鳴尾記念
レース展望

施行条件が色々と変更されたが、00年から12月の阪神芝2000mのハンデ戦として落ち着いた。今年もフルゲートのメンバーが揃い、熱い一戦が期待できそうだ。まずレースの傾向だが、ハンデ戦でも最近3年は1番人気が連対し、馬連12.4倍、15.1倍、9.6倍と堅く収まっている。最近3年の連対馬6頭のうち5頭が56キロ以上を背負った馬で、ハンデ戦だが格下の軽量馬の台頭は少ない。関東馬が不振というデータもある。

今年のトップハンデはウインブレイズとサイドワインダーの57.5キロ。これに京阪杯1、2着のチアズブライトリーとダンツジャッジが57キロで続く。登録馬31頭で大半が除外になるため、賞金の少ない軽量馬の出走はほとんどなさそう。例年以上にレベルの高い一戦になりそうだ。斤量の重い馬から簡単に書くとウインブレイズは休み明けの福島記念を無難に乗り切り2着。ここ3戦57.5キロで斤量は問題なさそうだが、阪神は初コース。前走で時計勝負に対応できたことは大きいが、タフな阪神2000mだと微妙に距離が影響してきそうなところもある。

サイドワインダーはマイルCSは馬場の悪い内で揉まれて全く持ち味を出せずに8着。今回は初めての2000mでしかもこれまで2戦して2戦とも4着に敗れている阪神コース。トップハンデでもあり楽な条件ではない。ただ馬は充実期を迎えて勢いがあるので、こなす可能性はある。チアズブライトリーは同コースの垂水Sで1分59秒2の好タイムで勝っている。。馬場が渋るようだと京阪杯に続きもう一発あるかもしれない。ダンツジャッジは2000mが少し気になるが、ギリギリこなせる範囲。堅実に走るので最低でも見せ場は作りそうだ。

あとはオパールS2着から十分に間隔を空けてきたキングフィデリア、マイルCSで落鉄して7着に敗れたが叩き3戦目で巻き返しがありそうなエイシンチャンプ、京阪杯で2着と0.2秒差の5着に踏ん張ったヴィータローザも圏内だろう。特に2000mがベストでハンデが56キロ止まりだったキングフィデリアは面白い存在。鞍上は今年急成長した幸騎手。土日重賞Vなるか。あと人気はないがマーブルチーフに少し注目したい。1週前調教ではエリモシャルマンを子供扱いしていたのは見逃せない。これまで連対したときは全て超ド級の万馬券。鞍上は豪腕・川原騎手。馬のイメージに合うだけに大駆けの血が騒ぐかもしれない。

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