新潟記念
レース回顧
ダービーレグノは後方の内々で脚を溜め、直線で外に出して追い出すとメンバー最速の34.0秒の切れ味で先に抜け出したカンファーベストを半馬身交わしてレースを制した。スローペースと重馬場を考えると早めに動きたくなるが、馬を信じて騎乗した幸騎手のファインプレー。スティルインラブで2冠を制してからひと皮剥けた印象でとにかく今最も信頼できる騎手。ダービーレグノはパドックでは目立たないのはいつものことだが、返し馬では幸騎手が手綱を少し抑えるほどのビュッとした加速を見せた。マイル路線から中長距離に変更して待ちに待った2年8ヶ月ぶりの勝利。ダービーレグノと陣営に拍手を送りたい。秋には更なる強敵が待ち構えるが、どこまでやれるか楽しみだ。
カンファーベストは後方から追い込んで直線で粘るキングフィデリアを交わして先頭に立ったが、最後はダービーレグノに半馬身差の惜しい2着。気性的に休み明けを苦にしないタイプで左回りだとモタれないのでこれくらい走っても不思議でない馬。調教で最後バタバタになったことで評価が下がったようだが、馬体はきっちりできていた。馬場が渋ったことも有利に働いたのだろう。カブトヤマ記念の降着はあるが、重賞未勝利馬にハンデ55キロを課してきたJRAハンデキャッパーの目が正しかったことを証明したとも言える。まだフレッシュな状態。次走も条件が合うようなら楽しみだ。
キングフィデリアはゴーステディをマークして2番手を進み、直線で早めに先頭に立って最後までしぶとく粘り0.3秒差の3着。ゴーステディをマークして直線で手前を替えさせなかったのは予想通り。中館騎手もこの点はきっちり把握できていたようだ。稍重で行われた新潟大賞典を勝っているように渋ったのも良かったのだろう。馬場が渋って地力勝負になると強いということは覚えておきたい。
カゼニフカレテは最後方から追い込んだが、トップと0.5秒差の4着。馬場が渋ったことで行きっぷりが悪くなると見ていたが、その通り最後方からの競馬になった。直線での脚は目立っていただけにもう少し前につけられれば際どかっただろう。馬体はマイナス4キロだったが、まだ完全に仕上げ切っていないので次は良くなりそう。ハンデ戦でなくてもG3ならやれる力を持っている。
エイシンハリマオーは中団の内々を進み、直線で外に出して一杯に追ったが、全く伸びずに12着に敗れた。パドックでは引き続き好調と思えただけに重馬場が影響したのだろう。関屋記念ではオースミコスモが外に斜行したことで内が空いたが、今回は外に出すときに少しごちゃついたのも響いたようだ。福永騎手は小倉ではかなり乗れていたが、新潟外回りはペースの配分など乗り難しいので、そのあたりが少し影響したようにも思える。5回連続2着だった馬が遂に崩れた。そろそろ疲れが出る時期。次走は状態面に注意を払いたい。
馬券はダービーレグノを本命にして◎△○で馬連、馬単、3連複をゲット。土曜の芝のレースを見てダービーレグノの走法が今の新潟コースに合うというのを導き出せたのが勝因。あとは馬場。当日朝にJRAが発表したときは稍重だったが、すぐに重馬場に変わった。最後まで粘り強く予想したことで重馬場をこなせる3頭を導き出せた。競馬新聞のTMは枠順確定前に予想しないといけないが、インターネットは時間的猶予があるのが大きい。インターネットの利便性を最大限に生かした予想を今後もお伝えしていきたい。
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