東ｽﾎﾟ杯2歳S
ﾚｰｽ展望
出世ﾚｰｽとして知られる東京ｽﾎﾟｰﾂ杯2歳S｡今年は16頭のﾒﾝﾊﾞｰが揃ったが､重賞連対馬はおらず重賞出走馬が2頭のみ｡さらに2勝馬が地方馬1頭を含めて4頭と実績的には例年より見劣る印象｡ただし磨けば輝きそうな素材の馬が一頭いる｡その名はｱﾄﾞﾏｲﾔﾋﾞｯｸﾞ｡まだ馬は若く完成にはほど遠いが､相馬眼的に走る馬のそれを感じさせる｡敢えて多くは書かないが､2戦目でどんなﾚｰｽを見せてくれるのか楽しみだ｡
実績的にはｷｮｳﾜｽﾌﾟﾚﾝﾀﾞ｡ｸﾛｰﾊﾞｰ賞の末脚はｲﾝﾊﾟｸﾄがあり､現時点での完成度も高い｡母ｷｮｳﾜﾎｳｾｷは東京芝2000mの4歳牝馬特別で中団から弾けて楽勝した馬｡脚質的に東京の長い直線は合いそうだが､切れ過ぎることが少し気になる｡あとは馬場｡先週からAｺｰｽになったが､意外に荒れていた｡前捌きが豪快で一見ﾊﾟﾜﾌﾙに見えるが､実は馬体的に非力なところがあるので荒れ馬場でない方がいい｡勝たれても不思議ではない馬だが色々と条件がつく｡
あとは2勝馬ではﾋﾞｯｸﾞﾌｧﾙｺﾝ､1勝馬ではﾏｲﾈﾙﾃﾞｭﾌﾟﾚ､ｴﾌﾟｿﾑｱﾙﾃﾏ､ﾌｫｰｶﾙﾎﾟｲﾝﾄに注目したい｡ﾋﾞｯｸﾞﾌｧﾙｺﾝは前走の内容がまずまずだったが､ﾃﾞﾋﾞｭｰ以来連闘､中1週､今回中1週と使い詰めできているのが少し気掛かり｡ﾏｲﾈﾙﾃﾞｭﾌﾟﾚは相馬眼的に走ってきそうな馬で前走以上なら好勝負できそうだ｡ｴﾌﾟｿﾑｱﾙﾃﾏは新馬勝ちしたばかりだが､ﾄｳｶｲﾃｲｵｰ産駒で東京ｺｰｽ合いそう｡それなりに資質もある｡ﾌｫｰｶﾙﾎﾟｲﾝﾄも新馬勝ちしたばかりだが､前走33.9秒の末脚は見どころがあった｡
前述したが､先週の東京の芝ｺｰｽは荒れた状態で力が必要だった｡今週はどんな馬場なのか､金曜の雨が土曜まで残るのかなど､最後まで見極めなければいけないことが多い｡あとは調教の動きと気配から各馬の状態を把握した上で枠順と展開から上位に来れる馬を導き出したい｡ただ2歳戦は相馬眼を重視というｽﾀﾝｽは変わらない｡
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