー、同3着馬アドマイヤクワッズ、東スポ杯2歳S勝ち馬パントルナイーフ、若葉S勝ち馬マテンロウゲイル、毎日杯勝ち馬アルトラムス、きさらぎ賞勝ち馬ゾロアストロ、ホープフルS2着馬フォルテアンジェロ、スプリングS2着馬アスクエジンバラ、同3着馬アクロフェイズなど伏兵は多士済々。今年は10頭以上が勝ってもおかしくない馬で例年以上の混戦。雨が降る予報はなく、良馬場でのレースになりそうだ。

グリーンエナジーは京成杯で11番手から最速の33.8秒で差し切り1分59秒3で優勝。東京の未勝利戦を2分1秒2で3馬身差で圧勝した馬が2番人気で制した。セレクトセール1億120万円の上原佑厩舎のスワーヴリチャード産駒。過去10年で戸崎騎手は[2−0−1−6]でエポカドーロ、ジャスティンミラノで制している。リアライズシリウスは共同通信杯を2番手から5位タイの34.1秒で抜け出して1分45秒5のレースレコードで優勝。朝日杯FSは重馬場で外を回って5着に終わったが、良馬場でパフォーマンスを引き上げた。セレクトセール4400万円の手塚厩舎のポエティックフレア産駒。鞍上は今年重賞4勝の津村騎手。

バステールは弥生賞を後方2番手から最速の34.9秒で差し切り2分00秒2で優勝。デビューから[2−1−0−0]で上がりは全て最速。シルクHCで7000万円で募集された斎藤崇厩舎のキタサンブラック産駒。過去10年で弥生賞馬は[0−4−0−5]。過去10年で川田騎手は[0−2−1−3]。ライヒスアドラーは東スポ杯2歳Sで3コーナーで他馬と接触して少し後退する不利があり0.2秒差の3着。弥生賞はスタートで寄られて5番手から3位の35.4秒で上がって0.1秒差の2着。G1レーシングで3000万円で募集された上原佑厩舎のシスキン産駒。佐々木騎手はG1[0−0−0−12]。強気な騎乗でG1初制覇なるか。

アドマイヤクワッズはデイリー杯2歳Sを1分33秒1のレコードで優勝。2着カヴァレリッツォは朝日杯FSを制した。朝日杯FSは大外から追い込んで0.3秒差の3着。弥生賞は3番手から伸び切れず0.1秒差の3着。セレクトセール7260万円の友道厩舎のリアルスティール産駒。叩き2戦目でどこまで変わるか。パントルナイーフは東スポ杯2歳Sを4番手から2位タイの32.9秒で差し切り1分46秒0で優勝。キャロットFで8000万円で募集された木村厩舎のキズナ産駒でパラレルヴィジョンの全弟。ルメール騎手&木村厩舎がイクイノックスと同じ東スポ杯2歳Sから直行。過去10年でルメール騎手は[1−1−2−5]。

マテンロウゲイルは[2−3−0−0]で京成杯でグリーンエナジーにクビ差の2着。前走若葉Sは6番手から最速タイの33.9秒で差し切り1分58秒5で2馬身差で圧勝。セレクトセール8800万円の野中厩舎のエピファネイア産駒。自在性があり相手なりに堅実に走るタイプ。アルトラムスはシンザン記念で後方から2位の34.1秒で追い込んで0.2秒差の3着。前走毎日杯は5番手から最速の33.1秒で差し切って1分45秒1で優勝。社台RHで3000万円で募集された野中厩舎のイスラボニータ産駒。過去10年で社台RHは[1−0−2−3]、4番人気以内なら[1−0−2−0]。野中厩舎はマテンロウゲイルと2頭出し。


調教診断

★ロブチェン
栗CWで2頭併せで馬なり調教。重心が低くしなやかなフットワークでラスト11.3秒。1週前に栗CWで3頭併せで強めに追って重心の低いフットワークでラスト11.1秒で先着。さらに良化。

★グリーンエナジー
南Wで3頭併せで外を通って馬なりのまま併入。走りに余裕があり楽々とラスト11.8秒。1週前に栗CWで軽く仕掛けてラスト10.9秒で併入。末脚に持続力がある。乗り込んで仕上げられた。

★アドマイヤクワッズ
栗Pで2頭併せで馬なりのまま併入。前脚を掻き込むフットワークでラスト11.6秒。1週前に栗CWで3頭併せで一杯に追ってラスト11.2秒で先着。叩いて反応が良くなり、馬体、気配も良化。

★リアライズシリウス
南Wで2頭併せで馬なりのまま先着。活気があり首を使った走りでラスト11.1秒。1週前に南Wで2頭併せで強めに追ってラスト11.0秒で先着。叩き3戦目で乗り込んで仕上げられた。

★マテンロウゲイル
栗坂で馬なり調教。しっかりとした脚捌きでラスト12.1秒。1週前に栗CWで強めに追ってラスト11.2秒。伸びやかなフットワークで最後まで確かな脚色。使い込んでいるがデキは安定。


