札幌2歳S
レース展望
夏の札幌の2歳王者決定戦。00年はジャングルポケット、昨年はサクラプレジデントが勝ったようにクラシックで活躍する馬を出すレースとして知られる。今年の注目はキョウワスプレンダ。2走前はコスモサンビームを4馬身差、前走はヤマニンシェクルに2馬身半差をつけて楽勝したように現時点での完成度と末脚の切れ味は相当なものがある。相馬眼的に馬体の裏づけもあるし、重賞を勝てる器なのは間違いない。脚元に負担のかかる走法なのが少し心配だが、今後の活躍が楽しみな一頭だ。
あと相馬眼的に狙いたいのが、マイネルブルックとブリッコーネ。マイネルブルックは函館の重馬場で力を出し切れなかったが、札幌の良馬場で一変した。元々馬体の裏づけがあるので走るのは分かっていたが、一戦ごとに馬体に実が入ってきたし、負けたことでキャリアを積めたことが今回生きそうだ。陣営が藤田騎手に依頼してきたのも手応えを掴んでいる証拠だろう。同厩のナムラビッグタイムは函館2歳Sで1番人気を裏切ったが、今回逆襲がありそうだ。
ブリッコーネは新馬戦を勝ったばかりだが、馬体のバランスと競馬センスの良さが目立っていた。勝ちタイムは1分52秒9と遅いが、時計はまだ詰められるだろう。馬体、フットワークと素材はなかなかのもの。激しいレースになった場合に1戦のキャリアがどう出るかという心配はあるが、相馬眼的に通用しても全く驚けない。
コスモス賞を勝ったヤマニンシェクルは少し脚捌きが硬いので稍重の馬場が良かったのだろう。良馬場でもやれないことはないが、2走前にキョウワスプレンダに突き放されたので負かすまで行くかどうかはやや微妙。ただそのときは馬体減もあったので一概には言えないところもある。この時期の2歳馬は1回使うとガラッと変わるときがあるので、そのあたりをケアしながら予想は攻めてみたい。
2003/10/02
競馬アナリストGM
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