クイーンS
レース展望
有馬記念5着以来となるファインモーションが断然の1番人気。このレースを目標にじっくり乗り込まれ、1週前調教は栗CWで一杯に追われて6F78.4秒の1番時計。大外を回ったものではないので時計自体はそれほど評価できないが、動きは素晴らしかった。馬体の成長も伺えるし、人気に応えられるだけの仕上がりにありそうだ。初の58キロ、距離1800mなど不安材料がない訳ではないが、最終調教の動き、気配が良ければ本命で狙いたい。デインヒル産駒は夏場走ることも付け加えておく。
テイエムオーシャンは今回も59キロ。前走2着と克服したことで前走ほど不安はないが、まだ絶対的な信頼は置きにくい。ただ札幌コースは[3・0・1・0]で3着以下なしの得意コース。昨年の札幌記念では牡馬を蹴散らして楽勝したように少し力のいる馬場は得意だ。ファインモーションとは昨年の有馬記念で対戦して0.7秒差。斤量差は1キロになったが、相手は怪物級だけに逆転できるかどうか。本田騎手がファインモーションにどう挑むか、そのあたりが楽しみだ。
ダイヤモンドビコーはクイーンS2年連続2着。今年は金鯱賞8着、函館記念11着と惨敗続きだが、かなり太めが残っていた。それ以上に牡馬と対戦するとパドックからイレ込むので、そのあたりが影響したとも言える。今回は馬体をすっぎり見せているし、牝馬同士ならパドックで私が1番と堂々と周回するはず。あと前走は調教で少し気負うところがあったので、そのあたりが改善されていることとが条件になりそうだ。
あとは古馬ではノブレスオブリッジとギャンブルローズ。ノブレスオブリッジはエプソムCは7着に敗れたが、渋った馬場と輸送で体が減ったことが影響したので評価は下げられない。距離1800mはベストだし、札幌の力のいる馬場もこなす。ギャンブルローズは叩き3戦目。函館記念でも0.8秒差の8着と見せ場は作っただけに牝馬同士ならチャンスはある。ただ上位陣は斤量が重いといっても格上の存在。状態面など何らかのアドバンテージが欲しいところ。
3歳馬はオースミハルカとヤマカツリリーが参戦してきた。ヤマニンスフィアーが出走してきたら狙いたかったが、どうやら回避する模様。3歳馬は52キロで出走できるアドバンテージは大きいが、今年は上位の馬がかなり強いだけにどこまでやれるか。オースミハルカは距離実績はないが、道中のズブさを見るとむしろ1800mは良さそう。ヤマカツリリーは距離はやや微妙だが、馬場が少し渋れば持ち前のしぶとさを発揮しそうだ。2頭ともオークス以来だけに馬体の成長と仕上がりを良くチェックして取捨を決めたい。
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