府中牝馬S
2026/6/21 東京競馬場 芝1800m

レース展望

昨年から東京に移動し、マーメイドSから府中牝馬Sに名称変更された。過去10年の府中牝馬S&マーメイドSで1番人気は[1−1−1−7]で2連対。21年までは[0−0−0−6]だったが、過去4年は[1−1−1−1]。2番人気は[0−2−1−7]で2連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が4連対。過去5年の馬連は119倍、57倍、10倍、18倍、30倍で3年が中穴以上の決着。東京芝1800mで行われた昨年は5−3番人気で中穴決着になった。

前走勝って連対した6頭のうち5頭が前走条件戦だった。前走2勝クラスでも通用している。前走6〜9着が3連対。3頭は前走重賞に出走していた。前走10着以下は[2−0−1−27]で3、10番人気が連対した。連対馬11頭が前走条件戦に出走していた。16、19、21、24年は条件戦組がワンツーを決めている。牝馬限定ハンデG3にクラスの壁はない。前走2勝クラスは1着、3勝クラスは4着以内が目安。

ヴァルキリーバースは[3−1−0−1]でフローラSを10番手から5位の33.6秒で上がって0.2秒差の2着。勝ったカムニャックはオークスを制した。脚部不安で長期休養明けの東風Sは5番手から6位の33.8秒で差し切って1分32秒0で優勝。クビ差2着のジョイフルニュースは次走福島牝馬Sで2着に入った。サンデーRで5000万円で募集された田中博厩舎のエピファネイア産駒で近親にデニムアンドルビーがいる。ハンデは55.5キロ。今年の重賞でルメール騎手&サンデーRは[2−0−2−4]で複勝率50%。

ニシノティアモは昨年4連勝で福島記念を優勝。中山牝馬Sは10番手の外から最速の35.1秒で追い込んで0.2秒差の5着。内が有利な馬場で外枠から位置取りが悪くなり、終始外を回って届かなかった。前走ヴィクトリアマイルは2番手から15位タイの34.1秒で上がって0.6秒差の6着。津村騎手が外枠から積極的なレースをしたが直線で伸び切れず、逃げたエリカエプスプレスも交わせなかった。芝1800mは[3−1−0−3]で東京では[2−1−0−2]。ハンデは56キロ。津村騎手が積極策で持ってくるか。

福島牝馬S勝ち馬コガネノソラ、弥彦S勝ち馬エストゥペンダ、エリザベス女王杯2着馬パラディレーヌ、ローズS2着馬テレサ、阪神牝馬S3着馬ルージュソリテール、昨年の府中牝馬S勝ち馬セキトバイースト、節分S勝ち馬ウイントワイライトなど伏兵は数多い。土曜は曇り一時雨、日曜は雨の予報。雨量にもよるが、重または不良馬場でのレースになりそうだ。先週の宝塚記念はレース直前に雨が降って道悪巧者のメイショウタバルが逃げ切って2連覇を達成。先週の東京は前残り傾向が強かった。重、不良で実績がある馬に注意したい。

コガネノソラは福島牝馬Sを10番手の外から3位タイの34.1秒で差し切り1分45秒6で優勝。芝1800mは[5−0−1−1]で未勝利、1勝C、スイートピーS、クイーンS、福島牝馬Sを5連勝中。トップハンデ56.5キロ。菊沢騎手が騎乗する。エストゥペンダは弥彦Sを12番手から最速の32.5秒で差し切って1分49秒1で優勝。左回りは[4−0−3−2]で1、2、3勝Cを最速上がりで3連勝中。重賞ではフェアリーS3着、クイーンC3着、フローラS4着、紫苑S5着。ハンデは54キロ。荻野極騎手で重賞の壁を打ち破るか。


調教診断

★コガネノソラ
美坂で馬なり調教。首を使った走りで最後まで余力十分。1週前に南Wで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.0秒で併入。休み明けの前走勝ったが、動き、気配はさらに良化。

