北九州記念
レース展望

過去10年で50倍以上が5回、6番人気以下が8連対と荒れる重賞と知られる北九州記念。95年から99年まではハンデ戦だったこともあるが、別定戦で行われた5年の馬連は38.3倍、169.3倍、64.3倍、6.5倍、24.8倍と堅くはない。ただし今年は11頭立ての少頭数になりそう。過去10年で11頭以下で行われた98年と01年では、馬連9.4倍、6.5倍と堅く収まっている。今年も堅く収まりそうだが、さてどうなるか。昨年のようなヒモ荒れには十分注意したい。

今回の注目はミレニアムバイオ。安田記念では直線外から一気に突き抜けそうな勢いだったが、最後は一杯になって0.6秒差の11着。馬場の悪い外を通ったことで伸び切れなかったが内容は悪くなかった。今回はメンバーがかなり楽になっているので外せない存在か。距離はマイルがベストだが、1800mも守備範囲。器用さがあるので小倉コースもこなせそうだし、開幕週の馬場も合う。鞍上が武豊騎手で人気になりそうだが、普通の状態なら期待に応えてくれそうだ。

あとはやや混戦だが、仕上がりが良ければゼンノショウグンが有力だろう。芝1800mは[2・2・3・3]でベストの条件。小倉芝1800mは今年2月の小倉大賞典で0.2秒差の3着があるし、メンバーのレベルもミレニアムバイオを除けばそれほど高くない。ただ馬体が少し太く見えるので、最終調教の動き次第のところがある。今回手綱を取るアンカツはこれまでゼンノショウグンに2回騎乗して[1・1・0・0]と好成績。馬体が絞れて仕上がってくれば期待できそうだ。

その他では目黒記念で復調気配を見せたダービーレグノ、小回りなら1800mもこなすメジロマイヤー、米子Sで復活したキタサンチャンネル、垂水Sで芝適性を見せたコスモリバーサルあたりにチャンスがありそうだ。一昨年の阪神JFを勝ったタムロチェリーはこのレースの結果次第では引退することになる。15番人気で小倉2歳Sを制した馬が、思い出の地で復活なるか少し注目したい。西園厩舎はタムロチェリーとコスモリバーサルの2頭出し。何か策を打ってくるようだと面白い。


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