小倉2歳S
レース回顧

メイショウボーラーはスピードの違いで先頭に立ち前半3F32.9秒のハイラップを刻んだが、直線に向いても勢いは衰えることなく、ほとんど追うことなしに5馬身差で圧勝した。同日の古馬500万下の勝ちタイムを馬なりで0.3秒上回ったのも凄いが、この荒れ馬場で前半32.9秒のハイペースで行ってラスト11.8-12.5-12.1秒で最後もうひと伸びしているのだから驚かされる。馬体はプラス6キロで多少余裕があったが、それでこの内容は能力以外の何物でもない。スプリント能力は間違いなく一級品だろう。今後は距離延長にどこまで対応できるかがカギになるが、父タイキシャトルからマイルまではこなしてくれそうだ。インパクトのある勝ち方をした馬はG1で活躍する。楽しみな馬が出てきた。

コスモサンビームは4コーナー2番手から直線でしぶとく粘って2着。一戦ごとに硬さが取れて調教の動きが良くなってきたが、デキの良さを生かして力を出し切った印象。大物感はないが、堅実に走るタイプで今後も楽しめそうだ。走法的に荒れ馬場もこなせなくはないが、芝の状態がいい馬場の方が合いそうだ。

エイシンヘーベは後方を進み、直線で大外から猛然と追い込んで3着に入った。外々を回って位置取りが悪くなったが、最後追い込んできたように力のあるところを見せた。馬体は小さいが小気味いいフットワークで能力はそれなりにありそう。今後もそこそこ走ってきそうだ。渋った馬場は気にしないので、雨が降ると有利になる。

カイシュウマックスは後方を進み、直線で馬群を割って伸びてきたが、2着と0.2秒差の4着まで。内枠を引いたため、前半馬場の悪い内を通らされたのが痛いが、最後はしぶとく伸びてきたように能力のあるところを見せた。馬体が絞れて良くなっていたし、外枠なら違った結果が出ていたかもしれない。パワー型なので少し荒れた馬場で狙いたい馬。

フィールドルーキーは5番手を進んだが直線で伸び切れず5着止まり。雄大な馬体は目立っていたが、追って味があるタイプではないようだ。フットワークが大きいので逃げるか、もっと広いコースで伸び伸び走った方が力を発揮できるだろう。馬体はまだ絞れそうだし、これから良くなってきそうな雰囲気はある。ただダートの方が合うかもしれない。


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