★ヴァルキリーバース
南Wで2頭併せで馬なりのまま併入。気合乗りが良く、相手に合わせて走りラスト11.7秒。1週前に南Wで3頭併せでラスト11.3秒で併入。乗り込んで前走より仕上がる。

★エストゥペンダ
南Wで軽く仕掛けられた。活気があり回転の速いフットワークでラスト11.3秒。1週前に南Wで2頭併せで軽く仕掛けてラスト11.6秒で併入。前走勝ったデキをキープ。

★セキトバイースト
栗CWで馬なり調教。大きなストライドでラスト11.2秒。1週前に栗CWで2頭併せで一杯に追ってラスト11.4秒で先着。昨年勝ったレースで攻めた仕上げられた。

★ニシノティアモ
南Wで馬なり調教。前脚を掻き込みがしっかりとした走りで余力十分。1週前に南Wで3頭併せで馬なりのままラスト11.6秒で併入。G1後でも馬は元気で一連のデキをキープ。

次点(上位5頭に入らなかった馬)
☆テレサ

セントメモリーズ、パラディレーヌ、ホールネス、ルージュソリテールは調教VTRなし


レース回顧

2026年 6月21日(日) 3回東京6日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第74回府中牝馬S
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 1800m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 4  7  セキトバイースト   牝 5 浜中俊    56  1.45.5 35.1  5 468 (栗)四位洋文
2 1  2  ウイントワイライト 牝 4 横山典弘  53  1.46.0 33.9  9 464 (栗)西園翔太
3 2  4  ミアネーロ         牝 5 大野拓弥  55  1.46.0 34.5 14 504 (美)林徹
4 1  1  マカナ             牝 4 松岡正海  50  1.46.2 34.4 10 470 (美)伊藤大士
5 6 12  コガネノソラ       牝 5 菊沢一樹 56.5 1.46.3 34.4  3 472 (美)菊沢隆徳
6 5 10 $ホールネス         牝 6 三浦皇成  55  1.46.4 35.1 12 534 (栗)藤原英昭
7 2  3  ブラウンラチェット 牝 4 丸山元気  54  1.46.7 35.5 15 450 (美)手塚貴久
8 3  5  エストゥペンダ     牝 4 荻野極    54  1.46.7 34.4  4 454 (美)高柳瑞樹
9 7 14  パラディレーヌ     牝 4 原優介    56  1.46.9 34.8  8 510 (栗)千田輝彦
10 4  8  ニシノティアモ     牝 5 津村明秀  56  1.47.0 35.4  2 452 (美)上原佑紀
11 7 13  ビップデイジー     牝 4 西村淳也  54  1.47.0 35.5 13 440 (栗)松下武士
12 8 15  ルージュソリテール 牝 4 西塚洸二  55  1.47.2 36.1  6 442 (栗)藤原英昭
13 8 16  セントメモリーズ   牝 5 木幡巧也  52  1.47.7 35.4 16 480 (美)松尾卓哉
14 3  6  ヴァルキリーバース 牝 4 ルメール 55.5 1.48.0 36.6  1 474 (美)田中博康
15 6 11  テレサ             牝 4 戸崎圭太  55  1.48.4 36.6 11 448 (栗)杉山晴紀
16 5  9  テリオスララ       牝 4 ゴンサル  54  1.50.9 39.7  7 508 (美)田島俊明
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LAP :12.7-11.3-11.5-11.7-11.7-11.5-11.5-11.6-12.0
通過:35.5-47.2-58.9-70.4  上り:70.0-58.3-46.6-35.1  平均:1F:11.72 / 3F:35.17
単勝   7 \940 
複勝   7 \370 / 2 \980 / 4 \2330 
枠連   1-4 \2240 (11) 
馬連   02-07 \13070 (48) 
ワイド 02-07 \4470 (52)/ 04-07 \12910 (85)/ 02-04 \17960 (90) 
馬単   07-02 \26950 (98) 
3連複 02-04-07 \217840 (352/560) 
3連単 07-02-04 \1066160 (1915/3360) 

