ファルコンS
レース回顧

ギャラントアローは好スタートからハナを切って前半33.8秒のハイペースで逃げると直線入り口で追いかけてきた馬を引き離して2着に1馬身3/4差をつけて1着。かなり強引な逃げだったが、スピードの違いを見せつけた印象。あまり器用なタイプではないので小回りコースが気になったが、力のある馬ならこういう競馬ができるということなのだろう。金鯱賞のタップダンスシチーも同じような競馬だった。調教であまり動かないが、馬がセーブしている=賢い馬という見方が正解か。パワー型なので重馬場を含め、荒れた馬場では注意したい馬。

ホーマンアピールは後方から徐々に進出して直線の叩き合いから一歩抜け出して2着。いつもより位置取りが悪くなったが、最後は力のあるところを見せた。こういう馬場は合うし、ハイペースのマーガレットSを勝った力はダテではなかった。ただこじんまりとした馬体はやや迫力に欠ける感じもある。今のままではオープン特別クラスなので、この夏にさらなる成長を見せて欲しい。

モンパルナスは外々を回るロスのある競馬で直線でしぶとく伸びて3着。渋った荒れ馬場は苦にしないので内枠なら結果は違っていただろう。1400mだとラスト100mで尾を振って苦しがるだけに1200mの方が合いそうだ。だいぶ脚元もしっかりしてきているので今後もスプリント戦で活躍できそうだ。今回の経験がいい方に向きそうな気もする。

ゴールデンキャストは少し出遅れ気味だったが今回は中団からの競馬で最後差を詰めて4着。馬体がさらに4キロ減ってさびしく映ったが良く走っている。素質のある馬だが、この春は少し強引に使い過ぎた感じもあるだけに今後は秋に備えてもらいたい。馬もこの4戦の結果には満足していないだろう。芝のいい1400mならツボに嵌るのでまだ見限らない方がいい。

ニシノシタンは出遅れて後方からの競馬。3、4コーナーで大外を捲くって行った最後は脚が上がって6着まで。もう少し位置取りが前ならという感じもあるが、行くと最後の脚が持たないかもしれないので何とも言えない。ただ捲くったときの行きっぷりからは1200mの競馬がやはり合いそうだ。当日は好馬体で復調気配を感じさせた。

サンキンバスターは5、6番手を進んだが直線ではいつもの切れがなく8着。馬場を考慮して前につけたようだが、その分切れ味が鈍った印象。ただ強い馬ならそこから伸びる。まだこれから成長しそうなので、じっくり育てればこれから強くなりそうだ。馬体はいいものを持っている。


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