東スポ杯2歳S
レース回顧

アドマイヤビッグはスタートで後手を踏んで後方を進み、直線ではごちゃついて馬群を割るのに苦労したが最後は鋭く伸びてレースを制した。直線で内にもたれて武豊騎手がかなり苦労したように馬はまだ子供。危なっかしいレースぶりだったが、直線での切れ味は目を見張るものがあった。相馬眼的にかなり強調できる馬で、レースを見ても高い資質を秘めているのは間違いない。ただ残念なことに骨折が判明してしまった。全治3ヶ月以上ということなのでクラシックに間に合うかどうかは微妙。今回勝ったことでぶっつけという手もあるが、とにかく早く回復してターフに戻ってきてくれることを願うばかりだ。

フォーカルポイントは最後方から直線追い込んでアタマ差の2着。緒戦は超スローペースで33.9秒の末脚を使ったが、その切れ味を横山典騎手が生かし切った印象。エンドスイープ産駒だが、短距離馬という感じではないので距離は伸びても大丈夫そうだ。ただ東京コース向きの走法なので、中山だと少し苦労するかもしれない。パドックでは前捌きに少し硬さがあったが、返し馬では柔らかいとは言えないまでも気にはならなかった。まだキャリア2戦。これから競馬を覚えてくればそこそこやれそうだ。

キョウワスプレンダは中団のやや後ろから早めに外に持つ出して伸びてきたが2頭に交わされて0.1秒差の3着。荒れ馬場、長い直線など色々と課題はあったが、負けはしたもののレースぶりは悪くはなかった。ただ本質的には良馬場の短い直線のコースで切れ味を生かすのがベスト。パドックでは、マイナス6キロだったが札幌2歳Sのときより馬体を大きく見せ、いい意味でイメージを裏切ってくれた。この馬体なら重賞戦線でやれそうだ。強さと脆さが同居しているので、条件が揃ったときに買いたい馬。

マイネルデュプレは内々の中団から早めに進出して最内から抜け出したが、最後は外から一気に交わされて7着に敗れた。4コーナーから少しかかって行ったこと、内が荒れて外の方が伸びる馬場だったことが大きな敗因だろう。パドックでは馬体、気配がかなり目立っていたので、今後走ってきそう。走法や気性などから距離はマイルくらいの方が合うかもしれない。


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