北九州記念
レース回顧
ミレニアムバイオは中団から徐々に進出して4コーナーで先団に並びかけるとそこから力の違いを見せつけて3馬身半差の圧勝。安田記念のときより調教の動きが良くなり、馬体にも張りが出ていたので順当な結果。唯一不良馬場が少し気になったが、芝の状態がいいので足掛かりが良かったのだろう。気にするようなところはなかった。この勝利で賞金を上積みできたので、秋はレースを選べるのが大きい。屈腱炎を発症した馬が叩き3戦目で重賞制覇。領家厩舎とミレニアムバイオ自身に拍手を送りたい。
ダービーレグノは後方を進み、直線勝負に徹して2着を確保。不良馬場で5番人気まで落ちたが、稍重のシンザン記念1着、不良の東京新聞杯3着など渋った馬場はそれほど苦にしないタイプ。道中はノメったようだが、そのあたりが盲点だったか。あとはこういう馬場だと早めの競馬をしたくなるが、自分の競馬に徹した幸騎手の好騎乗も見逃せない。スティルインラブで2冠を制してから騎乗馬が集まるようになったが、それに応える騎乗を見せている。この夏はさらに活躍しそうなので要注目。
コスモリバーサルは2番手からしぶとく伸びて3着。雨が降ってこの馬向きの馬場になったが、現時点の力は出し切った印象。当日は馬体の張りもあり、仕上がりは良かった。以前は540キロ台だったが、馬体はこれくらいでいいのだろう。今後も渋った馬場では注意したいが、調教の動きから心肺面がかなり強そうなので激しいレースになれば良馬場でも残り目があるかもしれない。まだ変わり身が見込めるので、条件をあまり厳しく設定しない方が良さそうだ。
メジロマイヤーは平均ペースで逃げてしぶとく粘ったが最後はコスモリバーサルに交わされて4着。今回は1800mのスピード競馬で条件が揃ったと思われたが、ここまで馬場が渋っては辛い。パンパンの良馬場でスピード勝負をさせたいが、ただ福島TVオープンがそれに近い形だったのでそろそろ脚質転換の時期なのかもしれない。阪急杯で9番手から差して5着に食い込んだように切れる脚もある。
キタサンチャンネルは4番手を進んだが直線では伸びを欠き6着に敗れた。外々を回って終始前を気にしながらの追走で息が入らなかった印象。こういう馬場は苦にしないタイプだが、内枠を引いていれば結果は違ったかもしれない。馬体の張りが良く、今調子がいいので、次走は条件次第で狙い目がありそう。昨年阿蘇Sで2着したようにダートでもやれる。
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