ラジオたんぱ賞
レース展望

例年だとダービーとNHKマイルCで負けた馬の参戦が多いが、今年はNHKマイルC15着のクレンデスターン1頭のみ。重賞経験のない馬が大多数を占める。1番人気は最近7年連対がないが、前走G1に出走した馬が1番人気になって連対を外すのがパターン。そういう意味で今年は例年とはメンバー構成が違うだけにどんな決着になるか。ただ基本的に格より調子というスタンスは変わらない。暑い時期だけに調子のいい馬を狙いたい。

ただし調子がいい馬を見つけても福島1800mの適性がない馬には飛びつけない。福島1800mは4つのコーナーを通る小回りコースで小回り特有の早い流れになることが多いのが特徴。また過去10年の連対馬20頭のうち17頭に1700m以上での連対経験があったように距離実績が重要だ。ただ長い距離の実績があればいいという訳ではなく、小回りコースに対応できる器用さが必要になる。

まだ調教を確認していないので何とも言えないところはあるが、小回りをこなす器用さがあるサウスポールに注目したい。若草Sを跛行で取り消したが、その後の2戦で徐々にこの馬らしさが戻ってきた。芝1800m、2000mはこれまで4戦して[2・2・0・0]の好成績。前に行くので昨年のように超ハイペースだと苦しいが、平均程度の流れならチャンスがありそうだ。今週からBコース変更で前に行った馬が有利になるようならその確度は増す。

実績的にシャドウビンテージとロードミカエルの2頭が気になるが、小回りコースというのが少し引っ掛かる。ただ2頭とも地力があるので消耗戦になるようだと浮上するかもしれない。その他の馬もそれほど差がないように思えるが、一発ならカームブレイカーとタイキアルファか。カームブレイカーは昨年の勝ち馬カッツミーと同じ栗子特別からの連闘策。不良馬場で古馬を差し切ったようにここにきての地力強化は明らかだ。タイキアルファは福島1800mの未勝利戦の勝ち馬。前走でグラスボンバーと0.1秒差なら圏内だろう。

2003/07/02
競馬アナリストGM


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