小倉記念
レース展望

エイシンプレストンがハンデ59.5キロ。G1-4勝馬にこの軽ハンデとはJRAが何を考えているのか見え見えだが、どうやらエイシンプレストンは回避する模様。調教を順調にこなしているので出走してくれば買いだったが、回避となれば仕方ない。一昨年と昨年の勝ち馬ロサードとアラタマインディが出走してきたが、やや小粒のメンバー構成になったのは否めない。夏のハンデ戦だけに仕方ないが、例年通り調子のいい馬を狙うというスタンスで向かいたい。

今回注目したいのはサンライズシャーク。九州スポーツ杯を勝って小倉記念というのは00年のミッキーダンス、昨年のアラタマインディと同じステップ。九州スポーツ杯で武豊騎手が軽く仕掛けただけでメンバー最速の34.8秒の切れ味は本格化を感じさせるものだった。休み明けの江の島特別では大幅馬体減で精細を欠いていたが、前走は馬体が戻り気配が一変。まだ上積みがありそうな状態で勝ったところに魅力がある。1週前調教では栗DWでラスト11.6秒の切れ味。小倉コースも[3・2・1・0]で得意だし、格上挑戦でも十分やれそうだ。

あとは実績的にロサード、アラタマインディ、マヤノアブソルートの3頭。ロサードは休み明けだけに仕上がり面、アラタマインディは前走があまりにも不甲斐なかったので上がり目があるのかどうかがポイントになる。マヤノアブソルートは小倉コース[1・2・2・0]と得意だが、2000mは微妙に長いので最後踏ん張れるかどうか。前走は勝ったが、パドックでは覇気がなく見えたのが少し気になる。ただデインヒル産駒で夏場走る。クイーンSにデインヒル産駒の大物が出走しているが、マヤノアブソルートも血が騒ぐ可能性はある。

その他では吉田稔騎手が騎乗するエンシンスペンサー、馬場が渋れば浮上するコスモリバーサルあたりだが、それほど確度は高くない。エンシンスペンサーは小倉は初コースだが、少し力のいる馬場は得意だし、先行脚質は小倉に合いそうだ。休み明けなので仕上がりが良ければ狙ってみたい。かなり混戦模様なので枠順、馬場、展開などを考慮して総合的に判断したい。今週からBコースなので内を通った馬が残るのかどうかをまずは土曜の競馬で見極めたい。


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