京都大賞典
レース展望
過去10年の連対馬20頭のうち19頭が1〜4番人気。とにかく堅く収まることが多いレースだが、果たして今年も堅い決着になるのかどうか。実力的にヒシミラクル、タップダンスシチー、サンライズジェガーが有力だが、3頭とも叩き良化タイプ。3頭の仕上がり次第でちょっとした波乱もありそうだ。京都大賞典はスローの上がり勝負になることが多いが、ヒシミラクルとタップダンスシチーの出走によって今年は少し違った流れになるかもしれない。
ヒシミラクルはこれまで休み明けは4、12着。使われながら調子を上げていくタイプなのは周知の通りだが、春にG1を2勝したことでそうも言っていられない。陣営は当然その点を考慮してかなり乗り込んでいる。最終調教でどれくらいの仕上がりにあるかを判断して取捨を決めたいところ。距離不足の秋天よりG1を2勝している得意の京都でまずはG2を勝っておくということだと仕上がりに表れているはずだ。
タップダンスシチーは東京競馬場リニューアル記念を楽勝したように以前ほど久々を苦にしない。金鯱賞1着、宝塚記念3着と自分から動いて強い競馬をしてきたように地力強化は明らか。昨年の京都大賞典は2着にハナ差の3着だったが、今ならさらに時計を詰めることも可能だろう。直線に坂のある阪神で好成績を挙げているように開幕週の京都の馬場が課題だが、昨年の朝日チャレンジCを1分58秒1で勝ったように見た目以上に早い馬場に対応できるタイプ。大きく割り引く必要はなさそうだ。
サンライズジェガーは昨秋に目標を定めた今年の春天で見せ場たっぷりの2着。AR共和国杯でコイントスを突き放した脚はやはりダテではなかった。2週前に少し脚が腫れたため時計を出さなかったのが気掛かりだが、先週は普通に時計を出した。中間の誤算で馬体に太めが残っていないか、とにかく最終調教に注目したい。昨年、京都大賞典前日の鳴滝特別(芝2400m)を2分24秒8で勝ったが、同じ時期の同距離で劇走することが多いという点も少し考慮しておきたい。鞍上は先週ビリーヴで2着に敗れたアンカツ。今週は気合が入っていそうだ。
あとはトシザブイ、ホットシークレットあたりだが、オールカマーで8着に敗れたアクティブバイオにも注目したい。少し古いが01年の烏丸S(京都芝2400m)を勝っているし、有力各馬が休み明けに対して1回使われたアドバンテージもありそう。オールカマー出走馬が7番人気で2回3着しているデータからも3連複には少し絡めておきたい。
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