福島記念
レース展望

荒れるハンデ戦として知られるが、今年もそれほど実力差のないメンバーが揃いかなり混戦模様。福島は先週の時点でかなり荒れて力のいる馬場になっていたが、今週からBからCコースに変更される。内の荒れた部分がカバーされるが、差し馬が外のいいところを通れるということもある。まずは土曜の競馬で馬場状態を確認したい。あとは各馬の仕上がり、枠順などが影響してくる。ひとつひとつクリアしていかないと的中馬券を手にするのは難しそうだ。

現時点でどの馬に注目とは言いにくいので、ここではカゼニフカレテとトーアメイウンについて取り上げておく。カゼニフカレテは馬格はあるが斤量に敏感なタイプ。そういう面で今回の55キロというのはいい。前走は久しぶりに騎乗したアンカツが早めに仕掛けため最後伸び切れなかっただけで、この馬本来の競馬でなかった。愛知杯を勝ったように小回りの2000mをこなせるし、叩き4戦目に劇走するタイプ。多頭数で激しい競馬になれば最後の最後で突っ込んでくる可能性がある。

トーアメイウンは芝2000mが[3-2-0-3]とベストの条件。福島芝2000mは1戦1勝で昨年11月の磐梯山特別を逃げ切っている。重賞では今年の中山金杯で逃げ粘って2着。斤量は50キロで12番人気だった。今回の斤量は51キロ。同型との兼ね合いがポイントになるが、逃げるときは思い切った競馬をする鈴木慶騎手が大逃げを打つようだと面白そう。荒れ馬場をこなすパワーもあるし、何より馬体の裏づけがあるのがいい。充実の4歳秋、そろそろ大化けがありそうだ。


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