ファルコンS
レース展望
小回り中京の3歳スプリント戦。多頭数の激しいレースになり過去7年で50倍以上が5回と荒れている。過去にはNHKマイルCで惨敗したスプリンターの巻き返しが多かったが、最近はスプリンターはNHKマイルCに向かわないのでここ6年は連対はない。ただ今年はNHKマイルC組が5頭登録してきた。その中の筆頭格はここ3戦1番人気を裏切っているゴールデンキャスト。今回も鞍上は武豊騎手だ。
ゴールデンキャストは芝1200mで3戦して2、3、1着。新馬、フェニックス賞ではホーマンアピールに負けており、1200mがベストという馬ではない。ただ中京の馬場は最終週で徐々に内側が荒れてきたので大外を捲くる脚質はいかにも合いそうな気もする。雨が降るとどうかと思うが、軸はともかくとして一応警戒は必要だろう。今回はメンバーが少し軽くなっている。
賞金800万のため抽選だが、アンカツ騎乗のサンキンバスターとシベリアンホークに注目したい。どちらも出走してくれば面白い存在。サンキンバスターは橘Sで1枠を生かし切れずに大外を回す競馬でヒューマに0.2秒差の2着。6番人気の低評価だったが、馬体と末脚はいいものを持っている。シベリアンホークはゴツゴツした馬で使い込めないが、それだけに休んで出てきたときが買い。クリスタルCは7着だったが、まだ上が望める仕上がりだった。
あとは絶好調男・吉田稔騎手が騎乗するニシノシタンにも要注意。クリスタルCで大外を追い込んできた脚は見どころがあったし、中京の大外捲くりがいかにも嵌りそうだ。父はサクラバクシオー。ショウナンカンプ引退の知らせを聞けばこの血が騒がない訳にはいかないか。葵Sを勝ったモンパルナスがスピードはあるが、激しく競いかけられるとどうだろう。人気が差し追い込み馬に集中して楽な逃げができればといったところか。ただ葵Sの勝ち馬がこのレースで勝ったことがないのは嫌なデータだ。
6月11日(水)時点の見解
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