札幌2歳S
レース回顧

モエレエスポワールは前半5F65.9秒の超スローペースで楽に進めるとラスト3F35.4秒でまとめてそのまま逃げ切った。パドックでは前走同様好気配を保っていたが、このペースで内々をロスなく回ったことが大きい。直前の雨で馬場が渋ったことも有利に働いた印象。

アズマサンダースは2番手から直線でモエレエスポワールに並びかけたが最後は追い比べで敗れて2着止まり。渋った荒れ馬場を苦にしなかったことは、今後に向けて覚えておきたい。パドックではプラス10キロで少し太く映ったが、馬体のバランスは悪くなかった。2戦目でこの内容なら今後期待できそう。

ヤマニンシェクルは中団を進み、直線で内から伸びてきたが0.3秒差の3着。渋った馬場はこなすタイプだが、内からしぶとく伸びてきたことはそれなりに評価したい。流れが速くなれば、もう少し際どい競馬ができただろう。脚捌きが少し硬いのでそのあたりが改善されてくればもっとやれる。

マイネルブルックは終始外々を回って4コーナーで先団に取りついたが、そこから切れる脚を使える訳もなく4着に敗れた。外枠のロスが響いたが、元々それほど切れる脚はないのでもっと積極的な競馬でも良かったか。直線入り口で一杯に見えたが、そこからしぶとく伸びてきたのは力のある証拠。馬体の作りは目立つし、鍛えればもっと強くなる。

キョウワスプレンダは3コーナー過ぎから大外を捲くったが、直線では一杯になって6着に敗れた。渋った荒れ馬場でしかも超スローペースで大外を捲くる最悪の競馬。スタート後も馬場を気にして行きっぷりが悪かっただけに佐藤哲騎手は仕方なしに後方を進んだといった印象。捲くった脚は見どころがあったし、この一戦で大きく評価は下げられない。ただ距離1800mは微妙に長い感じがした。この2戦派手な競馬をしたので、次走は疲れがないかをよくチェックしたい。

スズカマンボは後方から捲くったが、最後は一杯になって9着。馬体の作りは目立つが、相変わらず前半の行きっぷりが悪くかった。今後はこのあたりが改善されないと苦しい。ただし、しぶとさの生きる流れだと持ち前の息の長い末脚で差してくるので注意したい。

ブリッコーネは出遅れて後方を進んで見せ場なく10着。飛びが大きいのでこういう馬場は向かないし、とにかく出遅れが響いた印象。素材はいいので、もう少しトモがパンとしてくれば走ってくるだろう。ただあまり器用さがないので色々と条件がつきそう。

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