たんぱ杯2歳S
レース展望

来年のクラシックを占う上で見逃せない一戦。大物が多く出るレースでタヤスツヨシ、アドマイヤベガ、アグネスタキオンはクラシックを制している。特にアグネスタキオンが直線でジャングルポケットとクロフネを突き放したレースぶりはかなりのインパクトがあった。昨年の優勝馬ザッツザプレンティはダービーでは3着に敗れたが、菊花賞では見事に1着。思い起こせばこのレースで4馬身差の圧勝だった。今年は果たしてどの馬が勝つのか。レースぶりに注目したい。

1番人気はブラッグタイド。新馬戦は1.7倍の断然の1番人気。レースでは好位を進み、直線で武豊騎手が満を持して追い出すと物凄い伸び脚で楽々と相手を突き放して楽勝した。ここに書く必要はないと思うが、馬体、走法、雰囲気は走る馬のそれ。半姉がこの夏に5戦5勝の後にスプリンターズSで4着したレディブロンドと血統的な魅力も十分。武豊騎手も相当手応えを感じているようだ。どんなレースを見せてくれるのか、とにかく注目したい。

ミスティックエイジは京都2歳Sの勝ち馬。不良馬場で先行してマイネルマクロスを完封した。見た目はそれほど強いとは言えないが、2戦目の馬が正攻法の競馬で勝ったことを評価したい。パドックで馬体、雰囲気が目立っていたこともそれを裏付ける。坂路でしっかり乗り込まれて調子を上げているので、ブラッグタイドを脅かすシーンがあるかもしれない。攻めてみる価値は少なからずある。

あとは百日草特別で逃げて勝ったコスモバルク、同2着のハイアーゲーム、2000mの新馬戦で後方から差して勝ったブラッドバローズあたり。コスモバルクは朝日杯FSを勝ったコスモサンビームと同じザグレブ産駒で同馬主。今勢いがあるだけに怖い存在だ。ハイアーゲームは大物感があり走ってきそうだが、前走のパドックではトモの甘さを感じさせた。そのあたりが解消してくればチャンスはある。ブラッドバローズは阪神2000mの鬼アンカツに乗り替わるだけに怖い。あとは外国産馬のアンティークコイン、前走出遅れて競馬にならなかったアーバンエスケープ、2000mを3回経験しているグレートベースンにも仕上がり次第で少し注目したい。


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