中山金杯
レース展望

荒れる金杯と言われるが、過去10年で馬連50倍以上が2回、万馬券が3回とやはり大荒れ。昨年は2、3着に12、10番人気が入り、3連複は552.9倍の大波乱となった。今年もフルゲート16頭。実力の接近したメンバーが揃い、例年通り混戦模様となった。トップハンデはタガノマイバッハの58キロ。4連勝した当時のデキにあれば好勝負必死だが、今回は春天以来7ヶ月ぶり。調教では少し太く見えただけに仕上がりが鍵になる。脚質が中山向きで鞍上がアンカツ。注意は必要だろう。

秋に復帰して以来、2、2、1着と連対を続けるダンツジャッジは57.5キロ。ここ3戦、距離1800mを克服してきたが、今回は02年2月のあすなろ賞以来となる2000m。中山の急坂を苦にしないパワーと混戦向きの勝負根性は買えるが、1F延長でその威力がどこまで保てるかがポイント。1800mのときほど信頼度は高くない。

その他は微妙なハンデのサジ加減でどの馬にもチャンスがありそうだが、ブルーイレヴンに注目したい。正直なところ馬券になるかどうかはパドックを見てみないと分からないが、このメンバーをまとめて面倒をみるとすればこの馬だろう。ここ2戦は気の悪いところを出したが、こういうタイプは休み明けを苦にしないことが多い。東京スポーツ杯2歳Sで中山芝1800mを勝っており、コースの適性もある。テン乗りになる横山典騎手がどんな手綱捌きを見せるか注目したい。

人気がないところではトラストファイヤーに注目したい。2000mの実績はないが、55キロはいかにも恵まれた印象。前走は直線で前が開かずに14着が敗れたが、馬体の作り、雰囲気は悪くなかった。乗り難しい馬にテン乗りの郷原騎手というのが少し気にはなるが、差し追い込みが決まる流れになれば一発ありそう。中山記念で2着した実績が厳しいレースになれば生きてくるはずだ。


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