セキトバイーストは7番枠からハナを切って前半5F58.9秒で進み、4コーナーから直線で後続を引き離すとメンバー7位タイの35.1秒で上がって3馬身差で圧勝した。最後は流す余裕があった。勝ちタイムは1分45秒5(稍重)。後半5F58.3秒、上がり35.1秒、ラップは11.5−11.6−12.0秒。4コーナーから直線でテリオスララが失速したことで後続の追い上げが遅れ、特に直後にいたヴェルキリーバース、その後ろにいたニシノティアモが不利を受けている。

セキトバイーストは稍重である程度速い流れで飛ばして後続に脚を使わせ、最後までしぶとく伸びて府中牝馬S2連覇を飾った。昨年は都大路Sを早め先頭から後続を引き離し1分45秒2(稍重)で3馬身半差で圧勝している。馬場の回復が遅れ、泥が跳ね上がる重い馬場がプラスに働いている。内をロスなく回った馬が上位を占めたように馬場が乾く途中で荒れた内を通った馬が有利(荒れたところの方が乾きが早い)になった感もある。これで道悪では[2−2−1−0]で逃げてチューリップ賞で2着、ローズSで3着に粘っている。

ウイントワイライトは2番枠から内ラチ沿いの13番手を進み、直線で少し外に持ち出すとメンバー最速の33.9秒で上がって0.5秒差の2着。勝負どころで各馬が外に出す中、ロスなく回って最速上がりで突っ込んだ。これで東京では[4−1−0−1]で上がりは2、2、1、1、1位。芝1400mで切れる脚を使っていた馬が距離延長で同じように切れる脚を使ってパフォーマンスを引き上げた。馬場が乾く途中で荒れた内が伸びることを上手く生かしている。距離をこなしたことで今後のレース選択の幅が広がった。

ミアネーロは4番枠から内ラチ沿いの7番手を進み、メンバー5位の34.5秒で上がって0.5秒差の3着。2着とはクビ差。24年紫苑S2着以降馬券圏内がなかった馬が14番人気で激走した。前週のパラダイスSでは半妹のショウナンザナドゥが10番人気で2着に激走している。切れより地力タイプだけに稍重のタフな馬場、内をロスなく回ったことがプラスに働いた印象。G2以下、芝1800〜2000m、55キロでは[2−1−1−0]。この条件が揃ったときは注意したい。

マカナは1枠1番から内ラチ沿いの11番手を進み、メンバー2位タイの34.4秒で上がって0.7秒差の4着。前走3勝Cで12着に負けた馬が10番人気で4着に突っ込んだ。道中ロスなく回ったこと、最軽量の50キロがプラスに働いている。左回りの良馬場では[3−0−0−0]で上がりは全て最速。まずは3勝Cを勝ってオープン入りを果したい。

コガネノソラは11番手の外からメンバー2位タイの34.4秒で上がって0.8秒差の5着。内をロスなく回った馬が有利な馬場で大外からしぶとく伸びてきたが、前に追いつくことができなかった。勝負どころで各騎手が外に出したため、さらに外を回されたことが堪えた。芝1800mでは5連勝中だったが、トップハンデ56.6キロも微妙に影響したか。

ニシノティアモは馬込みの7番手からメンバー9位タイの35.4秒で上がって1.5秒差の10着。4コーナーでテリオスララが失速したことで後ろにいたヴァルキリーバース、その後ろにいたニシノティアモが不利を受けた。どんなレースになっても相手なりに堅実に走るタイプ。不利を受けたこともあるが、パドックを見ると馬体の張りが落ちていた。連戦の疲れがあったか。

ヴァルキリーバースは4番手から伸び切れず2.5秒差の14着。直線でテリオスララが下がって不利を受けたが、その後に反応がなく、途中でルメール騎手は諦めていた。これまでのレースぶりからこんなに負ける馬ではないが、稍重の新馬戦で4着に負けたように道悪が合わなかったか。朝には雨が上がっており、馬場はもっと回復するとみていたが、想定以上に重いタフな馬場になっていた。



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