シリウスS
レース回顧

マイネルセレクトは3番手から直線で抜け出すと2着に3馬身差をつけて楽勝した。前に行ってメンバー最速の36.3秒で上がられては他の馬は手も足も出ないのも当然。直線で追われてからの伸び脚を見ても完全本格化した印象。1400mでこれだけ強い内容で勝ったことは今後に向けて大きい。休み明けから3連勝で重賞初制覇。ダート短距離路線の世代交代を印象づけた。

ツルマルファイターは5番手から直線でしぶとく伸びて2着を確保。前走は条件馬相手に見苦しい競馬だったが、きっちり仕上げてきた今回は変わり身を見せた。出遅れ気味のスタートが改善されてくればもう少し走れるだろう。インタータイヨウとの叩き合いを制したのは斤量2.5キロ差も大きかった。

インタータイヨウは中団からしぶとく伸びてきたが、最後はツルマルファイターとの叩き合いに敗れて3着。一旦は前に出たが、直線で手前を替えていなかった分、最後の伸びを欠いた印象。直線でフワフワするのはいつものことなので仕方ない。馬体に実が入り良くなってきているので、この調子を維持できれば次も狙えそう。余談だが、障害馬としての資質もありそうな気がする。

アドマイヤジャックは後方から差して4着。上がり36.3秒を使っているだけにもう少し前につけていればといったところ。今回はプラス2キロだったが、馬体が太く映ったのでそのあたりも影響しているのだろう。ビッシリ追って仕上げてきたら狙いたい。ただ重賞ではメンバー次第になる。

シャドウスケイプは後方から大外を回して追い込んできたが5着が精一杯。出遅れて流れに乗れなかったことが大きかったが、大外を回したロスも響いた印象。馬体に実が入り良くなってきているので、展開が嵌れば重賞でも通用する。条件が揃ったときに狙いたい。

ニホンピロサートは中団から伸びを欠き6着。馬体はマイナス6キロで絞れていたが、逆に少し張りが物足りない感じにも見えた。ダートで3着を外さなかった馬がこれで2戦連続で惨敗。攻め動くタイプなので見極めにくいが、馬体が全体的にフックラしてくるまでは様子を見たい。

スターリングローズは5番手から直線で伸びを欠き8着に敗れた。馬体は絞れていたが、気合が乏しかったことが影響したのか全く走る気を見せなかった。切れる脚はないので4コーナーで先団に取りつかないといけないが、それすらできない状況。馬の精神面が影響していそうなので、このひと叩きで変わるかどうかは微妙。調教で前向きさが出てくれば。

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