阪神JF
レース展望
2歳女王決定戦。昨年はピースオブワールドが4戦4勝で女王に輝いた。今年もファンタジーSを勝ったスイープトウショウが無敗女王に挑む。新馬戦で軽く気合をつけただけでラスト11.1秒の切れ味で2着に3馬身差。続くファンタジーSでは後方から捲くって1番人気のツルマルシスターを内に追いやり、メンバー最速の34.0秒の切れ味で内から抜け出したロイヤルセランガーを楽々と差し切った。まだ荒削りだが素材は一級品。馬体の裏づけがあるので能力は確かだろう。
それではスイープトウショウには死角はないのだろうか。初距離、初コース、前走目一杯に走ったことによる反動、大外を捲くる強引な競馬、断然の1番人気・・・。実際、前走後に少し反動があったようだが、この中間坂路で乗られているので最終調教の動き、気配が良ければその点はクリアできそう。問題はこれまで大外を捲くる競馬しかしていない点。18頭の多頭数でこれまで経験していない速い流れ。各馬にマークされて大外を捲くって差し切れるのかどうか。ただし大外を捲くる競馬をするとは限らないし、枠順にもよるので一概には言えない。調子、枠順、展開などから狙えるのかどうか、総合的に判断したい。
スイープトウショウ以外で重賞実績のある馬は、函館2歳S1着のフィーユドゥレーヴ、ファンタジーS2着のロイヤルセランガー、同3着のマルターズビート、札幌2歳S2着のアズマサンダース、同3着のヤマニンシュクル、小倉2歳S3着のエイシンヘーベの6頭。フィーユドゥレーヴは前走プラス18キロで重め残り。ひと叩きされタ今回は変わり身がありそうだ。ロイヤルセランガーはスイープトウショウには負けたが、馬場の悪い内を突いてのもの。得意の阪神なら巻き返す余地がある。マルターズビートの鞍上はアンカツ。馬場が渋れば一発あっても驚けない。アズマサンダースは2戦目で重賞2着。間隔が空いただけに仕上がりがポイント。ヤマニンシュクルはオープンで揉まれてきた強み。エイシンヘーベは小倉2歳Sで見せた末脚がある。
あとはファンタジーSは4着だったが札幌で強い競馬をしてきたマチカネエンジイロ、ファンタジーSは見せ場なく8着に敗れたが、2走前の内容が評価できるコンコルディアもまだ見限れない。父サンデーサイレンス、母は94年にこのレースを勝ったヤマニンパラダイスというヤマニンアルシオンも血統的に注目できる。キャリア一戦で楽ではないが、大一番で血が騒ぐ可能性もありそうだ。ここには書かないが、相馬眼的にスイープトウショウを負かせそうな馬が、これまでに名前を挙げた中に一頭いる。調教の動き、気配が良ければ勝負してみたい。
01年はペリエ騎手とファロン騎手のワンツー決着で馬連253倍。他にもキネーン騎手など外国人騎手の活躍が目立っている。過去10年の外国人騎手の成績を調べてみると[2・3・1・6]で連対率42%、複勝率50%。今年もスミヨン、ファロン、ホワイトの3人の外国人騎手が参戦する予定。3連複には少し絡めておいた方がいいかもしれない。あとは2歳戦では毎度のことだが、馬体重やパドックをチェックしてから馬券を買うことをおすすめする。特に2歳牝馬は当日の状態次第のところが大きい。最後まできっちりと見極めた人に勝利の女神が微笑むはずだ。
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