セントライト記念
レース展望
98年以降ダービー最先着馬が必ず連対しているが、今年はダービー2着馬ゼンノロブロイが回避し、6着のチャクラが最先着馬となった。データ的にチャクラは買いということになるが果たしてどうだろう。残念なのはクラフトワークの回避。中山2200mのイメージ合うので狙っていたが、北海道からの輸送で熱発し調整が遅れたようだ。2頭の回避でかなり混戦メンバーになったが、その分馬券的妙味は十分ある。
どの馬からも入れそうだが、今回はマイジョーカーに注目したい。昨年暮れの朝日杯のときには長距離というイメージはなかったが、3月の阪神2000mを勝ったときにこれまでのイメージを一新した。東京2400mの青葉賞でもゴール前猛然と追い込んで4着に入ったように、重賞勝ちはないが能力は全く見劣らない。ひと叩きされたのも有利に働きそうだ。絶対的に優位という感じではないが、マイジョーカーから入る手は十分ある。
あとは実績的に共同通信杯勝ちのラントゥーザフリーズ、ラジオたんぱ賞勝ちのヴィータローザ、ダービー6着のチャクラ、弥生賞2着のスズノマーチ、同3着のコスモインペリアル、京都新聞杯4着のトリリオンカットといったところ。中山の急坂と今の特殊馬場ということを考慮してトリリオンカットとラントゥーザフリーズに注目したい。
トリリオンカットは前に行ってのしぶとさが持ち味。坂路を駆け上がる姿やレースぶりから心肺面が強そうだし、脚質的にも今の中山に合いそうだ。ラントゥーザフリーズは使われながら良くなるタイプで休み明けがカギになるが、中山の馬場適性は十分。馬体を見る限りは距離もこなせそう。テン乗りの吉田豊騎手がどう乗るかがポイントになる。
休み明けの馬が多いので基本的に調子のいい馬を狙いたいが、人気のないところではニシノシンフォニーに少し注目したい。実績的にはかなり見劣るが、前走を見る限り長距離の適性はありそう。馬体も悪くないし、鞍上は先週シベリアンホークで大穴をあけた江田照騎手。得意の中山でもう一発を期待してみたくなる。
2003/09/18
競馬アナリストGM
[Home]