ユニコーンS
レース展望
関西馬の活躍が目立つユニコーンS。今年も関西馬に有力馬が揃った。中でも人気を2分しそうなのがユートピアとビッグウルフ。ユートピアはここ2戦芝で差のない競馬をしているが、全日本2歳優駿を勝ったように本領を発揮するのはダート。これまでダートでは9、6、4馬身差で3戦3勝。どれも楽勝だっただけに時計はまだ詰められる。鞍上はNHKマイルCに続きアンカツ。2戦目ならきっちりか。敢えて死角を言うなら、まだ馬に幼さが残っていることだろう。
ビッグウルフはダートで6戦して5勝2着1回。伏竜S、兵庫ChSで苦しい競馬をして勝ってきたように底力は相当なもの。3走前のヒヤシンスSのときは連闘で馬体が寂しく映ったが、最近は徐々に解消されてきている。1週前調教でも好タイムを出しているように調子は良さそうだ。鞍上はダービーを勝ったデムーロ騎手。ユートピアがフォーティナイナー産駒でビッグウルフがアフリート産駒。それにしてもこの血統はダートで走る馬を出す。この2頭に割って入れる馬がいるかというのが今回の焦点になる。
昇竜Sを勝ったブイロッキーは力をつけているが、シクラメンSでユートピアに6馬身差で負けている。中京2戦2勝で左回り走るが、楽ではないだろう。見直したいのはむしろエコルプレイスの方。NHKマイルCはシンガリ負けを喫したが、ダートは走るので一変する可能性がある。バイオレットSはかなりレベルの高いメンバーが揃っていたが、そこで勝ったことを評価したい。東京コースで鞍上が追えるデザーモ騎手というのもイメージに合う。
あとはダートの新馬戦でエイシンブーンとエコルプレイスを子供扱いしたワンダフルデイズも面白い存在。ダートは調教でも駆けているように全く問題ないし、脚捌きの硬さからむしろダートの方が向くタイプ。マイルはやや微妙だが、溜めれば切れるので前崩れの展開になると突っ込みがありそうだ。ただ最近の武豊騎手は乗れていない点が少し気になる。関東馬ではタイガーモーション、抽選になるがトラストセレビーあたりに注目したい。
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