安田記念
2026/6/7 東京競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[1−3−4−2]で4連対。前走G1出走馬は[1−3−3−0]だが、前走G2、G3出走馬は[0−0−1−2]で3着止まり。2番人気は[1−1−2−6]で2連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気は5連対、10番人気以下は[0−0−0−72]。過去5年の馬連は29倍、17倍、18倍、28倍、95倍で20倍前後の決着が多い。近年は上位人気馬が堅実。

関東馬[5−7−5−46]で12連対、関西馬[4−3−5−81]で7連対。5番人気以内の関東馬は[3−6−4−10]で9連対だが、関西馬は[2−2−4−18]で4連対のみ。1番人気の関東馬は[0−3−2−2]、関西馬は[0−0−2−0]で勝った日本馬はいない。6番人気以下で連対した6頭のうち4頭にG1連対、2頭にG2連対があった。穴で前走負けて人気がないG1、G2実績馬に注意。

トロヴァトーレは芝では[8−2−0−4]でダービー卿CT、東京新聞杯、エプソムCを優勝。東京新聞杯は10番手から4位の33.1秒で差し切り1分32秒2で優勝。エプソムCは9番手から2位の33.0秒で差し切り1分45秒3で優勝。芝に戻して復調し重賞2連勝を飾った。東京で着外の青葉賞11着、安田記念17着は横山武騎手が騎乗していた。芝でルメール騎手では[5−2−0−1]。社台の使い分け対象でG1は1戦のみ。1番人気が不振なデータは気になるところ。過去10年でルメール騎手は[1−3−2−3]。

ガイアフォースは国内の芝1600m[1−3−0−2]で富士Sを勝ち、安田記念、マイルCS、マイラーズC2着。昨年の安田記念は8番手から2位タイの33.9秒で上がってがジャンタルマンタルに0.2秒差の2着。昨年のマイルCSは4番手から8位タイの33.2秒で上がってジャンタルマンタルに0.3秒差の2着。今回ジャンタルマンタルは出走しない。前走ドバイターフ6着で海外遠征明けになる。過去3年の安田記念は8.9番手から差して4、4、2着。杉山晴厩舎の管理馬。今年の重賞で横山武騎手は[0−0−6−23]。

昨年のNHKマイルC勝ち馬パンジャタワー、中山記念勝ち馬レーベンスティール、エプソムC2着馬ステレンボッシュ、京王杯SC勝ち馬ワールズエンド、マイラーズC2着馬ドラゴンブースト、東京新聞杯3着馬ウォーターリヒト、昨年のエプソムC勝ち馬セイウンハーデス、24年の毎日王冠勝ち馬シックスペンスなど伏兵は多士済々。パンジャタワーはNHKマイルCを10番手から3位の34.2秒で差し切り1分31秒7で優勝。次走キーンライドCを勝ったが、5、5、4着。スプリント化しているが、高速馬場ならこなせるか。

レーベンスティールはG1[0−0−0−4]で6着が最高。今年は中山記念を勝ち、大阪杯は外を回って0.5秒差の6着。非根幹距離は[7−2−1−1]、根幹距離は[0−0−0−6]。芝1600mはしらさぎS7着、マイルCS12着。戸崎騎手が騎乗する。ステレンボッシュはエプソムCで7番手から3位の33.1秒で上がりトロヴァトーレにハナ差の2着。宮田厩舎転厩2戦目で復活した。24年の桜花賞馬。過去10年で牝馬は[3−5−1−11]。レーン騎手が騎乗する。ドラゴンブーストは大阪城Sを1分44秒9で勝ち、マイラーズCを6番手の内から4位タイの33.0秒で上がり0.1秒差の2着。丹内騎手はG1初制覇なるか。


調教診断

★ガイアフォース
栗坂で馬なり調教。不良馬場で時計は遅いが、前向きさがあり大きなストライドで動いている。1週前に栗坂で一杯に追ってラスト11.8秒で先着。7歳馬でも1番時計を出し元気一杯。

★レーベンスティール
南Wで馬なり調教。落ち着きがあり重心の低いフットワークで余力十分。1週前に南Wで3頭併せで馬なりのままラスト10.9秒で併入。走りに余裕がある。入念に乗り込んで仕上げられた。

★ステレンボッシュ
南Wで馬なりの調教。気合乗りが良く伸びやかなフットワークで余力十分にラスト11.3秒。1週前に南Wで馬なりのまま大きなストライドでラスト11.1秒。叩き3戦目でさらに良化。

★トロヴァトーレ
南Wで2頭併せで軽く仕掛けて先着。首を使った走りでラスト11.3秒。1週前に南Wで2頭併せで強めに追ってラスト11.2秒で併入。休み明けで少し地味に映った前走より上向き。