レース回顧

2026年 4月19日(日) 3回中山8日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第86回皐月賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 2000m   18頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  4  ロブチェン         牡 3 松山弘平  57  1.56.5 34.2  1 520 (栗)杉山晴紀
2 7 15  リアライズシリウス 牡 3 津村明秀  57  1.56.7 34.4  4 528 (美)手塚貴久
3 5  9  ライヒスアドラー   牡 3 佐々木大  57  1.56.8 33.8  9 510 (美)上原佑紀
4 3  5  アスクエジンバラ   牡 3 岩田康誠  57  1.56.8 34.2 12 458 (栗)福永祐一
5 3  6  フォルテアンジェロ 牡 3 荻野極    57  1.57.0 33.4 10 450 (美)上原佑紀
6 1  2  サウンドムーブ     牡 3 団野大成  57  1.57.0 34.1 17 446 (栗)斉藤崇史
7 6 12  グリーンエナジー   牡 3 戸崎圭太  57  1.57.0 33.6  2 490 (美)上原佑紀
8 5 10  ラージアンサンブル 牡 3 高杉吏麒  57  1.57.1 34.2 18 470 (美)武井亮
9 2  3  サノノグレーター   牡 3 田辺裕信  57  1.57.3 33.9 14 458 (美)尾形和幸
10 4  8  マテンロウゲイル   牡 3 横山和生  57  1.57.5 33.8  5 494 (栗)野中賢二
11 8 18  バステール         牡 3 川田将雅  57  1.57.5 33.6  6 460 (栗)斉藤崇史
12 7 14  ゾロアストロ       牡 3 岩田望来  57  1.57.5 34.0 11 468 (美)宮田敬介
13 1  1  カヴァレリッツォ   牡 3 レーン    57  1.57.6 35.0  3 482 (栗)吉岡辰弥
14 6 11  パントルナイーフ   牡 3 ルメール  57  1.57.8 34.5  8 510 (美)木村哲也
15 8 17  アドマイヤクワッズ 牡 3 坂井瑠星  57  1.57.9 35.4  7 482 (栗)友道康夫
16 7 13  アクロフェイズ     牡 3 西村淳也  57  1.58.0 35.2 16 476 (栗)奥村豊
17 4  7  ロードフィレール   牡 3 武豊      57  1.58.0 34.8 15 524 (栗)吉岡辰弥
18 8 16  アルトラムス       牡 3 横山武史  57  1.58.8 35.8 13 468 (栗)野中賢二
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LAP :12.4-10.5-12.2-12.1-11.7-11.6-11.8-11.4-11.1-11.7
通過:35.1-47.2-58.9-70.5  上り:69.3-57.6-46.0-34.2  平均:1F:11.65 / 3F:34.95
単勝   4 \400 
複勝   4 \170 / 15 \250 / 9 \500 
枠連   2-7 \1160 (4) 
馬連   04-15 \1350 (2) 
ワイド 04-15 \580 (2)/ 04-09 \1320 (14)/ 09-15 \2310 (27) 
馬単   04-15 \2310 (3) 
3連複 04-09-15 \10420 (26/816) 
3連単 04-15-09 \40110 (99/4896) 

ロブチェンは4番枠からスタートを決めて前半5F58.9秒で逃げ、メンバー9位タイの34.2秒で上がってレースを制した。勝ちタイム1分56秒5はレコード。後半5F57.6秒、上がり34.2秒、ラップは11.4−11.1−11.7秒。Cコース変更で荒れた内がカバーされ、最終週でも高速化して時計、上がりとも速くなり、内を通って前に行った馬が有利な傾向。後半6Fが11秒台のラップが続き、高速ラップの持続力が問われるレースになった。同日の2勝Cの野島崎特別は前半5F59.4秒、後半5F58.0秒で1分57秒4。皐月賞と同じように後半6Fが全て11秒台のラップ。例年の皐月賞はタフなレースで差しが決まりやすいが、馬場が高速化したことで流れても前が残るという例年とは違うレースになった。

ロブチェンは4コーナーから直線で外からリアライズシリウスに交わされたが、最後までしぶとく伸びて差し返した。ホープフルSを7番手からメンバー最速の34.5秒で差して2分1秒0で勝った馬がタイムを4.5秒詰めてG1−2勝目を挙げた。重馬場の京都芝2000mを逃げてメンバー最速の35.4秒で上がって3馬身差で圧勝したように逃げても上がりをまとめられるタイプ。この日の馬場傾向、枠順を考慮すると逃げたのは正解だった。調教診断で1位評価したように仕上がりも抜群だった。重心が低くしなやかなフットワークで動く姿は惚れ惚れする。松山騎手は前週の桜花賞をスターアニスで制しており、2週連続でG1制覇となった。杉山晴厩舎は今年22勝でリーディングトップ。次走は日本ダービーで2冠制覇を目指す。

