京成杯
レース展望
99年に距離が2000mに変更された京成杯。1600m時代はクラシックに直結しない重賞と言われたが、距離変更後は99年の勝ち馬オースミブライトが皐月賞で2着するなど、徐々にクラシックに有力馬を送り込むようになっている。今年は朝日杯FS4着のフォーカルポイント、エリカ賞1着のキングカメハメハ、萩S1着のススカマンボなど好メンバーが揃いそう。たんぱ杯2歳S3着のハイアーゲームが参戦してくればさらに面白くなる。
まだ調教を見ていないので何とも言えないところもあるが、フォーカルポイントに注目したい。朝日杯は勝ったコスモサンビームの上がりを0.9秒上回るメンバー最速の34.9秒の切れ味。スタート後の不利で致命的な位置取りだったが、直線の伸び脚は素晴らしかった。東京スポーツ杯で1800mをこなしたように距離延長は問題ない。今回も差す競馬になりそうだが、極端なスローペースにならなければ好走する可能性は高い。馬が走りに前向きになってきた点も評価したい。もちろん馬体の裏づけもある。鞍上は年男の横山典騎手。
ハイアーゲームが出てくれば当然有力だが、蛯名騎手がスズカマンボに騎乗するようなので誰が乗るのかがポイントになりそう。スズカマンボは朝日杯では大外枠と距離1600mで流れに乗れず力を出し切れなかった。距離延長で今回は変わってきそうだ。先週は武豊騎手がシンザン記念3連覇を決めたが、蛯名騎手は京成杯3連覇がかかる。キングカメハメハはまだ馬体が太く映るが、エリカ賞ではロードマーシャルをきっちり差し切った。色々と評価が分かれそうなタイプだが、今回で大体見えてくるだろう。
あとは相馬眼的に注目している馬が一頭いる。その名はアサクササイレン。雪でダート変更された新馬戦はペリエ騎手が騎乗して2番手から逃げたマイネルボウノットをきっちり差し切った。マイネルボウノットは続く未勝利戦で2着に7馬身差をつけて快勝したことからもアサクササイレンの能力を裏付ける。元々芝の方が合うタイプなので、今回は真価が問われる一戦。まだ調教を見ていないので強気なことは言えないが、このメンバーでもやれそうな雰囲気はある。半姉はレンドフェリーチェという血統も魅力だ。
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