★ドラゴンブースト
栗坂で馬なり調教。不良馬場でもしっかりとした脚捌きで最後まで確かな脚色。1週前に栗坂で軽く仕掛けて前脚の掻き込みが鋭い回転の速い脚捌きで先着。使い込んでいるがデキは安定。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆パンジャタワー


レース回顧

2026年 6月 7日(日) 3回東京2日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第76回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 1600m   17頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  4  シックスペンス     牡 5 武豊      58  1.32.1 33.9  8 504 (美)田中博康
2 6 11  ワールズエンド     牡 5 津村明秀  58  1.32.1 34.2  7 470 (栗)池添学
2 7 14  ガイアフォース     牡 7 横山武史  58  1.32.1 33.0  1 498 (栗)杉山晴紀
4 7 13  セイウンハーデス   牡 7 幸英明    58  1.32.1 33.7  6 478 (栗)橋口慎介
5 8 16  パンジャタワー     牡 4 松山弘平  58  1.32.2 33.4  4 488 (栗)橋口慎介
6 2  3 $オフトレイル       牡 5 菅原明良  58  1.32.3 33.3 10 462 (栗)吉村圭司
7 1  1  レーベンスティール 牡 6 戸崎圭太  58  1.32.6 33.9  3 496 (美)田中博康
8 8 15  ドラゴンブースト   牡 4 丹内祐次  58  1.32.7 33.4 13 476 (栗)藤野健太
9 8 17  トロヴァトーレ     牡 5 ルメール  58  1.32.8 33.1  2 508 (美)鹿戸雄一
10 3  6  ステレンボッシュ   牝 5 レーン    56  1.32.9 33.9  5 478 (美)宮田敬介
11 5 10 $ルクソールカフェ   牡 4 岩田望来  58  1.32.9 33.2 14 544 (美)堀宣行
12 4  8  シャンパンカラー   牡 6 岩田康誠  58  1.33.1 33.6 11 512 (美)田中剛
13 5  9  ウォーターリヒト   牡 5 高杉吏麒  58  1.33.1 33.1  9 472 (栗)石橋守
14 6 12  シリウスコルト     牡 5 横山和生  58  1.33.2 33.6 15 496 (美)田中勝春
15 3  5  サクラトゥジュール セ 9 佐々木大  58  1.33.3 34.1 16 496 (美)堀宣行
16 1  2  ロングラン         セ 8 ゴンサル  58  1.33.4 34.7 17 480 (美)和田勇介
17 4  7  スズハローム       牡 6 藤懸貴志  58  1.33.9 34.2 12 468 (栗)牧田和弥
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LAP :12.5-10.9-11.1-11.6-11.8-11.4-11.2-11.6
通過:34.5-46.1-57.9-69.3  上り:68.7-57.6-46.0-34.2  平均:1F:11.51 / 3F:34.54
単勝   4 \2160 
複勝   4 \540 / 11 \460 / 14 \140 
枠連   2-6 \3630 (20) / 2-7 \1100 (9) 
馬連   04-11 \6390 (38) / 04-14 \2430 (16) 
ワイド 04-11 \4200 (46)/ 04-14 \1600 (15)/ 11-14 \1110 (11) 
馬単   04-11 \13980 (79) / 04-14 \5960 (39) 
3連複 04-11-14 \16210 (54/680) 
3連単 04-11-14 \84350 (509/4080) / 04-14-11 \65720 (409/4080) 

シックスペンスは4番枠から内ラチ沿いの2番手につけ、メンバー11位タイの33.9秒で抜け出してクビ差でレースを制した。勝ちタイムは1分32秒1。ワールドエンドが逃げて前半3F34.5秒、5F57.9秒。上がり34.2秒、ラップは11.4−11.2−11.6秒。同日の1勝Cは前半5F57.8秒、勝ちタイムは1分32秒8。1勝Cより遅い流れで2番手以下は3馬身程度離れており、実質は緩い流れの上がり勝負になった。良発表だったが、昼頃に雨が降っていた。9Rの香港JCTをゴーラッキーで勝ったルメール騎手は緩い馬場とコメントしている。

キャロットFのワンツー決着。1枠1番からもっと前に行くと思われたレーベンスティール(キャロットF)が離れた4番手に控えたことで前の2頭がノンストレスで進められ、2番人気のトロヴァトーレ(サンデーR)がスタートで外に寄れて後方からそのまま動かなかったことで差し追い込み馬に騎乗した騎手も動かなかったことで前残りになった。レーベンスティール、トロヴァトーレは緩い馬場よりパンパンの良馬場が合うタイプ。当日の馬場を考慮して社台が前残りになるように指示を出して切り替えたか。レーベンスティール、トロヴァトーレはこの流れでこんな着順に終わる馬ではない。