リアライズシリウスは15番枠から2番手につけ、メンバー12位の34.4秒で上がって0.1秒差の2着。直線で外からロブチェンを交わしたが、最後に差し返された。右回りの朝日杯FSで5着に終わり、初の中山、初の芝2000mと課題はあったが、全てをクリアしてパフォーマンスを引き上げた。ロブチェンと枠の内外が逆でハナを切っていれば勝ったいたかもしれない。右回りの朝日杯FS5着は不甲斐なかったが、休み明けで仕上げ途上だったこともあるのだろう。今回の走りを見る限り右回りは問題ない。ポエティックフレアの初年度産駒で手探りの中、手塚厩舎が上手く仕上げている。体力と末脚の持続力を兼ね備えているため、ある程度速い流れで前に行っても簡単にはバテないタイプ。次走日本ダービーはアイネスフウジンのようなレースか。

ライヒスアドラーは9番枠から10番手につけ、勝負どころで外から8番手に押し上げるとメンバー4位タイの33.8秒で上がって0.3秒差の3着。4コーナーで外を回ったが、佐々木騎手が目一杯に追って9番人気を持ってきた。弥生賞で2分00秒で走って0.1秒差の2着に入った馬が1分56秒8で走って3着に入った。前半5Fは新馬戦が65.9秒、東スポ杯2歳Sが61.0秒、弥生賞が60.4秒、皐月賞が58.9秒で一戦ごとに速くなっているが、1、3、2、3着で馬券圏内を確保。新馬戦を最速の33.1秒で差し切ったが、本質は地力タイプなのだろう。次走ダービーは距離と折り合いが課題。剛腕・佐々木騎手が持ってくるか。

アスクエジンバラは5番枠から5番手の内を進み、4コーナーで3番手に押し上げるとメンバー9位タイの34.2秒で上がって0.3秒差の4着。岩田康騎手が好位の内で流れに乗って直線で少し外に出して完璧なレースができたが、直線で前の2頭を捕まえられなかった。岩田康騎手は気持ちいいレースができたとコメント。京都2歳S2着、ホープフルS3着、スプリングS2着に入ったのはダテではなく、12番人気の低評価を覆し、高速決着に対応してパフォーマンスを引き上げた。リオンディース産駒で母の父はマンハッタンカフェで近親にヴィクトリアマイルを連覇したストレイトガール。今年3年目の福永祐一厩舎は日本ダービー初制覇なるか。

フォルテアンジェロは6番枠から出遅れて後方2番手を進み、内を通って4コーナーで13番手に押し上げるとメンバー最速の33.4秒で上がって0.5秒差の5着。前に行かないとノーチャンスの高速馬場で出遅れは致命的だったが、荻野極騎手が内から捌いて最速上がりを繰り出し5着まで追い上げた。ホープフルSでロブチェンの2着に入ったのはダテではないことを示した。直線まで手応え良く追走して直線での反応が良くひと脚使えるタイプ。今回は出遅れたが、本来は好位につけられるレース巧者。日本ダービーに使ってくるか。

グリーンエナジーは12番枠から13番手を進み、4コーナーで大外を回って10番手に押し上げ、メンバー2位タイの33.6秒で上がって0.5秒差の7着。逃げた馬が1分56秒5のレコードで勝つレースで後方から大外ブン回しでは届かなくて当たり前。直線では内にモタれ加減で戸崎騎手は右鞭で追っていた。直線で届かないとみた戸崎騎手は最後少し余力を残している。京成杯で強い勝ち方をした馬で心肺機能が高く末脚に持続力がある。相馬眼的にこういう馬はG1で活躍することが多い。日本ダービーでベリベリホースか(笑)

カヴァレリッツォは1番枠から3番手につけ、メンバー15位の35.0秒で上がって1.1秒差の13着。内ラチ沿いの好位につけたが、道中少し力みがながら走っていた。休み明け、初の芝2000m、折り合いなどが影響して直線で一杯になった。レーン騎手は芝2000mは若干長い気がするとコメント。マイルの方が堅実に走れそうだが、大人の事情で日本ダービーに使ってくるかもしれない。パドックでは休み明けでも好馬体が目立っていた。中京の新馬戦でインパクトのあるレースをした馬。左回りの直線の長いコースは合っている。

アドマイヤクワッズは17番枠から3番手につけ、メンバー17位の35.4秒で上がって1.4秒差の15着。1分56秒5のレコード決着になったレースで終始外を回って先行したことで勝負どころで苦しくなった。前走弥生賞は先行して3着に終わったが、坂井騎手が再度先行したのは、今日の馬場では先行しないとノーチャンスとみていたからなのだろう。距離適性の幅はある程度ありそうだが、リアルスティール産駒だけに芝1800mがベストの可能性もある。近走のレースを見ていると芝丈が長くボコボコしていると馬が加減して走らないように映る。そのあたりを考慮してコース取りすれば一変するのではないか。次走はNHKマイルCに向かう予定。キングカメハメハのような勝ち方ができれば、日本ダービー挑戦もありえる。



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