ファンタジーS
レース展望

阪神JFに繋がる2歳牝馬の戦い。昨年はこのレースを制したピースオブワールドが阪神JFを制し、2歳女王に上り詰めた。今年はピースオブワールドに続く馬がいるのか、しっかり見極めたい。過去7年で1枠の馬が4連対と目立つが、仮柵の設置により内枠が有利になったという面もあった。今週から開催替わりで芝コースはAからBコースに変更される。まずは土曜の競馬で馬場の傾向を掴みたいところだ。

今回の注目はツルマルシスター。既に相馬眼ニュースで取り上げたが、2歳牝馬では現時点での完成度を含め、かなり上位の存在。全兄は同じ橋口厩舎のツルマルボーイだが、2歳のこの時点での完成度はツルマルシスターの方が上。一戦ごとに馬体の張りが増し馬が成長してきたし、前走の切れ味は素晴らしかった。阪神JFを見越して完全に仕上げてこないかもしれないが、前走のデキをキープできていれば好勝負だろう。負けるとすれば1400mの速い流れで追走に苦労した場合か。

あとはスイープトウショウとコンコルディアに注目したい。スイープトウショウは1戦のキャリアしかないが、その1戦が素晴らしかった。芝コースの追い切りで好タイムを出したことでかなり人気になったが、出遅れながら直線ではラスト1F11.1秒の切れ味で2着に3馬身差をつけて楽勝。馬体の裏づけがあるので能力は確かだろう。コンコルディアはキャリア3戦で前走は馬群を割って伸びる好内容。小倉の芝1200m戦で前半3F33秒台で前に行って勝ってきた馬の活躍が目立つが、まさにそれに当てはまる。ハイペースになるとしぶとさを発揮しそうだ。

その他では堅実に走るロイヤルセランガー、仕上がっていれば実力は見劣らないフィーユドゥレーヴ、新馬戦の勝ちタイムがりんどう賞と同タイムのレジーナガール、新馬戦でツルマルシスターに勝っているカーニバルソングなどだが、この時期は馬が成長して一変するときがあるので最終調教をよくチェックした上で判断したい。昨年は2番人気のワナがパドックからイレ込んで4着に敗れたようにこの時期の2歳牝馬の一戦だけにパドックを見てから馬券を買った方が良さそうだ。


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