シックスペンスは大逃げする馬がいると2番手につけた馬が雪崩れ込むパターンで制した。スプリングS、毎日王冠、中山記念のG2を3勝している実力馬。一時期ダートを使ったこともあったが、G1−7戦目で初制覇を飾った。前走マイラーズCは9番手の外からメンバー9位タイの33.3秒で上がって1分32秒1で走り0.4秒差の7着。久々のマイル戦で高速決着に対応したように復調していたこともあるが、今回は武豊騎手の乗り方が絶妙だった。国枝厩舎から田中博厩舎に転厩して2戦目でG1制覇。不振馬を復活させるという点で武豊騎手の需要が高まりそうだ。

ワールズエンドはスタートで座るような感じで出た後にダッシュ力でハナを切り、メンバー15位タイの34.2秒で上がってクビ差の2着同着。例年の安田記念ではこの上がりでは2着に粘れないが、今年は流れが緩んでも隊列が縦長になり、昼頃の雨で少し馬場が緩んだことがプラスに働いている。過去10年で前走京王杯SC5着以内は[0−0−1−13]だったが、データを覆して連対した。今春の東京芝G1で津村騎手は前に行って6、4、7、2着。前に行って攻め続けたことでようやく連対した。ワールドエンドは京都芝1600mで3戦3勝。秋はマイルCSが目標になる。

ガイアフォースは14番枠から8番手を進み、メンバー最速の33.0秒で上がって2着同着に持ち込んだ。直線で内にいた牝馬のステレンボッシュに寄って内にモタれ、立て直して伸びてきた。そこがスムーズなら際どいレースになっていたかもしれない。前残りの展開で差してきたのはガイアフォースだけ。昨年の安田記念、マイルCS2着の実績が評価されて1番人気に支持され、強いレースで能力を示した。今年の重賞で横山武騎手は[0−1−6−23]。横山武騎手が騎乗した富士S1着、マイルCS2着は道中2、4番手につけていた。今回は流れを考えると差すレースをしたことがマイナスだった。

セイウンハーデスは13番枠からスタートを決めて3番手につけ、メンバー10位の33.7秒で上がってクビ+首差の4着。前残りのレースで3番手につけたこと、少し緩い馬場になったことがプラスに働いている。昨年のエプソムCを1分43秒9(稍重)のレコードで勝った馬が6番人気であわやのシーンを作った。エプソムCを勝った後、天皇賞(秋)7着、大阪杯5着、安田記念4着とG1で安定して走っている。シルバーステート産駒の7歳馬でも衰えはない。秋もG1を狙っていくことになりそうだ。

レーベンスティールは1枠1番から内ラチ沿いの4番手を進み、メンバー11位タイの33.9秒で上がって0.5秒差の7着。直線でスパッと切れる脚を使えなかったが、2番手から抜け出して勝ったシックスペンスと同じ上がりを繰り出している。G2以下で道中2〜4番手につけたときは[5−2−0−0]。もう少し前につけていればもう少し踏ん張れたかもしれないが、最後の脚色を見るとG1の壁もあるか。パドックでは関西遠征のときのように気合が乗り過ぎていなかった。今後は距離を延ばして得意の非根幹距離のレースか。

ドラゴンブーストは15番枠から11番手を進み、メンバー6位タイの33.4秒で上がって0.6秒差の8着。道中はガイアフォースの後ろを進み、直線で丹内騎手が目一杯に追ったが、最後まで追いつけなかった。ダービー以来の左回りが影響したのか、道中内にモタれながら走っていた。G2以下、右回りの芝1600〜1800mでは[3−2−0−0]でマイラーズC2着、デイリー杯2歳S2着。好走しても人気になりにくいタイプ。G1では足りなかったが、G2、G3で狙ってみたい。

トロヴァトーレは大外17番枠からスタートで外に寄れて15番手を進み、メンバー2位タイの33.1秒で上がって0.7秒差の9着。高速馬場で前半5F57.9秒なら中団で流れに乗れる馬だが、外枠とスタートが影響して位置取りが悪くなった。緩い馬場でも2位の33.1秒で上がっており、馬場よりも位置取りが堪えている。G3以下、芝1600〜1800mで関東圏では[6−1−0−0]。勝ったシックスペンスはG2−3勝馬。トロヴァトーレはG3−3勝馬。G2とG3の差は大きかったか。



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