京都金杯
ﾚｰｽ展望
5年前に万馬券が出たが､最近は中穴止まりで中山ほど荒れていない京都金杯｡過去10年で1番人気が8連対なのに対し､2番人気は3着が2回あるのみで連対ｾﾞﾛ｡少し気になるﾃﾞｰﾀだ｡今年のﾄｯﾌﾟﾊﾝﾃﾞはｲｰｸﾞﾙｶﾌｪの59ｷﾛ｡G1実績があるといっても近走の着順から考えると少し背負わされた印象｡次位がｻｲﾄﾞﾜｲﾝﾀﾞｰの58ｷﾛ｡昨年は56ｷﾛで勝ったが､2ｷﾛ増がどう出るか｡馬体が絞れているかどうかもひとつのﾎﾟｲﾝﾄ｡
注目は明け4歳馬｡ｴｲｼﾝﾂﾙｷﾞｻﾞﾝ､ｼﾍﾞﾘｱﾝﾎｰｸ､ﾕｰﾄﾋﾟｱの3頭だ｡ｴｲｼﾝﾂﾙｷﾞｻﾞﾝは復帰戦のｷｬﾋﾟﾀﾙSできっちり2着を確保｡当時の仕上がり､馬場状態を考えると好走と言っていい｡京都は初めてになるが､外回りｺｰｽなら持ち前の末脚を生かせそうだ｡ｼﾍﾞﾘｱﾝﾎｰｸは前走ｷｬﾋﾟﾀﾙS1着｡馬場が渋ったときは3戦3勝と重は鬼｡良馬場でも京成杯AHで2着があるように問題ない｡54ｷﾛが有利に映る｡
ﾕｰﾄﾋﾟｱはJBC10着､JCﾀﾞｰﾄ12着に惨敗｡力負けというより､馬がまじめに走っていないという感じだった｡JBCで砂をﾓﾛに被ったことでﾀﾞｰﾄに嫌気を出したか｡毎日杯2着､NHKﾏｲﾙC4着があるように芝もこなすﾀｲﾌﾟ｡切れる脚はないが､速いﾍﾟｰｽで前に行ってしぶとく粘るのが持ち味｡京都外回りはﾍﾞｽﾄとは言えないが､引き続き坂路の動きは絶好｡状態の良さでどこまで踏ん張れるか｡
あとはﾛｲﾔﾙｷｬﾝｻｰ､ｴｲｼﾝﾁｬﾝﾌﾟ､ｵｰｽﾐｺｽﾓ､ﾛｰｽﾞﾊﾞﾄﾞ､ｸﾞﾗｽﾜｰﾙﾄﾞなどが面白そうだが､ﾛｲﾔﾙｷｬﾝｻｰに注目したい｡森厩舎と武豊騎手というのは東京大賞典を勝ったｽﾀｰｷﾝｸﾞﾏﾝと同じｺﾝﾋﾞ｡ﾛｲﾔﾙｷｬﾝｻｰはﾏｲﾙだと終いが甘くなるが､直線がﾌﾗｯﾄな京都ならこなせるだろう｡ｽﾜﾝSは出遅れて最後方から追い込んで4着した末脚は凄いものがあった｡この馬を知り尽くしている武豊騎手が年初めの重賞でどう乗るか注目したい｡
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