新潟記念
レース展望

荒れるハンデ戦として知られる新潟記念だが、過去10年で1番人気は8連対、馬連の最高配当は46.5倍と大荒れはなくなった。過去10年の連対馬20頭のうち実に18頭が5番人気以内の馬で人気馬同士の決着が目立っている。データ的には人気馬同士の組み合わせで中穴までが狙い目になるが、果たして今年はどうなるか。

人気になりそうなのは、七夕賞を勝ったミデオンビット、関屋記念2着のエイシンハリマオー、同4着のゴーステディの3頭。ミデオンビットは福島2000mを勝ったが、小細工なしの新潟外回りコースをこなせるかどうか。昨年、関屋記念と京成杯AHで2着したように新潟外回りコースの適性は高い。トップハンデ57キロでも何とかこなせるだろうが、最後に決め手のある馬に差されることは十分考えられる。今回も田中勝騎手の仕掛けのタイミングがポイントになりそうだ。

エイシンハリマオーは5戦連続2着と勝ち切れないが、この夏も堅実に走っている。ここ2戦はマイル戦を使われたが、ベストは[3-5-0-4]の2000m。新潟は[2-2-0-0]の得意コースで早い上がりに対応できるので外回りコースの適性は高い。昨年の日本海Sではゴーステディに、愛知杯ではカゼニフカレテに敗れたが、地力強化した今なら逆転も可能だろう。1週前調教の動きは良かった。

ゴーステディは新潟芝1800〜2000mは4戦4勝のパーフェクト。関屋記念で際どい勝負をしたが、叩き2戦目は3戦3勝とまさにベストの条件。昨年の日本海S(芝2000m)では1分57秒3でエイシンハリマオーに0.7秒差をつけて勝っている。直線の長い外回りコースだと途中で手前を替えられるのがいいようだ。昨年のオールカマーのように1番人気になってマークがきつくなると苦しいが、マイペースなら逃げ切りも十分考えられる。

あとは愛知杯を勝ったカゼニフカレテ、昨年の新潟大賞典を勝ったキングフィデリア、カブトヤマ記念3着のカンファーベスト、3連勝中のエスジービームなどもそれほど差はない。各馬とも新潟外回りの適性があるので、展開と道中の位置取り次第でチャンスがありそうだ。まずは最終調教の動きをじっくりチェックして狙える馬を選びたい。夏は格より調子と言われるだけに今回も調子のいい馬を狙うスタンスでいきたい。

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