朝日CC
レース展望
秋開催最初の重賞レース、朝日CC。今年も夏の小倉を使ってきた馬の出走が多く、イメージは例年通り。過去10年で1番人気6連対、2番人気5連対、連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内と人気馬が堅実で荒れても中穴までに収まっている。データ的に堅く収まりそうだが、開幕週の絶好の馬場で紛れがあるようだとひと波乱あるかもしれない。
今回人気になるのはサンライズシャークとカンファーベスト。鞍上はそれぞれ武豊とアンカツだけにさらに人気に拍車がかかりそうだ。サンライズシャークは小倉記念で離れた最後方から追い込んで2着。今回は追い込みにくい開幕週の馬場でどう乗りこなすかがカギ。武豊騎手も当然そのあたりは考慮して乗るだろうが、阪神コースだけに追い込んで3着ということも十分考えられる。ただ頭数がそれほど多くないのは好都合だろう。
カンファーベストは休み明けの新潟記念で追い込んで2着。得意の新潟コースで馬場が渋っていたのも有利に働いたが、地力強化も窺わせた。今回は新潟記念よりメンバーが強化された感じもないし、普通に走れば好勝負できるだろう。ただし初の阪神コースで右回りだともたれるのが課題。そういう意味で鞍上がアンカツというのはイメージに合う。カブトヤマ記念1着降着の雪辱を果たすチャンスか。
あとは休み明けの小倉記念で4着したエイシンスペンサーに注目したい。昨年秋のオークランドRCT1着、鳴尾記念2着など阪神芝2000mの適性は高い。開幕週の高速決着にも対応できるので、ひと叩きされた上積みがあれば狙えそうだ。鞍上は活躍が目立つ幸騎手。今回はサンライズシャークを敵に回すが、相手の脚を計れているのは大きい。
その他では連続連対は途切れたが調子は悪くなかったエイシンハリマオー、休み明けで仕上がりがカギだが距離適性のあるビッグゴールド北海道で好走してきたヒマラヤンブルーあたりにチャンスがありそうだ。夏場使ってきた馬は疲れが出る時期なので、各馬の調子には十分注意を払いたい。人気馬でも調子を落としているようなら大幅に割り引きが必要だ。
03/09/10
競馬アナリストGM
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